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夫以外のモノ……挿入






















(5)


3月 30日 日曜日 午後9時  岡本 典子



描き終えて、ひざが崩れそうになる。
太ももを閉じ合わせそうになる。
大した運動もしていないのに、呼吸が苦しくて、身体中が汗びっしょりになっている。

わたしは、なんとか今の姿勢を維持すると、窓に映る河添を覗いた。
無駄な行為と思っても、黒い瞳の奥を探ろうとした。

「ははははっ、典子、お前変わったな。
たとえ元恋人とはいえ、亭主以外の男の前で、尻文字まで披露するとはなぁ。
それも素っ裸でケツ丸出しで……あげくには『めすいぬ のりこ』だからな。
この7年間で、随分と俺好みの淫乱に変身してくれた。
これは、典子の夫にも感謝しないとな……」

「お、夫の……あの人の悪口だけは仰らないでください。
夫は関係ありません。
私が……典子が淫乱なだけなんです。
エッチが好きで好きでたまらない、はしたない女なんです!」

河添が立ち上がり、結局、私も連られるように立ち上がっていた。

こんな言葉、今まで思いもしないし、口にしたこともない。
でも、自然な感じですらすらと、まるで魔法にかかったように飛び出していく。

不思議と恥ずかしさも感じない。
男が、丸い黒目をさらに輝かせているのも、全然気にならない。

そう、今から男の身体を相手にするんだから。
博幸さん以外のモノを受け入れるんだから、このくらいなんとも……ないよね。

「典子、なにをしているんだ。
さあ、こっちへ……」

ダブルベッドに横たわった河添が、私を呼んでいる。
いつのまにか、ガウンを脱ぎ捨てて、男のシンボルを真っ直ぐに立たせたまま、仰向けに寝転んでいる。

それにしても、大きなベッドね。
うちの寝室のベッドもダブルだけど、こんな高級ホテルのは全然違うのね。
スプリングも良く効いてそうで、寝具も肌触りが良さそうで……
これならいい夢を見られそう。
そうそう、以前に、朝、私が目覚めたら、博幸ったら床の……

目頭が熱くなってくる。
私、なに考えているんだろう?
そう思うと、私を見ている男の顔が、水に波紋が立つように歪んだ。

気が付いたらって感じで、私はベッドに這い上る。
そのまま、視線を合わせることなく、ひざ立ちの状態で男の腰を、急かされるように跨いでいた。

「ほーおぅ。ここまでは、以外にあっさりだったな。
旦那以外のモノを咥え込むには、それなりの抵抗があると思ったが、さすが、自ら淫乱、はしたないを連呼する女だけのことはある。
……では、さっさと挿入してもらおうか。
俺は一切関与しない。
典子だけで、俺を導き射精させるんだ。
もちろん、中出しさせてもらうぞ。
ちゃんと、与えたクスリは飲んで来たんだろう?」

私は小さくうなづいた。
うなづきながら、手のひらがさりげなく下腹部に触れていた。

典子の空の子宮。何も無い赤ちゃんの揺り籠。
結局、この場所で、私は博幸との愛の結晶を育むことができなかった。

でもね、この神聖な処は、博幸以外の男のモノを受け入れたりしないの。
そうよ。もし侵入したって、私は育ててあげないから。
この揺り籠は使わせないから!

「……ううっ!」

私は、硬くそそり立つモノに右手指を添えると、恥ずかしい割れ目へと導いた。
透明な液体を涎のように垂らした先端が、今にも、デリケートなお肉に食らい付こうとする。

いやだ、典子のあそこ。
怖がっているのかな? なんだか緊張してる?!

でも、これでは、この男にヴァージンを奪われたときのようじゃない。
ダメよ、典子はもう人妻なんだからしっかりしないと……!

「どうした典子? 動きが止まっているぞ。
ははははっ、俺の息子がそんなに怖いのか?
それとも、夫以外の者におま○こを間近で見られるのが、そんなに恥ずかしいか?」

「んん……い、いや……やめてぇ……い、いえ……そ、そうでは……ありません」

男が言葉で挑発する。責めてくる。

私はイヤイヤをしようとする首を、無理矢理固定した。
引きつった笑顔を作り、上から男を見降ろした。
子供じみた昔のまんまの男の瞳を、目だけで挑むようにして見つめた。

そして、左手の2本の指でVの字をつくると小陰唇の扉に押し当てる。
ぷっくりと熱を持った感触に、一瞬指がたじろぎ、それでも、そっとゆっくりとひらいていく。

さあ、覚悟はいいわね……典子……

太ももの表の筋肉に緊張が走る。
90度だったひざの関節が、その角度をじわじわと縮ませ始める。

ズズズッ、ズ二ュッ……

「んんんッ……んんむぅぅッ!」

視線が下がり、腰が落ちていき、膣の入り口が涎を垂らす先端部分を飲み込んでいく。

首が懲りずにもう一度イヤイヤをしようとする。
私は奥歯で頬の肉を強く噛みながら、それをくい止め、空いた両手を男の胸に乗せた。

そのまま更に腰を落としていく。
ゆっくりと体重を乗せていく。

長く使われなかった膣のなかを、硬くて太い肉の棒が、隙間を埋めるように侵入していく。

ズ二ュッ、ズ二ュ、ズ二ュ、ズ二ュゥッ……

「あぁっ、ああっ……はいって……くるぅ! のぉ、典子の膣(なか)に……はいって……きちゃう……」

もっと、膣(なか)のお肉が引きつると思ったのに……
私、感じてないから、潤っていないから、もっと挿れるの手間取ると思ったのに……

どんどん入っていく。
どんどん、典子の膣が埋まっちゃう。

これだと……これだと……私って、本当に淫乱なのかも?
夫以外のモノを平気で咥え込む、変態なのかも?

「昔のままだ。お前の膣(なか)は、あの頃と全然変わっていない。
この全体を包み込むような締め付け具合も、火傷しそうな熱い粘膜も……」

男の声が、遠くで聞こえる。
なにか私のことを話したみたいだけど、そんなの全然わからない。

今はただ、男のモノを飲み込むだけ……
心が良心が悲鳴をあげても、お尻を落とすだけ……

私は、男の胸に指を立てながら、ひざの力を抜いた。
体重を全て解放した。

ズ二ュゥ、ズ二ュ、ズ二ュゥッッ……!

「んんああっ、お、奥まで……太くて硬いのが……典子の奥いっぱいまでぇっ……!」

心の端ッこに追いやった典子の女が、クスッて笑った気がした。



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