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情事の果てに……






















(23)


4月 8日 火曜日 午後8時30分   河添 拓也



「まったく……世話のやける女だ……」

自分のベッドで密やかな寝息を立てる典子を、俺は複雑な気持ちで見下ろしていた。
行為が終わったというのに、いつまでも部屋へと戻って来ない彼女を不審に思った俺は、もう一度ベランダへと向かった。
そして、ほぼ全裸に近い姿のまま意識を失ったように柵に寄り掛かる彼女を目にする。

「ふふっ。まさかこの俺にお姫様抱っこで運ばれたなどと、この女も夢にも思わないだろうな」

何か怖い夢でも見ているのだろうか?
さっきから整った顔を苦しそうに歪めては、言葉にならないうわ言を繰り返している。

まあ、仕方ないだろう。

商売女でもない普通の女を寝室以外で強引にセックスに持ち込もうとすれば、大抵の場合、精神的なショックは相当のものだからな。
ましてや、典子はイヤイヤながらもこの俺に抱かれるために来た。
これくらいのダメ―ジが出ても不思議ではあるまい。
というよりも、常に心の中には昔の初心な典子の羞恥心を保っていて欲しいとさえ思う。

何よりも俺の性癖……
それは、羞恥に震える女をじわじわと真綿で首を絞めるようにいたぶりながら、身体を凌辱し精神さえも凌辱する。

そうだ。俺に流れる血はまっとうな人間には理解できないかもしれない。
だが、世の中には俺以上に変わったある意味狂気に満ちた性癖を持つ者が数多くいる。
それを考えれば、今後の大切なパートナーが俺であったことを典子も感謝するんだな。

「うぅーん……助けて……ひろ……ゆき……」

典子は掛けていた毛布をはねのけると、身体を猫のように丸めて俺に背を向けた。

「博幸……!」

勢いよく寝返りをうったのか、ボタンが全て外されたままのシャツの裾は大きくめくれ上がる。
そのせいで、はだけた胸元からボリュームのある乳房の下半分を背中越しに覗かせている。

当然、下着など身に着けてはいない。
つい先程まで、ベランダの柵にしがみつきながら俺の腰に突かれた後、そのままのあられもない姿で運ばれた典子は、ブラジャーはおろか女の秘部をガードするパンティーさえ脱がされたままだ。

そして、俺の目を典子の下半身が釘付けにする。
上着同様、くびれたウエストを覆い隠すようにめくり上げられた紫色のスカート。
異性の視線を拒絶するように、隙間なく閉じ合わされたムッチリと肉付きのいい太もも。
それにつながる、大きくて丸みを帯びた典子の尻。
20代半ばの成熟した肉の割れ目は、それでいて8年前の女子高生の頃の初々しさも兼ね備えている。

「ううぅ、うぅーん……」

寝言にしては甘すぎる喘ぎを漏らした後、典子の身体が仰向けに転がった。
同時に、密着していた太ももに握りこぶしが通るほどの隙間が拡がる。

「ある意味、絶景だな……」

程良く手入れされた恥毛から内腿にかけて、小便でも漏らしたように粘りのある透明な液がべっとりと付着している。
そして、同じく粘りのある白い液が、それに混ざり込むようにだらりと貼り付き狭い股の間で糸を引く。
やや土手高の丘。真っ赤に充血し男のモノを咥え込んだ秘肉。ひらいたままの秘裂。
その全てに、同様の白濁液が満遍なく塗り込まれている。

ちょうどその時だった。
典子の口からひときわ大きい喘ぎ声が漏れだし、全身の関節が骨格を揺らすようにブルブルと痙攣した。
一瞬、柔らかい太ももの肉も震え、淫らな下の口が収縮を始めた。

ゴボッ!

まるで吐き出すように、俺の放った男の精が白い肌を伝い落ちていく。

「ふふっ、旦那のモノは受け入れても、俺のモノは拒絶するってわけだ。
……まあ、今はそれもいいだろう。
お前にはれからも、この俺の壮大な野望実現の駒として、しっかりと働いてもらわないと困るからな。
その成熟した身体と、自己犠牲に満ちた精神を利用してな……
そのためにも、今晩は好きなだけ過去の夫に抱かれるがいい。
そして、次からは俺専用の性奴隷として、羞恥の責めに身を震わせる生まれ変わった典子を見せてもらおうか。
それじゃ、おやすみ。
限られた時間の限られた夢を有意義にな……」



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