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裸にされてキスをして……その後は?






















【第3話】


        
        なぜだろう? 寒いはずなのに身体がカッカしてる。
        大声出して怒ったからかな? それとも、こんな危ない展開にこっそり
        と期待して?
        縁マンでエッチして二人の愛を得るよりも、青姦っていう危ないキーワ
        ードに千佳自身も乗り気だから?

        わけの分からない展開に自問自答しながら、アタシは背負ってきたリュ
        ックサックを開けた。
        中からレジャーシートを取り出すと、風をはらませながら拡げた。
        重しの代わりにアタシが乗っかって、ついでに友哉も手招きして、それ
        でもパタパタとはためいているから、着ている服も重しにするつもりで
        脱いでいった。

        耳元では、北風だけがビュービューと唸り続けている。
        それと一緒にドクンドクンと打ち鳴らされる千佳の心臓の鼓動と、フガ
        ァフガァってやってる友哉の鼻息。
        とっても耳障りな音だったのに、気が付けば全然気にならなくなってる。

        だって千佳は、それどころじゃないから。
        どんどん身軽になっていく身体に心が怯えているの。
        どんどん恥ずかしい姿にさせられる身体に、心の震えが止まらないの。

        足元には真っ赤なエアージャンパーが落ちていた。
        その上にセーターが乗っかってトレーナーも乗っかって、たった今、防
        寒ズボンも乗せられた。
        ……ということは、千佳の身体に残っているモノって?

        「ちょっと友哉。そんなにジロジロ見ないでよ。は、恥ずかしいでしょ」

        アタシは太股をピタッと閉じ合わせて、バストの真上で両腕をクロスさ
        せて、女の子らしいセリフを呟いていた。
        本当は、羞恥心よりも寒さの方が勝っているのに、やっぱり千佳は女で
        あることだけは捨てられないから。

        「千佳、あとは俺が脱がしてやるよ。いいだろ?」

        そうしたら、千佳の女の子ポーズに感化された友哉が、1オクターブ落
        とした渋い声で訴えてきた。
        唇が『いいだろ?』って動くより先に、両手を拡げて抱きついてきた。
        そのまま覆い被さるようにして、アタシをレジャーシートの上に寝かせ
        た。

        ちゅぶっ、ちゅば、ちゅばっ……むちゅぅっ……

        「んむうぅぅ……友哉ったら、脱がせてくれるんじゃなかったの。もう、
        せっかちなんだから……はんむぅ、レロレロレロ……」

        「無茶言うなよ。あんなエロいポーズを見せつけられて我慢なんか……
        ちゅる、ちゅる……」

        瞳と瞳が見つめ合っている。
        唇と唇が重なり合っている。
        意識しないのに千佳の唇が半分開いて、訪れた友哉の舌を招き入れてい
        た。
        お互いに寒いねって言いながら、舌と舌が絡み合ってスキンシップを始
        めていた。

        そうよ。アタシと友哉はキスをしている。
        唇だけを触れ合わせる恋人キスじゃなくて、大人の男と女をマネした濃
        厚なディープキスをしている。

        友哉がお土産に持ってきてくれた熱~い唾液ジュース。
        それと、千佳の口の中から湧き出した甘~い唾液ジュース。
        二つを混ぜ合わせて、バカップル特製の唾液カクテルを作っているの。
        それをアタシが3分の2飲み干して、残りの3分の1を友哉にお返しし
        ているの。舌の上に乗せて……

        こんな甘いキスタイムなら、もう少し味わっていたいな。
        とっても寒いから、友哉の身体をした掛け布団に包まれていたいな。

        だけど……これだけだと、エッチしたって言わないよね。
        縁マンだって認めてくれないよね。

        「やだ……友哉の硬いのが、当たってる……」

        だからアタシは呟いていた。
        どこかで聞いた『セックス! 交尾!』のフレーズを思い出しながら、
        もう一声。今度はお願いするように呟いていた。
        「『俺が脱がしてやるよ』なんでしょ。だったら、アタシのブラを外して
        よ」って。
        そして、レジャーシートから背中を浮かせて、手のひら1枚分の隙間を
        作ってみせると、小悪魔っぽく催促していた。



        「ふ~ん、ふ~ん。お前、風呂に入ってきたのか? 石鹸の匂いがする
        ぞ」

        「当たり前でしょ。その……友哉がセックスするなんて言うから、一応
        女の子のエチケットとしてさ……」

        「エチケットって、お前。風呂上がりでこんな所に来たら、湯ざめして
        風邪引いちまうぞ」

        「こんな所って?! 縁マンを指定したのは友哉、アナタでしょ。ホン
        トにもう!」

        アタシは友哉の頭を胸の上に乗せたまま、ほっぺたを膨らませていた。
        肝心の友哉はというと、カップの谷間に顔を埋めさせたまま、いっこう
        に外れてくれないブラホックと格闘している。
        お風呂上がりの肌の匂いを嗅ぎながら、シートと背中の隙間に突っ込ん
        だ右手をごにょごにょさせて。

        「くそっ、後少しで……この前は、ここに指を引っ掛けたら簡単に外れ
        て……」

        くぐもった友哉の声が、会話から愚痴に変わった。
        格好いい男を演じようと努力して、この寒いのにオデコに汗を浮かべて。

        じれったいわね、せっかくのムードが台無しでしょ。
        セックスはね、男がリードするの! 下着の脱がせ方くらいマスターし
        てよね。ただし、他の女の子と練習したら承知しないけど。

        思わずアタシは声を上げそうになって、やっぱり止めにする。
        セックス戦士レベル1のアタシだって、男の子の扱い方をマスターして
        いないもんね。

        カチッ……スス……スルスル……

        「は、外れた?! ふうぅ~」

        それでも、千佳の心の声が届いたのかな?
        渋かった友哉の声が情けないくらいに甲高く響いて、胸の絞め付けが軽
        くなっている。
        ついでにいうと、ここからはものすごく早かった。
        スルスルって感じで、あっという間に肩に掛るストラップがずらされて、
        千佳の自慢はできない膨らみが晒されて、それを包むように友哉の手の
        ひらブラジャーが乗っかっていたから。

        「はぁあぁっ、おっぱいっ……気持ちいいっ! 乳首ぃ……んはぁっ、
        んんんぅぅっっ!!」

        それから数分して、どこかの女の子が甘い声で絶叫した。
        おっぱいとか、乳首とか、気持ちいいとか……誰なんだろうね? 
        まだアソコを弄ってもらう前に絶頂しちゃうスケベな女の子は? うふ
        ふふっ♪♪
 






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