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バイブで絶頂 その1























(四十七)


八月 二十三日 土曜日 午後九時五十分  吉竹 舞衣
  


「ひぎィィィッッッ!!……はぁッ、ああぁぁぁぁぁッッ……んんッッッッッッ!!!」

ズズッて音が頭に響いて、膣の奥に何かが当たった。
トドメのような肉を切り裂く激痛に、はしたないくらい大きな声で絶叫した。

精神が壊れるくらいに震えて、贖罪という言葉が自信なく揺れる。

「はぁ、はあ、んんんッ……はぁ、入ったの……? 
全部……入っちゃったのっ?!……」

私は肩で荒い息を繰り返しながら、恐る恐る視線を下へとずらしていく。
胸のふくらみからおへそ、さらに下腹部へと……

でも本当は見なくてもわかっている。

膣全体に拡がる異物の違和感とジンジンと火傷をしたような痛み。
それに処女を喪失したという心の傷……

そして、追い掛けるように両目が消し去りたい映像を教えてくれる。

噴き出した汗が油を塗ったように光り、だらしなく左右にひらいた太もも。
股間に突き刺さった状態で、握り手の円柱部分と枝分かれした突起部分をわずかに露出させているバイブ。
その残りの大半を口いっぱいに拡げて飲み込んでいる、恥ずかしい割れ目。

女性の身体ってすごい。
こんなおぞましい異物をお腹に飲み込んでも死なないんだから……
見て、舞衣のあそこ。
股の間からニョキッて飛び出して、まるで男の人のアレのよう。

ものすごく恥ずかしくて情けない姿なのに、なんだか滑稽。
……笑いたくなる。

「処女膜喪失、おめでとうございます。舞衣さん。
一生に一度の大切な儀式を、大人の玩具で経験された今のご気分はいかがですかぁ?」

いつの間にって感じで、ソファーの前に副島が立っている。

気が付かなかった。

私がつまらない感傷に浸っていたから……?
それとも、下腹部の異物のせいで五感が鈍っているから……?

「あ、あの……そんなことより……これ抜いてもいいですか?
お、お話なら後でしますから……これ……苦しいんです」

「なにを仰います。
せっかく、舞衣さんを天国に連れて行ってあげようと思っているんですから、もう少しバイブはそのままで……」

そう言うと副島は突然腰を屈めた。
じっと、恥ずかしい姿のまま止め置かれている私の下腹部を覗いてる?!
バイブを飲み込んだままの割れ目を、薄笑いを浮かべた顔に覗かれている!

この人、これを動かす気なんだ!

思い出したくないのに、頭の中に卑猥な踊りをするバイブが浮かんだ。
ガラスのテーブルの上を耳障りなモーター音を撒き散らしながら、身体をくねらせて振動するおぞましい無機質な生き物。

怖い、怖いよぉ……
今それが動いたら……わたし本当に死んじゃうかも……

「直ぐに処女だった自分なんて忘れてしまいますよ。
さあ、わたしの前で有里さんよりも可愛い声で鳴いてくださいね。舞衣さん……」

「イヤッ、コワイッ! ……お願いします……もう少し……待って……」

背もたれに限界まで身体を押し付けて、ささやかな抵抗をするわたしに副島はさらに微笑んだ。
そして、簡単にわたしの両手を払い除けると、股間のバイブを握り軽く揺らした。

「ヒィッ……触らないでッ……んんッッッッ、痛いッ……!」

忘れ去りたい激痛が膣に帰ってくる。
涙が……また零れた。

「おやおや、この程度で鳴かれてはこれから先耐えられるでしょうか?
本当の快楽は、こんなものではありませんよぉ」

涙でかすむ視界の先で、カチッって音が聞こえた。
その瞬間、お腹の中で無機質な生き物が暴れ出した。

ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ……

「いやぁぁぁぁッ、うッ、動いてるッ?! 
これ、お腹の中で動イテルッ……痛いッ、痛いッ……とめてぇッ、お願いとめてくださいッ、ああぁぁぁ……」

股間から突き出た取っ手がうねうねと回転し、そのたびに割れ目が醜く歪んでいく。
傷ついた表皮を感情を持たないバイブが剥ぎ取っていく。

ものすごく痛くて、ものすごく辛くて、ものすごく哀しい。

でも耐えないといけないと思う。
わたしは有里の……



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