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放課後の憂鬱   第6章 スタイリスト・後篇(1)


  
                                          


【第6章 (1)】



        
        そのうち真里の指が藍の股間に触れた。

        「ああぁぁぁっ!」と藍は崩れてしまった。

        真里は呆れ顔で、「もう、困ったコねぇ。動いちゃだめって言ってるでし
        ょ!」とたしなめた。
        しかし顔には笑みを浮かべ、今度は藍の股間をさすり始めた。

        「あぁっ、あぁぁぁ! だめです、そこは・・だめっ・・」
        藍は両手で真里の手を押さえると、ぺたんと座り込んでしまった。

        「もう!、ホントに困った子なんだから・・・仕事にならないわ、これ
        じゃ」

        真里はそう言うと、ソファーに戻って腰を降ろした。ようやく藍が立ち
        上がると
        「あのね、あたしはスタイリストとして、藍の身体のこと知っておかな
        きゃならないの。でないと、どんな風にしたら藍が綺麗に見えるか、考
        えられないでしょ」
        藍はただ黙って頷くだけだった。

        「遅れてきた上に、そんなんじゃチットも進まないわ。どうするのよ?」
        それ程、剣のある声ではなかったが、藍を従わせるには十分だった。

        「・・はい、ゴメンなさい・・・」藍が小さな声で返事をした。

        真里が、壁に掛かっている時計をチラッと見上げて、フッとため息をつ
        いた。

        「もうこんな時間ね。じゃ、次の水着、これね」と藍に差し出した。

        「はい」
        素直に水着を受け取ると、着替えに奥の部屋へ向かった。
        真里も立ち上がると、藍と並んで歩き出した。

        「えっ!?」
        藍は声を出そうとした。しかし真里のやや不機嫌そうな顔を見ると、何
        も言えなかった。
        奥の部屋に、当然のように真里が一緒に入った。

        (やだ、恥ずかしい)

        そう思ったが、そんな藍に真里は一向構わなかった。藍は仕方なく真里
        の見ている前で着替え始めた。

        今度の水着はビキニだった。さっきの競泳用の水着と同じ、柔らかく薄
        い生地でできていた。
        当然のように胸のパットはなかった。その上、股間の部分も一重のまま
        だった。
        ビキニに着替え終わって、鏡に映る自分を見て、藍は驚いてしまった。

        乳首が飛び出しているのは、前の水着と同じだった。その上、股間の盛
        り上がりも、そこに走る割れ目の「すじ」も、はっきりとその形を浮か
        び上がらせていた。

        「真里さん・・・これって・・・」

        藍が言いかけると「いいの、これは撮影用じゃないんだから。チョット
        藍の身体、見せてもらうだけなの」
        真里の言葉に、頷くしかなかった。

        「じゃ、チョット手を上げてくれる?」
        真里の命令に、藍は躊躇した。が、真里の眉が寄るのを見ると、慌てて
        両手をあげた。
        しかし鏡に映る、全裸よりも遙かに艶めかしい姿にたえられず、また手
        を下ろしてしまった。

        「ナニ恥ずかしがってるのよっ。しょうがないわね。」

        そこで、急に笑みを浮かべた真里は
        「それなら目をつぶって、それならいいでしょ・・・はいっ、手を上げ
        てっ!」
        柔和に言う真里の言葉のままに、目をしっかり閉じて藍は両手を差し上
        げた。

        (これも仕事なんだ)

        藍はそう思った。そう思うしかなかった。




※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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