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エロウォーキング  その2
























(6)


9月 8日 月曜日 午後2時15分 早野 有里



こんなの屈辱なのに、わたしは軽く頷くと、お尻に意識を集中させながら歩き始めた。
足を踏み出す姿勢を内股になるように意識する。
横沢さんが引いたラインの意味を今さらながらに理解する。
そう。一歩一歩綱渡りみたいに足を運べば、腰が揺らされてお尻も振ってくれる。

いやらしい歩き方なんて簡単じゃない。
うんうん。涙が出るくらい簡単だよっ!

わたしは、ラインの先端に達していた。
体育の授業みたいに回れ右をして、折り返す。

副島、ちゃーんと見てるっ?
さっきまではお尻丸出しのTバックだったけど、今度は下の毛がはみ出しそうなくらいの超ハイレグだよ。
それも、美少女大学生が身に着ける濃紺色のスクール水着。
おまけに、豊かそうに見えるオッパイの谷間も。

ここまでエッチな水着姿って、見たことないでしょ。
興奮しすぎて、鼻血とかは無しだよ。

それと横沢さん。
本当は撮影なんかして欲しくなかったけど、これがあなたの仕事なんだから、有里もサービスしてあげる。
だから……きれいに撮ってね。

「いやぁ、乗ってきましたねぇ。表情がエロくなってきましたよ。
もっとお尻を振って、無い胸も揺らしたらどうです……はははははっ……」

スタートラインまで戻って来たわたしを、副島が囃したてた。
悔しいけど、今は逆うことが出来ない。

だから……
これでどう?って、鼻で笑って、歯を見せながら副島を睨みつけた。
まだまだ余裕ってところを見せたいもんね。

あと3往復……
大丈夫、有里……頑張れ、有里……大丈夫、有里……頑張れ、有里……

わたしは胸の中でカウントして、オマジナイを掛け直した。

回れ右をする。
先端に達したら、また回れ右!
なーんか、懐かしい。
……そうだ、これって学校で練習した集団訓練の行進だ。

両手と両足をみんなと揃えて、いちっ、にぃっ、いちっ、にぃっ……!

でも、さっきから先生に指導されたみたいに行進できていない。
だって歩けば歩くほど、窮屈な水着が有里の感じる処をいじめるから。

「有里様ーっ! 顔が真っ赤ですよぉ。
もしかして、気持ちいいって……わけないですよねぇ。
水着で砂浜の上を歩くって、全然普通ですからぁ」

「ちょっと黙っててっ! ……気が……散るでしょ……ぅぅんっっ……」

わたしは、意識して両腕を交互に振った。
わたしは、意識して両足を交互に動かした。

そうしないと、ヒザから力が抜けて転びそうになる。
こんな惨めで情けない格好で……それなのに、身体の芯がジンジン疼いている。

「有里様ーっ! 下の毛がはみ出していますよぉーっ。
そんな露出狂みたいな水着で恥ずかしくないんですかぁーっ?」

副島が、両手を口に当てて大声で叫んでいる。
わざとやってるんだ。

声が届いたのか、遠くからチラチラとこっちを見ている人たちが現れた。
その人たちが、また他の人たちに伝言ゲームみたいに話し掛けている。

もう、こんなのイヤッ!
出来ることなら、今すぐここから逃げ出したい。

両手が反射的に大切な処を隠そうとする。
わたしは必死で自分に言い聞かせた。

もう少し。もう少しの辛抱だから。
今ここでやめたら、もっと恥ずかしいことをさせられちゃうよ。
ここまでの努力だって、無駄になっちゃうよ。
ね、有里……がんばろう……

わたしは、最後の回れ右をした。

ヒザが震えて、全身から汗が噴き出している。
もう、ラインに沿っての綱渡りなんか出来ていない。
砂の上を足を引きずるようにして行進している。

でも、お尻だけはいやらしく振っているつもり。
……違う、勝手に振ってるんだ。
だってアソコが感じて、エッチな疼きで腰が震えてるから。

「……はあっ、はぁぁぁっんっ……んんっ……くうぅぅっ……」

わたしは辛そうに呼吸した。
でも、聞こえてくるのはエッチするときの声……

そうなんだ。有里は今、気持ちいいんだ。
引っ張られて紐みたいな股布に歩くたびに敏感な処を擦られて、まるで歩きながらオナニーしている気分。

「はぁぁぁんっ、はぁっ、はあっ……ふぅぅんっ……んんっっっっっっ!」

目の前の景色が大きく揺らいだ。
わたしは、つまずく振りをしながら腰をブルブル痙攣させた。
……軽くイッちゃった。
砂浜で水着姿でただ歩いただけで、絶頂するなんて……

ゴールの所で、副島が何か言ってる。
気が付いたのかな?

……ううん、そうじゃないみたい。
お仕置きゲームに飽きたのか、横沢さんに話し掛けていたんだ。

せっかくの感動のゴールだったのに……
なーんだ、つまんないの。

誰か、拍手くらいしてよ。
ねえ、きみはしてくれるでしょ……って? 誰もいないじゃないッ!



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