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ありさ 割れしのぶ  第四章



  
                                          


【第四章】


        
        その後も丸岩は週に一度ぐらい、ありさを座敷に呼び夜を共にした。
        逆らってもどうしようもないさだめなら、いっそ従順に努めてみようと、
        ありさは決心したのだった。
        だが、そんな矢先、ひとつの出来事が起こった。

        ありさは女将の使いで、四条烏丸の知人の屋敷へ届け物をした帰りのこ
        とだった。
        届け物も無事に済ませたことを安堵し、小間物屋の店頭に飾ってあった
        貝紅を眺めていた。

        「やぁ、きれいやわぁ~・・・」

        ありさは色とりどりの貝紅に目を爛々と輝かせていた。

        その時、何処ともなくありさを呼ぶ声が聞こえて来た。

        「ありささん」

        若い男性の声である。

        (だれやろか・・・?)

        ありさが声のする方を振り向くと、そこには少し前におこぼの鼻緒をな
        おしてくれた学生本村俊介の姿があった。

        「あれぇ~、お宅はんは、あの時の~。その節は鼻緒をなおしてくれは
        ってありがとさんどしたなぁ~」
        「いいえ、とんでもないです」
        「あのぅ・・・」
        「はい、何か?」
        「今、確か『ありさ』ゆ~て呼んでくれはりましたなぁ~?」
        「ええ、そうですが。違ってましたか?」
        「いいえ、そやおへんのや~、おおてたよってに嬉しかったどすぅ~。
        よう憶えてくれたはったなぁ~思て。お宅はんは確か『本村俊介』ゆ~
        お名前どしたなぁ~?」
        「ありささんこそ僕の名前をよく憶えてくれているじゃないですか」
        「そんな~ん~、そんなん当たり前どすがなぁ~。そやかて困った時に
        助けてくれはったお方はんのお名前忘れたら、バチ当たりますがなぁ~」
        「いやあ、困ったなあ。僕は当然のことをしたまでですよ」

        ありさは俊介と言葉を交すうちに惹かれて行くものを感じずにはいられ
        なかった。
        花街で大金を使い遊興する男たちのようなどす黒い欲得など微塵も見ら
        れない。
        彼の持つ実直で清廉な態度は、ありさに強い衝撃と印象を与えた。

        「ところで今お忙しいですか?もし時間があればお茶でもいかがです
        か? ちょっと行ったところに甘味処があるのですが、甘いものはお嫌い
        ですか?」
        「甘いもん?だ~い好きどすぅ~!」
        「ははは~、じゃあ決まった」

        「おこしやす~」

        ふたりは甘味処ののれんをくぐり、向い合って座った。

        「ありささんは何がいいですか?」
        「そうどすなぁ~、暑おすさかいに~かき氷いただきまひょかなぁ~?」
        「僕もそうしよう。氷ぜんざいにしようかな」
        「ほな、うち、宇治金時にしますわぁ~」

        かすりの着物を着て襷をした娘が注文を取りに来た。

        「おこしやす~、注文お決まりやすか?」
        「宇治金時と氷ぜんざいをもらおうか」

        本村が答えた。
        店の娘は注文をすぐに反復し、去り際、本村に声を掛けた。

        「ほんま、きれいな舞妓はんどすなぁ~」

        本村はどう言葉を返したものやら狼狽した様子だったが、咄嗟に口をつ
        いて出た言葉は・・・。

        「そうでしょ?僕もそう思ってます」

        俊介の言葉に、ありさはポッと頬を赤らめた。

        「そんなこと言わはったら照れますがなぁ~」

        店の娘は俊介に言葉を続けた。

        「こんなきれいな舞妓はんが彼女どしたら、鼻高々どすやろなぁ~?」

        「ええ、もう天狗ほど鼻が高いです。ははは~」
        「本村はん、ようそんなこと・・・。うち恥ずかしおすがなぁ・・・」

        ありさは先ほど以上に頬が真っ赤に染まっていた。

        先程からそんなやりとりを伺っていた店主らしき男がやって来て、店の
        娘を叱り始めた。

        「これ、お客はんに失礼なことゆ~たらあきまへんがな。早よ、謝り」

        そして店主はふたりにぺこぺこと頭を下げて、

        「うちの娘、失礼なことゆ~てすまんどすなぁ」
        「いいえ、気にしてませんよ。ねえ?ありささん?」
        「はぁ・・・、そのとおりどす・・・」

        そんな些細な会話であったが、ありさはとても嬉しかった。
        (本村はん、うちのこときれいて思たはるんや。鼻高々やゆ~てくれは
        ったし・・・)

        俊介はありさに尋ねた。

        「舞妓さんって、とても華やかだけど、結構大変なんでしょう?」
        「はぁ、そうどすなぁ~、踊り、三味線、お琴、お茶その他、お稽古事
        ばっかりの毎日どすぅ・・・」
        「座敷にも上がったりするんですか?」
        「はぁ・・・、一応芸妓はんが主やけど、舞妓のうちらもお座敷にはた
        まにあがりますぇ」
        「そうなんですか」

        お座敷の話に移るとありさの口は重くなった。
        俊介はありさの心情を敏感に察し、すぐに話題を転じた。
        そして再び話は弾んだ。

        「本村はんは大学で何勉強したはりますのん?」
        「法律です」
        「へ~ぇ、そうどすんかぁ~、ほな、将来は政治家にならはるんどすか?」
        「大望は抱いてはおりますが、夢のような話ですよ」
        「本村はんは、どこに住んだはるんどす?」
        「ええ、堀川・蛸薬師で下宿をしています。汚い所ですが良かったらい
        つでも遊びに来てくださいね」
        「やぁ、嬉しいわぁ~、ほんまに行ってもよろしおすんかぁ~?」
        「休みの日にでもぜひ来てくださいね」
        「ほな、今度の日曜日行ってもよろしおすかぁ?」
        「ええ、もちろんです。待ってますよ」






野々宮ありさ
 





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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メモ用紙が繋ぐ、微かな希望






















【第14話】


        
        「遥香様、お薬をお持ちしました」

        「ありがとう、弥生さん」

        わたしは弥生さんが持ってきたトレイを受け取ると、ベッド脇にあるサ
        イドテーブルに置いた。
        木製の丸い器の中には、ガラス製の水差しと痛み止めのお薬、それに小
        さく折りたたまれたメモ用紙が。

        『弥生さん、このメモは?』
        思わず口を開こうとして、わたしはその唇に手を当てた。
        彼女が首を真横に振って、人差し指を伸ばした右手でベッドの下を示し
        たから。

        誰かに監視されているってこと?
        もしかして、盗聴器?
        スパイ映画なんかでは、そういったシーンを見かけるけど……
        そうだよね、この屋敷の住人ならやりかねないもの。

        「では、私はこれで。後でトレイは回収に伺いますので、そのままにし
        ておいて下さい」

        徹底して無感情、無表情。
        エッチなメイド服を着た弥生さんは、淡々と要件だけを伝えると一礼し
        て部屋を出ていった。
        わたしは閉じられたドアに向けて頭を下げる。

        几帳面な性格を物語っている丁寧な折り目の付いたメモ紙。
        それに気を取られながらも、わたしはふぅっと息を吐いた。
        緊張して凝り固まった肩から力を抜いた。

        そして、目尻を垂れさせたお姉ちゃんの顔で、ベッドに横たわる孝太に
        目を落としていた。
        お義父さんの放った鞭打ちに必死で耐え続けた年下なボディーガードの
        寝顔を、ぼやけていく眼差しで見つめた。

        『びゅいぃんんッッ! ピシィィッッ!! 「ンンッ! ムグゥゥッ
        ッ!」「き、92回ッ!」』

        まぶたの裏側では、今でも鞭が唸り続けている。
        孝太が血を吐くように呻いて、わたしが血が滲んだ喉でカウントをして
        いる。

        (孝ちゃん、痛かったでしょう。でも、格好良くて男らしかったよ。お
        姉ちゃんのために頑張ってくれたんだよね。ありがとうね)

        本当は『ごめんね、孝ちゃん』って、心の中で謝りたかった。
        ううん、抱き締めてあげて耳元で、『ごめんね、ごめんね』って何度でも。
        何百回でも。
        だけど、たぶん孝太はそんな言葉を望んでなんかいない。
        姉弟として当然のことをしたって、胸を張って鞭打たれたんだから、そ
        の想いは大切にしないといけないの。

        「う、うぅっ……グス……グスン……」

        そう思った途端、わたしは泣きだしていた。
        鼻をすすって、小さな子供のように両目を手の甲で擦って。
        その指の隙間から、熱いモノ染みださせて。

        涙を落としたら謝っているのと同じになるのに、どうしたらいいの。
        泣いたって、孝太の痛みが和らぐわけじゃないのに。
        そんな泣き声を耳を澄ました誰かが、ほくそ笑んで聞いているのに。

        でも後から後から溢れてきて流れ落ちて。
        目尻を滑り落ちたそれが、孝太のおでこを濡らした。
        青ざめたままのほっぺたのお肉も濡らした。

        「んんっ……はあ、はぁ……母さん……お母さん……」

        「こ、孝ちゃん……?」

        うなされながら、孝太が右手を伸ばしてきた。
        わたしは、男の子にしては華奢なその腕を手に取ると、迷わずに胸に抱
        いた。
        くり抜かれたブラウスから飛び出した遥香のおっぱいに触れさせてあげ
        て。

        記憶の彼方のお母さんを蘇らせようとして。
        ちょっと小さくて頼りない乳房だけど、夢の中で戯れている指先に好き
        にさせて、お母さんの面影に少しでも近付けようとして。

        (いいのよ、孝ちゃん。お姉ちゃんのおっぱいを弄っても。もっと摘ま
        んでも、揉んでくれたって全然構わないから。孝ちゃんがしたいように
        ……それで辛い痛みが癒されるんだったら、遥香は……)



        痛み止めの薬が効いたのか、孝太の寝息が穏やかなものに変わる。
        わたしは物音を立てないように意識しながら、添えられたメモ用紙を開
        いた。
        たぶん、弥生さんの文字だと思う。
        女性らしさが滲み出た文面を一字一句脳裡に刻みながら目を通していく。

        『遥香様へ。今夜行われる予定だった儀式は中止になったようです。ど
        うか安心して孝太様に付き添ってあげてください。但し、あのモノ達は
        諦めていません。数日中に、新たな儀式を計画し参加を命じると思いま
        す。
        私達は遥香様や孝太様の身の回りのお世話しか出来ません。お辛いのは
        分かりますが今は耐えてください。そうすれば、いつかきっと……宗像
        弥生、皐月』

        わたしは、メモ用紙に並んだ文字を追いながら目頭を熱くした。
        最後に彼女達の名前に目を落として、胸の中まで熱くしていた。

        (ありがとう。弥生さん、それに皐月さん)

        残酷な悪魔が棲みついている屋敷の中で、わたしや孝太のことを本気で
        想ってくれている。
        そんな仲間が身近にいて見守ってくれている。
        そう思うだけで、希望の2文字が頭に浮かんだ。
        胸の中に溜まり続けた嫌なモノが、目にしたメモ用紙に浄化されて、顔
        の筋肉が勝手に緩んでいく。
        また涙が溢れてきて、また泣きだして。でも、混ぜこぜにして笑って。

        わたしは、血の気が戻ってきた孝太に顔を寄せた。
        メモ用紙を力のない指に握らせながら、おでことおでこをひっつけてい
        た。

        孝ちゃんも目が覚めればいいのに。
        そうしたら、今すぐに耳元に口を当てて囁いてあげるのに。
        場違いなくらいに弾んだ声で。

        『お姉ちゃんは、孝ちゃんから勇気をもらったの。それでね、弥生さん
        と皐月さんからは希望をプレゼントされたの。今は霞んでいて、とって
        も儚げだけど。恥ずかしくてエッチなことだって我慢して耐えていれば、
        いつかきっとだよ。幸せが舞い降りてくるかも。お姉ちゃんの元にも、
        孝ちゃんの元にも。弥生さんにだって皐月さんにだって』

        メモに書かれていた儀式。それがわたしにとっての、エッチデビューの
        日。処女喪失の日。
        今だってとっても怖ろしい。想像しただけで全身が震えている。
        でも、もう逃げないから。
        遥香は舌舐めずりして待っている悪魔達に堂々と立ち向かうから。
        堂々と、エッチしてセックスするから。








放課後の憂鬱   第7章 無邪気な悪魔・前編(2)


  
                                          


【第7章 (2)】



        
        野村由香は藍とライバルとされている女優だ。
        歳も同じ、仕事も藍と同じようなテリトリーで、藍自身も由香には負け
        たくない、そんな感情を抱いていた。

        「あちらさんが今度出す写真集、結構ヤってるらしいんだ。こっちも指
        くわえてるわけにはな・・」

        藍は少し不安になった。藍の今まで出した写真集は、どれも清純路線だ
        った。
        実のところ「水着や下着姿」の写真集を、という話がなかった訳ではな
        い。
        しかし、その度に藍自身が「絶対にイヤ・・」と拒否していたのと、前
        の事務所はそんな藍の希望を聞き入れてくれていので、今まではそんな
        仕事をしなくて済んでいた。

        (・・やっぱり、水着の写真集、出さなきゃなのかな・・・)

        藍は事務所を変わったことを今更ながら後悔した。
        が、負けず嫌いの藍は、妹の秋のことと、前の事務所に自分から啖呵を
        切って出てきた手前、弱音を吐くわけにはいかなかった。
        ましてライバルの由香がそうするのなら、と考えると「やらなきゃ、だ
        めか・・」と自分を納得させるしかなかった。

        「・・・水着・・ですか?」

        恐る恐る聞く藍に、岸田は言葉を濁すように
        「・・そんなところだ。まぁどんなのにするか、これから行って打ち合
        わせるんだがな。」
        と答えた。

        「・・がんばります!」

        藍は自分に激を入れるかのようにそう言った。
        が、岸田は藍の言葉が聞こえなかったかのように、別のことを言い始め
        た。

        「それはそうと・・・昨日、七種になんかされなかったか?」

        その質問に藍は動揺した。
        昨日のことが鮮明に蘇ってきた。拘束されたこと、そして抵抗できぬま
        ま、いいように弄ばれたこと。それでも藍は真里に惹かれてしまったこ
        と・・・。
        藍は詰まりながら答えた。顔が赤くなっていた。

        「えっ? あっ? べ、別に・・何も・・」

        藍が動揺しているのに岸田は気づいていた。が、そしらぬ顔で続けた。

        「そうか・・ならいい。・・・あいつな、男には興味のない女なんだよ。」
        「えっ?」
        「レズ、なんだよ。」
        「えっ? レ・・ズ・・ですか?」

        昨日真里にされたことが、岸田の話でやっと納得できた。

        「だからな、藍にちょっかい出したりしてないだろうな、と思ったんだ
        よ。何もなかったんなら、いい。」
        「・・・・・」

        藍が黙っていると、岸田がまた真里のことを話し始めた。

        「藍、気をつけろよ。おまえ、結構無防備だからな。ほんとはあの女、
        おまえに付けたくなかったんだが・・上からの命令でな。気に入ったと
        なりゃ見境ないからな。前も手出して、辞めさせちまって困ったんだよ。
        おまけに、やり方がきついっつうかなんつうか、商品に傷つけてくれや
        がる。傷はなぁ、まずいんだよ、この商売。その辺わかってねーんだよ
        な、あの女。」




※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




目次へ    第7章(3)へ

糸を引いて、淫語を口にして






















【第13話】


        
        「ひうぅっっ! はぁ、はうぅっ……負けない! 負けないからぁっ!」

        わたしは前のめりになりかけた手足を踏ん張らせると、お腹に力を込め
        た。
        アソコにも気合いを入れて、クリトリスの根元に絡んだ糸をクイクイと
        引いた。
        腰を揺するたびに、敏感なお豆が千切れそうになる。
        涙腺が決壊して熱いモノが目尻を垂れてるけど、それがどうしたのって
        顔で両手を引いた。両足も引いた。

        「うはぁっ! お姉ちゃん……止めてよ、もう……諦めてよ」

        わたしが引いて、孝太が泣きそうな声を漏らした。
        1メートルくらいの距離を置いて、その中間に記されたチョークのライ
        ンにまで巻き返してみせる。

        「あらぁ、ダメじゃない孝太。そんな大きなモノをぶら下げて、遥香の
        お豆に負けてどうするのよ。あ、そうだ! 綱引きなんだから掛け声を
        出しなさいよ。そう、孝太は男の子なんだから、オチ○チンって叫ぶの
        はどうかしら?」

        「ナイスアイデアだ、千津子。さしずめそれだったら、遥香は女だから、
        オマ○コでいいな。ほら二人とも聞いただろ、連呼しながら糸を引くん
        だ!」

        お義父さんはそう命じると、ピンと張った糸に指を当てた。
        爪の部分を糸に密着させてから勢いよく弾いてみせる。

        「ひぃ、ひぐぅっ……お、オマ○コ……オマ○コぉ、オマ○コぉっ!」

        「あぁ、あぐぅっ……お、オチ○チン……オチ○チン、オチ○チンっ!」

        わたしが禁句の四文字を口にして連呼して。
        孝太も一緒になって、やけっぱちな声で叫んでみせて。

        こんな惨めな綱引きをいつまで続ければいいの?
        悦んでいるのは、身も心も引き裂かれる痛みを知らない二人連れだけ。
        そんな淫らで哀しい糸引きを、わたしと孝太はどうして見せなくちゃい
        けないの?

        「うくっ、グッ……オマ○コ、オマ○コぉ、オマ○コぉっ!」

        「お、お姉ちゃん、きつい……オチ○チン、オチ○チン、オチ○チンっ!」

        疑問と虚しさがごちゃ混ぜになって、頭の中を駆け巡っている。
        わたしはノタウツような痛みと闘いながら、答えを探して顔を持ち上げ
        た。
        目を閉じたままの孝太も、わたしの気配を感じたの? 顔をこっちへ向
        けた。

        辛いよね、孝ちゃん。
        お互いに恥ずかしい処をすべて晒して、こんなバカなことをさせられる
        なんて。
        でもね、クリトリスがもげそうなくらい痛くたって、この糸で孝ちゃん
        のオチ○チンと繋がっていると思うと、なんだか不思議な気分。

        口を開けば、孝太もわたしも禁句の単語しかしゃべらせてもらえない。
        だからこうして、アソコとアソコを結んだ糸を糸電話みたいにして、想
        いを伝え合っているの。
        お義父さんやお義母さんに気付かれないように。

        そしてわたしは、勝者を意識して腰を思いっきり引いた。
        「オマ○コッ!」って汚れた声で絶叫しながら、クリトリスが千切れる
        んじゃないのかって。
        そんな覚悟で腰を何度も何度もしゃくってみせた。

        「クッアァァッッ! オマ○コッ、オマ○コォッ、オマ○コォッッ!!」

        だけどその想いは、孝太も同じだった。
        ギリギリと歯を噛んで、わたしの腰運動が息切れするのを見計らって、
        ずるずると手足を動かした。
        グイッグイッと勢いよくじゃなくて、ジワァッと遥香のクリトリスが痛
        まないように優しく、でも力強く!

        「んぐぁっ! オチ○チンッ、オチ○チンッ、オチ○チンッッ!!」

        孝太の声が涙で擦れた。
        わたしは孝太の心の叫びを鼓膜で拾いながら、手足を滑らせていた。
        頼もしい孝太の声に導かれて。逞しく感じる孝太の心に打たれて。
        遥香のクリトリスを労わりながらリードする、孝太のオチ○チンにもち
        ょっぴり惚れて。



        「決まったな」

        「孝太、鞭打ちの覚悟はいいわね」

        全てが終わって、全身から汗を噴き出させているわたしと孝太を、この
        人達は見下ろしていた。
        運動もしていないのに、鼻息だけ荒くして顔を紅潮させて、落ち着かな
        いようにツマ先を持ち上げては床に下ろして。

        「遥香、アンタは部屋に戻ってもいいんだよ」

        「いえ、ここに残ります」

        わたしはコンクリートの床の上で正座すると、お義母さんを見上げた。

        「お願いがあります。せめて孝太の傍にいることをお許しください」

        上目遣いにそうお願いをすると、堅い床にオデコを擦りつけていた。
        この人達のOKが出るまで、いつまででもそうするつもりで。
        今の遥香に出来ることは、これくらいしか残されていないから。

        「いいだろう。孝太が鞭で打たれている間、寄り添ってやるんだな。そ
        の代わりだ。遥香、お前がカウントするんだ。わかったな」

        空から降ってきた踏ん反り返った声に、わたしは頭を持ち上げると大き
        く頷いてみせる。
        そして、お義母さんによって四つん這いにさせられた孝太に近寄ると、
        何も言わずにほっぺたを背中に当てた。
        微かに震えている汗ばんだ肌に唇までひっつけて、その時を静かに迎え
        た。

        びゅいぃんんッッ! ピシィィッッ!!

        「うぐゥゥッッ! ンアァァッッ!」

        「1回ィッ!」

        孝太が絶叫して、わたしは喉が裂ける思いでカウントを始めた。
        これが地獄なんだと、瞳と鼓膜に焼き付けながら。








ありさ 割れしのぶ  第三章



  
                                          


【第三章】


        
        座敷には平安神宮の菖蒲の心髄にまで響くような見事な三味線の音が鳴
        り響き、鴨川の流れのように淀みのない扇の舞いが六月の宵に華を添え
        た。
        華やかに賑わった座敷も幕を閉じ、芸妓達は丸岩に丁寧な挨拶を済ませ
        座敷を後にした。
        座敷に残ったのは会長の丸岩とありさだけとなった。
        待ち望んでいた時の到来に、丸岩は嬉しそうに口元をほころばせた。

        「ありさ、やっと二人切りになれたなぁ」
        「あ・・・、はい・・・」

        虫唾が走るほど嫌な丸岩…今夜はこんな汚らわしい男に抱かれて破瓜を
        迎えなければならないのか。逆らうことなど微塵も許されない哀しいさ
        だめを、ありさは呪わしくさえ思った。

        「さあ、もっとこっちへ来んかいな。たんと可愛がったるさかいになぁ。
        ふっふっふ・・・」

        丸岩が誘ってもありさは俯いてモジモジとしているだけであった。
        そんなありさに痺れを切らしたのか、丸岩は畳を擦って自ら近寄り、あ
        りさをググッと抱き寄せた。

        「えらい震えとるやないか?何もそんな怖がらんでもええんやで。ふっ
        ふっふ・・・」
        「あ、あきまへん・・・、あのぅ・・・お風呂に入って・・・あの・・・
        白粉落とさんと・・・」
        「まあ、ええがな、そのままでも。お前のええ匂い、何も消してしまう
        ことあらへんがな。ぐっふっふ・・・」

        丸岩は震えるありさを強引に抱きしめ、ありさの唇を奪ってしまった。

        「うっ・・・ううっ・・・」

        両手で押して跳ね除けようとしたが、丸岩はさらに胸の合わせ目から、
        ゴツゴツとした手を入れて来た。

        「あっ、あっ、会長はん、そんなことしたらあかしまへん~」
        「何言うてんねん。わしはお前を水揚げしてやったんやで。嫌とか言え
        る思てんのんか?」

        丸岩はありさに凄みながら、再びありさの唇を奪い取り、胸に手をさら
        に奥に差し込んだ。
        それでも必死に抵抗しようとするありさを、丸岩は押し倒し、帯を強引
        に解こうとした。

        「あぁ、会長はん、そないなことしたらあかんえぇ・・・、べべ破れま
        すぅ~!あぁ、あのぅ、自分で脱ぎますよって、堪忍しておくれやすな
        ぁ~」
        「ほう、自分で脱ぐちゅうんか?うん、それもええやろ。舞妓がべべ脱
        ぐ姿、見るのもええもんや。よっしゃ、ほな、隣の部屋に行こか?」

        丸岩は立ち上がり、隣の部屋との堺にある襖をさっと開いた。
        見ると、隣の部屋にはすでに豪華な夫婦布団が敷かれており、準備万端
        と言ったところだ。
        枕灯だけが薄っすらと灯り艶めかしく映える。
        ありさは一瞬立ちすくんだが、それも束の間、観念したのかゆっくりと
        寝室に入って行った。
        部屋に入ってから脱衣をためらうありさに、丸岩の催促の言葉が飛んだ。
        ありさは部屋の隅に行き、衝立ての向うで、しゅるりしゅるりと帯を解
        き始めた。

        「衝立てに隠れたら、脱ぐとこ見えへんがな」
        「あぁ・・・そんなん・・・、恥ずかしおすぅ・・・」

        丸岩が衝立てを無造作に横に移動させると、ありさは向こう向きで帯と
        着物を解き、襦袢姿になるところだった。狼狽して、肩をすくめ長襦袢
        の胸元を両手で押さえている。
        そんな仕種がかえって丸岩に刺激を与えてしまったようだ。
        丸岩はありさの背後から猛然と襲い掛かり、隠そうとする胸元に手を差
        し込んで来た。

        「ああっ!会長は~ん~、堪忍しておくれやすぅ~!」

        か弱い力で抵抗を試みたありさであったが、如何せん相手が五十八とは
        言っても大柄な男、それに何と言っても水揚げされた側という立場も弱
        い。ありさの乳房はあえなく丸岩のてのひらの餌食となってしまった。
        ありさの耳元に熱い息を吹きかけ、しわがれた声で囁く丸岩。

        「ぐふふ・・・、ええ感触やなぁ~。ありさ、お前、ええ乳しとるなぁ
        ~。ぐふふふ・・・」
        「い、いとおすぅ!、あ・・・ああっ・・・会長はん・・・堪忍してお
        くれやすぅ・・・」
        「何を言うてるんや。さぁ、さぁ、寝間へ行こ。早よ、行こ」

        丸岩はありさを抱きしめながら、もつれるように布団になだれこんだ。
        ありさのか細い身体の上に丸岩は覆い被さり、乳房を揉みながら、再び
        唇を奪ってしまった。

        「うっ・・・ううっ・・・」

        さらに粘っこい舌はありさの首筋を這いまわった。
        まるで蛭が這い回っているような不快感・・・ありさは身体をよじって
        微かな抵抗を示した。
        丸岩はそんな些細な抵抗を処女の恥じらいであると喜び、むしろ男の興
        奮を駆り立てる結果となってしまった。
        胸元は長襦袢はおろか、肌襦袢までも掻き広げられ、一点の染みも無い
        美しい白桃のような乳房がポロリとあらわになっていた。
        丸岩の唇は首筋から乳房へ、そして乳首へ移行した。
        ありさの唇から火の点いたような声が発せられた。

        「ああっ!ああ、いやや、いやや、堪忍しておくれやすぅ~・・・」
        (チュパチュパチュパ・・・)

        丸岩はありさの声に耳を傾ける様子も無く、処女の乳頭に音を立ててし
        ゃぶりついていた。
        「ふふふ、かいらしいなあ。ええ身体しとるやないか。うふふふ・・・」

        淫靡な笑いを浮かべながら、再び乳首を吸い上げ、手は器用にありさの
        上半身を隈なく触りまくった。
        いつのまにか上半身から襦袢は脱がされ、腰の紐が辛うじて全開を止め
        ていた。
        丸岩の指がその腰紐に掛かった。

        「ああ!いやどすっ!」

        (パラリ・・・)
        丸岩の慣れた手付きに、ありさの腰紐はいとも簡単に解けてしまい、肌
        襦袢は無造作に左右に肌けてしまった。そのため、ありさの下半身を覆
        う白地の湯文字があらわになった。
        柳腰に巻かれた純白の湯文字が男の情欲を一層かき立てる材料になって
        しまった。
        丸岩は走り出した汽車のようにもうどうにも止まらない。鼻息荒く湯文字
        の中に手を差し込もうと伸ばした。しかし、ありさは脚をじたばたさ
        せて、両手で丸岩を払い除けようと懸命にもがいた。

        「ありさ、そんな嫌がらんでもええやないか。今からええこと教えたる
        さかいな~。ぐっひっひっひ・・・」

        そう言いつつ丸岩のねっとりと湿気を帯びた手は、湯文字を割り内股を
        撫でながら、女の秘境にまで忍び込んだ。

        「ひやあ~!」

        生まれてこの方他人に指一本触れられたことのない女の恥部に、丸岩の
        指はたやすく到達してしまったのだ。
        (クリュ・・・)

        「堪忍え~、堪忍しておくれやす!」
        「うへへ、うへへ、ええ感触やな~。ぐへへ、ぐへへ・・・」
        (クニュクニュクニュ・・・)
        「いやや!いやや!堪忍どすぅ~!」

        いまだかつて開かれたことのない美しい桃色の亀裂は、野卑な男の指で
        開かれ、擦られ、こね回され、散々なぶりものにされてしまった。
        だがそれはありさにとって、まだ地獄草子の序章にしか過ぎなかった。
        丸岩は湯文字をざばっと開いて唇を近づけた。

        「ほな、ぼちぼち、ここ舐(ねぶ)らせてもらおか~。どんな味しとる
        かいな?ぐひひひ・・・」
        「いやっ!いやどすっ!会長はん、堪忍してぇ・・・」

        ありさはしくしく泣き始めたが、丸岩は気にも留めずさらに卑猥な言葉
        で追討ちを掛けた。

        「おい、ありさ。『うちのおそそ、ねぶってください』て言い」
        「そんなぁ・・・そんな恥ずかしいこと言えまへん・・・」
        「ほな、ちょっとおいど痛い目させたろか?」

        丸岩はありさの尻を思い切りつねった。

        「い、いたっ!やめてやめて、いいますぅ、いいますよってに堪忍して
        おくれやすなぁ・・・」
        「ほな、言い」
        「うちの・・・お・・・おそそ・・・ねぶってください・・・いやぁ・・・
        恥ずかしい・・・」
        「よっしゃよっしゃ、よう言えたがな。ほたら、ねぶるで、ぐひひひ・・・」

        ありさはまもなく襲い来るであろう蹂躙の嵐に備え、眼を閉じ、唇をグ
        ッと噛み締めて耐え忍ぼうとした。

        (ベチョ…)
        「ひい~!」
        (ベチョベチョベチョ・・・)
        「いやあ~!、いやや、いやや、堪忍どすぅ~!」
        (ベチョベチョベチョ・・・)

        まるでなめくじが秘所を這うようなおぞましい感触に、ありさは虫唾が
        走る思いがした。
        丸岩の愛撫はとどまるところを知らず、舌は割れ目からやや上に移動し、
        栗の実を襲った。

        「ひぃ~~!」

        指で丁寧に実の皮を広げ、舌先をあてがった。
        男を知らない身とは言っても、実は女の最も敏感な部分である。
        ありさはたちまち火が点いたように泣き叫んだ。

        「あぁあぁあぁ・・・、嫌ぁ、なんかけったいやわぁ・・・、あああ、
        あかん、会長はん、そこねぶったらあかんっ、そんなことしたらあきま
        へん~!」
        (ベロベロベロ・・・、レロレロレロ・・・)
        「ひぇ~~!あかん、あかんっ!」
        (ベロベロベロ・・・、レロレロレロ・・・)
        「はふ~っ~~!」
        「へっへっへ、だいぶ気持ちようなって来たみたいやなぁ。ほなら、も
        っと美味しいもんやるわ。へっへっへ・・・」

        丸岩はそういうなり、ありさを湯文字のまま脚を大きく開脚させ、腰を
        グググッと突き込んだ。
        (グググッ・・・)

        「ひゃあ~~!い、いたっ!痛いっ!!」
        「最初はな、誰でも痛いもんなんや。がまんしい。そのうち、気持ちよ
        うなるさかいな。ぐっひっひっひ・・・」

        丸岩はそんな言葉を吐きながら、怒張したものをさらに深く押し込み、
        出し入れを始めた。

        「あっ、あっ、痛い、痛い・・・堪忍やぁ、堪忍しておくれやすぅ~・・・」

        (グチョグチョグチョ・・・)

        丹念な愛撫の末の挿入と言っても、ありさはまだ男を知らない身体、痛
        くない訳が無かった。
        丸岩はありさの真上に乗って突きまくったあと、さらに後背位にし、尻
        をしっかりと抱きかかえ後方から抉り始めた。

        「ひゃあ~、ふわぁ~、あ、あ、堪忍やぁ・・・」
        「えへへ、ありさ、ええおそそやないかぁ~。締りも最高や。ほへ~、
        こんな気持ちええおなごちゅうのんも珍しいわ!わしは、もっぺんお前
        を惚れ直したでぇ~。でへへ・・・」
        「ああ、痛い、痛い、痛い!」
        「おお、おお、おお、わし、もうあかん、もうあかん、イキそうやがな・・・、
        ほへ~!うぉうぉうぉ~~~!!」

        ありさの背後から挿し込んだまま、丸岩はついに果ててしまった。
        そのまま抜きもしないで、褥に手折れ込むふたり。
        丸岩はありさの乳房を優しく揉みながら、小声で囁いた。

        「ありさ、わしはなぁ、お前をほんまに好きになってしもたで。 これか
        らもかいがったるさかいなぁ。安心しいや」

        丸岩のその言葉に、ありさは形ばかりの愛想を返した。

        「おおきにぃ・・・」

        ありさは下半身にぬめりを感じ、ふと見ると、真っ赤なものが白い敷布
        団を染めていた。






野々宮ありさ
 





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
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ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
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目次へ    第四章へ

姉と弟~黒い糸で引き合う処は?






















【第12話】


        
        「どぉれ、そろそろいいだろう。直に触らんでも大きく勃起させやがっ
        て。千津子、孝太の方はどうだ?」

        「ええ、充分に盛りの付いた男に」

        お義父さんがお義母さんに話しかけて、割れ目のお肉から指の気配が消
        えた。
        エッチな快感に浸り掛けていた遥香の腰が、指先を追って前に突き出そ
        うとする。

        「遥香、じっとしているんだぞ。今からいいモノを着けてやるからな」

        「孝太、お前もだよ。暴れたりしたら遥香と一緒に鞭打ちだからね」

        「えっ? なに?! い、イヤ……お義父さんっ、そこはダメェッ! ひ
        ゃああぁっっ、痛いッ!」

        「うはぁっ……お義母さん、握らないで……な、何を? いぃ、痛いッ
        ッ!」

        わたしが悲鳴を上げて、孝太も擦れた声で叫んだ。
        お義父さんの指に巻き付いた、光沢のある黒い木綿糸。
        その先端が小さな輪っかにされて、遥香の股間に運ばれてくる。
        エッチなお汁で濡れた割れ目にチュブっと沈めて湿らせて、先端にひっ
        ついた突起に絡めていく。
        お義父さんの指に感じて大きくなった遥香のクリトリスに、黒い糸の輪
        っかが結びつけられていた。

        「千津子、そっちは準備できたか?」

        「ばっちりよ。孝太のオチ○チンの根元に、グルグル巻きで縛り付けて
        あげたわ」

        いったいどうしようというの?
        この人達は、何を考えているの?

        大きな身体が目の前から離れて、わたしはうずくまったままの孝太を見
        つめた。
        遥香の股間から孝太の股間へと繋がった、細くて黒い糸をぼぉっと眺め
        ていた。

        「どう、アナタ達。オマ○コとオチ○チンを黒い糸で結ばれた気分は? 
        愛し合ってるなら赤い糸だけど、遥香と孝太は姉弟だからね。それに脱
        走という罪を犯したんだ。黒色がお似合いだろ」

        「そういうことだ。どちらがふざけた計画を思い付いたか知らんが、今
        からたっぷりとお前たちの身体に訊いてやるから覚悟するといい」

        赤黒く変色したレンガの壁に、お義母さんのネットリとした声が塗り込
        められる。
        お義父さんの低く唸るような声がその壁に反響して、何度も繰り返して
        わたしの鼓膜に囁きかけてくる。

        「聞いてください、お義父さん。ここを逃げるように言い出したのは僕
        なんです。お姉ちゃんはただ従っただけです」

        「孝太、なにを言うの。この家から逃げようって持ち掛けたのはわたし
        です。目の見えない弟は言いなりになっただけです。お義母さん、罰を
        与えるなら遥香にお願いします。どうか孝太は許してやってください」

        わたしは孝太の背中を抱き締めたまま訴えた。
        孝太はきっと天の邪鬼だから、わたしとは正反対の言葉で告発した。

        今更こんなことを口にしたって、サディストなこの夫婦を悦ばせるだけ。
        遥香の理性が首を振って哀しい顔をするけど、温かい孝太の肌に傷をつ
        けさせるなんて。そんなこと、お姉ちゃんのわたしが阻止しないと。

        「ふふふっ、麗しい姉弟愛だねぇ。ゾクゾクするじゃない」

        「ああ、その姉弟愛とやらを、今からたっぷりと観賞させてもらおうじ
        ゃないか。遥香、孝太、スキンシップはそれくらいにして離れるんだ!」

        「ひぃ、き、キャァ……孝太……孝ちゃん……」

        「お、お姉ちゃん?」

        お義父の太い両腕がわたしを羽交い絞めにした。
        そのまま繋がった糸がピンと張るくらいに孝太から引き離されていく。
        そして、無理やり仰向けに寝かされると、今度は背中に腕を差し込んで
        持ち上げてきた。
        両腕と両足だけが冷たい床に触れて、その姿勢で身体を支えろというよ
        うに。

        そう、わたしは背中を反らさないブリッジのポーズを取らされていた。
        逆手のように拡げた手のひらで上半身を支えて。
        はしたなく太股を拡げたままヒザを折り曲げて、足の裏全体で下半身を
        支えて。

        「ほら、孝太も遥香を見習って、同じ格好をするんだよ」

        「な、なにを? 放して、お義母さん」

        「孝太まで……どうして……」

        わたしはなんとか首を持ち上げると、向かい合わせで同じポーズを取ら
        される孝太を見つめた。
        お互いに胸とお腹を天井に向けたまま両手と両足だけで身体を支えて。
        遥香と一緒だね。太股の筋肉を緊張させながら、恥ずかしいのに股関節
        を90度に拡げて。

        「遥香、アンタなにをジロジロ見てるんだい? そんなに弟のオチ○チ
        ンが気になるのかい? 生娘のくせにスケベな娘だねぇ」

        「ち、違います。わたしは、そんな……」

        「そんな? ああ、オチ○チンより繋がった糸の方が気になってるのか
        い。遥香のクリトリスと孝太のオチ○チンを結ぶ黒い糸だからね」

        わたしは孝太から視線を逸らせると天井を見つめた。
        丸い傘の下で黄ばんだ色で輝く白熱球をじっと眺めていた。

        これ以上、孝太を苦しめたくないもの。
        つい覗いてしまった遥香の行為を、大げさにあげつらうお義母さんに利
        用されたくないもの。
        だけど……孝ちゃん、ホントにごめんね。
        でも……孝太の大切な処を、お姉ちゃんは初めて見ちゃった。
        こんな格好をお互いさせられて、わたしだけ見るのって不公平だと思う
        けど、孝ちゃんのアソコって大人だったんだね。
        その……お、オチ○チンも大きくて逞しくて、お姉ちゃんびっくりしち
        ゃった。

        「それにしても、アナタって人は残酷な人ねぇ。血の繋がった姉弟にこ
        んな格好をさせるなんてさ」

        「とかなんとか言いながら、千津子も満更ではないといった顔付きだな。
        まあ、ショーは始まったばかりだ。じっくりと愉しむがいいさ。遥香と
        孝太、お前たちもな。ははははっ……」

        それは、人ではない。悪魔の笑い声だった。
        そう、こんなひどいことを思い付くのは、あったかい血の通った人なん
        かじゃない。
        この人達は……



        「うぐぅっ! 痛いッ! 孝太ぁ……やめてぇっ……んぐっ」

        「おぉ。お姉ちゃんこそ……そんなに引かないでぇ……」

        「いいぞ、遥香。もっと踏ん張れ!」

        「孝太もよぉ。アンタは男の子なんだから、腰に力を入れて……ほらぁ、
        しっかり引くのよ!」

        わたしと孝太は、綱引きをさせられていた。
        囃し立てるお義父さんとお義母さんの声援を受けながら、仰向けの身体
        を両手足だけで支えて、ピンと張った黒い糸を引き合っていた。
        孝太のオチ○チンと遥香のクリトリスに括りつけられた木綿の糸を、引
        っ張り合って綱引きしているの。

        「い、痛い……あぁっ、お豆がぁ……ひぐぅっ!」

        「キャハハハッ! 孝太、その調子よ。オチ○チンに気合を入れなさい。
        勝って、身体で証明するのよ。脱走を持ち掛けたのは孝太だってね」

        孝太が呻きながら、腰を引いた。
        大きくなったままのオチ○チンが、黒い糸に添って真っ直ぐに伸びた。
        そうしたらクリトリスに激痛が走って、怖気づいたわたしの手足が2歩
        3歩と引きずられる。
        孝太を勝利させて、罪を押し付けるように。

        「どうした、遥香。肉芽が痛くて動けんか? だがな勝たなければ褒美
        はやれんぞ。ケツの鞭打ち100回のな。ハハハハッ……」

        そういうこと。この綱引きの勝者は、罪を認めてお尻を鞭で叩いてもら
        えるの。
        お義母さんが手にしている細長くて弓のようにしなる鞭で、100回も
        お尻のお肉をぶってもらえるの。
        譲れるわけないよね、そんな特典。
        あっさり負けて、孝太に譲ったりしたらいけないよね。
        鞭打ちって、ちょっぴり怖いけど。でもね、遥香は鞭で叩かれて悦ぶ変
        態だから。
        たった今から痛いこと大好きな女の子に変身してあげるから。
        クリトリスだって……








放課後の憂鬱   第7章 無邪気な悪魔・前編(1)


  
                                          


【第7章 (1)】



        
        真里と別れた後、藍はサイン会、テレビ出演と休む間もなく仕事をこな
        した。
        久しぶりのアイドルらしい仕事に、藍は充実した時間を過ごした。

        夜中にようやく家にたどり着くと、家族はみな眠っていて真っ暗だった。
        藍は物音を立てないように自分の部屋に入り、すぐに着替えを済ませた。
        そしてベッドに横になったかと思うと、疲れていたせいか何一つ考える
        ことなく眠っていた。


        次の日の朝、その日も仕事だった。藍はまた少し寝坊をしてしまい、忙
        しく身支度を整えている。

        (・・学校、二日連続休みかぁ。)

        ふと藍は手をとめた。それまで感じたことのない、そんな感覚が沸き上
        がった。
        ついこの間まで、学校に行くのが苦痛だった。誰にも話しかけられず、
        1日中黙って過ごすあの教室・・・。

        それが、今は部活の仲間がいる。自分の場所がある・・・。
        初めて経験した喜びだった。その嬉しい記憶に、最初はあの出来事を思
        い出せなかった。

        (・・・・)

        藍の顔が、少し曇った。少しずつ、あの悪夢の記憶が蘇ってきた。

        ・・・学校に行くと、また辱しい目に逢わされてしまうかもしれない。
        ・・・いや、この前のように、自分から変なコトをしてしまうかも知れ
        ない。

        仕事の日は、学校に行かない今日は、それから逃れられる・・・そんな
        安堵も感じた。
        それでいて、なにかわからない、モヤモヤとした物足りなさを感じてい
        るのを意識していた。
        が、次の瞬間、藍は身支度を続けた。藍のもやもやとした気分は、朝の
        忙しさに紛れてすぐに消されてしまった。

        「藍、遅いぞ! はやくしろ、行くぞ!」

        藍の家の外に既にタクシーが止まっていた。タクシーに乗っていた岸田
        が、玄関を飛び出してきた藍に怒鳴り声を上げた。

        「あっ! す、すいません!」

        藍は岸田の声に驚き、反射的にそう返事すると、慌ててタクシーに乗り
        込んだ。
        藍が岸田の隣に座ると同時に、岸田は運転手に行き先を告げ、タクシー
        はすぐに走り出した。

        「昨日は忙しかったな、よく眠れたようだな?」

        岸田は少し遅れた藍に皮肉っぽく聞いた。

        「は、はい。昨日はお疲れ様でした。・・・よく眠りすぎました。」

        藍はぺろっと舌をだした。岸田は苦い顔をしたが、それ以上は黙ってし
        まった。

        「・・・今日は・・どこに?」

        暫くして、藍が聞いた。
        今日の仕事の内容を聞かされていなかったので、そう尋ねるとすぐに岸
        田が答えた。

        「ああ。今日は打ち合わせだ。今度は‘写真集’のな。」
        「・・・写真集・・ですか。」

        藍はテレビやラジオの仕事が好きだったので、できれば「写真集」など
        の仕事は避けたかった。
        藍の嫌そうな気分を察したのか、岸田がすぐに続けた。

        「野村由香、知ってるよな?」
        「・・はい。」




※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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ありさ 作法教室

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            ありさはもう23歳、落ちつきが欲しいと自分でも思
            い始めていた。
            そんな時、作法教室の看板を見つけた。
            さっそく電話した。
            立派な門構えの扉横にあるチャイムを鳴らすと中年の
            男性が出てきた。
            物静かだが少し神経質そうな紳士。
            さすがに和服がよく似合ってる。
            落ち着いた物腰。
            この人が師匠になるらしい。
            ありさが入門の旨を言うと奥に通された。
            別室には誰か来ているらしい。
            ありさは和服を渡された。
            もちろん和服なんて着たことがない。
            そう言うと、

            「襦袢になってください。今日は手伝いますから」

            下着はどうしたものかと師匠に聞いたら脱ぐものらし
            い。
            奧の控え室を借りた。
            ありさは脱いだ衣類をきちんと畳むと棚に置いた。
            こういうことも大事なのだろう。
            ありさが白い襦袢姿で控え室から出てくると、師匠が
            慣れた手つきで襦袢の形を直す。
            和服を着せられ、きゅっ、きゅっと帯を縛られる。
            和服姿も意外と悪くない。

            「今日は座り方を教えます」



            狭い部屋に通されると正座の練習をすることになった。

            「背筋が曲がっていますよ」

            軽く師匠が手を触れる。
            どこに触ったのか痛さが走った。
            さんざん足の開きや腰の位置を直される。
            軽い力なのにどこを触られても痛い。
            ようやくできた。
            そのまま15分間壁に向かって座っているように言わ
            れた。

            「自然体で、きれいな心で座るんですよ」

            師匠がつけ加えた。
            部屋を出て行く。
            ありさの足はすぐに痺れてきた。
            足の裏をもじもじさせながら我慢する。



            パシンと言う音が突然隣室から響いた。
            若い女の悲鳴。
            師匠が何か言っている。
            パシン、パシンとまた乾いた音。

            (ひっぱたいている)肌を叩く音だ。

            それが分かるとありさの身体に戦慄が走った。
            少し静かになった。
            師匠が何か言っている。
            ありさの前の壁が軽く揺れた。
            またパシン、パシン、パシンと音が響き始めた。
            さっきよりずっと鈍い音。
            それに合わせるように壁が揺れ、女の低い叫び。
            嗚咽。
            痛さを我慢しているのだ。




            ありさは音と振動から状況を推測せずに入られない。
            手を壁につかせて和服のお尻をめくって師匠が叩いて
            いる。
            ありさはそう思った。
            それがわかると急に怖くなった。
            耳をふさいだ。
            でも聞こえてしまう。
            女が恥ずかしげもなく泣き叫んでいる。
            師匠の叩き方は相当に痛いのだ。
            さっき軽く触られただけであれだけ痛いのだ。
            きっと本気だったら並みの痛さでない。
            ありさは姿勢を正した。
            叱られないようにしなくちゃ……と緊張した。

            ありさの横の襖が静かにす~っと開いた。
            それだけで身体がピクンとした。

            「しっかり座っていましたか?」

            物腰がやはり柔らかい。
            この豹変はかえって怖い。
            さっきひっぱたいていた同一人物とはとても思えない。
            背筋をもう少し伸ばすように軽く触れられた瞬間、身
            体に電流が走る。
            若い女を叩いて泣かせた様子を聞いているので身体が
            守りに入っている。

            「礼儀は形だけではありません。心と身体の美しさで
            す」

            礼儀の心得を師匠は解く。

            「こういうのは駄目ですよ」

            何かが目の前に突き出された。
            ありさはハッとする。
            身体に戦慄が走る。
            叩かれると身体が構えた。

            「見えないところに清潔なものを身につけるのが女の
            心構えです」

            ありさの目に汚れを見せつけるように開いた。
            控え室から持ってきたのだ。
            ありさは恐怖と羞恥で頭が真っ白になった。

            いつしか壁に向かって立っていた。
            壁に手をつくよう命じられていた。
            うしろから着物をめくられていた。

            そして……
            23歳の白い尻が師匠の前に突き出されていた。


            【ありさ 作法教室  完】




野々宮ありさちゃん





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地下室での洗礼






















【第11話】


        
        ビシィィッッ! バシィィッッ!

        肉を打つ乾いた音が、レンガで造られた部屋に響いた。
        お義母さんが遥香のほっぺたをぶって、お義父さんが、孝太のほっぺた
        を力任せに殴りつけている。

        空気の淀んだ寒々しい所に連れ込まれて、何回ぶたれただろう?
        何回、冷たいコンクリートの床に這いつくばっただろう?

        結局わたし達を拘束した男の人は、この屋敷に仕えている人だった。
        名前を今川って言うらしい。

        その人からお義父さんとお義母さんに引き渡されたわたしと孝太は、血
        の気を失った弥生さんと皐月さんに見送られて、屋敷の離れから地下に
        通じる階段を下りるように命じられた。
        何に使うのかさえ分からない道具と、コレクションのように壁に掛けら
        れた数種類の鞭が見守る不気味な地下室へ。

        「ったく、舐めたことをしてくれたわね。鞭打ちくらいでは腹の虫が収
        まらないわ!」

        「ハハハッ! 腹の虫が収まらないか。それにしても大したガキ共だ。
        ここから本気で逃げ出そうとするとはな」

        殴り続けた手を止めたお義父さんは、ヒステリックに叫ぶお義母さんに
        目を向けた。
        そして、わたしと孝太の顔を交互に見比べていた。

        「どっちが、こざかしい作戦を練ったのか聞いてみたいが、たぶんお前
        たちのことだ。互いに庇い立てをして埒が開かんだろうな。それでだ、
        お前たちの身体に直接訊いてやる。まずは服を脱いで素っ裸になるんだ」

        お義父さんの低い声が、地下室の壁に吸い込まれていく。
        わたしと孝太は、顔を見合わせてブルブルと震えていた。



        5分後……
        わたしと孝太は、地下室の壁に背中を向けて立たされていた。
        腕組みしたお義父さんとお義母さんの視線に舐め回されながら、わたし
        は胸とアソコを隠して。
        孝太は男の子の部分を両手で覆って。

        お義父さんに裸になるように命令されて、お義母さんが手にした鞭で床
        をビシッと鳴らされたら、もう身体が勝手に反応していた。
        わたしも孝太も競い合うようにして、着ていたモノを剥ぎ取っていた。

        「二人とも、手がジャマよ。さっさとおのけ」

        ビシィィッッ!

        「ひいっ! は、はい……孝太も、早く……」

        打ち鳴らされる鞭音がレンガの壁に反響して、わたしは両手を引き剥が
        すと腰の横に押し付ける。
        唇を噛んで抵抗しようとした孝太にも、そっと耳打ちして同じポーズに
        誘う。

        「ほおぅ、千津子の言う通り中々の上物だな。生娘だと聞いたが、あん
        な藪医者に水揚げさせるのは、ちと惜しいな」

        「もぉ、ここにきて心変わりは嫌ですよ。それよりもアナタにお願いが
        あるの。孝太のことなんだけど……ね、いいでしょう?」

        「あぁ、千津子の好きにするがいいさ。だが、ケジメは付けさせてもら
        うぞ。お遊びはその後でな」

        わたしは二人の会話を耳にしながら、下を俯いていた。
        お義母さんだけではない。お義父さんにまで
        素肌を全部晒して、それで平然と前を向けるほど遥香の心は強くないも
        の。
        でもそれは、孝太も一緒みたい。
        じっとコンクリートの床と睨めっこするように、痛々しく腫れ上がった
        顔を俯けている。
        そうよね、男の子だってアソコを隠さなかったら恥ずかしいよね。
        その気持ちって、男の子も女の子も共通だよね。

        「遥香、こっちへ来るんだ」

        「孝太は、アタシの方だよ」

        全裸のまま晒しものにされていたわたし達を二人が呼んだ。
        わたしは孝太の背中に手を当てる。軽く撫でてあげた。
        ボディーガードのように頼もしい孝太の勇気を分けてもらいたくて。
        代わりに、女の子だけが持っている母性愛で、残された孝太のハートを
        包んであげたくて。

        そしてわたしは、お義父さんの元へ向かった。
        孝太は、鞭をぶら下げたお義母さんの方へ歩いていく。

        「遥香、股を拡げろ」

        「……!」

        「聞こえなかったか? 股を拡げてオマ○コを見せろと言ったんだ!」

        パシィィッッ!
        「痛いッ! は、はい……」

        お義父さんのグローブみたいな手の平が、わたしのお尻に炸裂した。
        骨まで伝わる激痛に、反抗する無意味さを教えられて足を開いていく。
        目の前にいるのは男の人なのに、またぶたれるのが怖くて、恥じらいも
        忘れたわたしは肩幅いっぱいに両足を拡げた。

        「ふんっ、素直にしないから痛い目に合うんだ。覚えとくんだな」

        「……はい、お義父さん」

        涙を滲ませながらしおらしく返事をしたら、お義父さんが目を細めた。
        ギラ付いた輝きを細い瞳に閉じ込めたまま、ゆっくりしゃがむと右腕を
        伸ばしてくる。
        内股の筋肉が震えているのに平然とその間を真っ直ぐに進ませて、遥香
        の恥ずかしいお肉に触れた。
        お義父さんなのに。親子なのに。
        娘になったばかりの遥香の割れ目に、当然のように指を沈めた。

        じゅにゅ、じゅにゅ……にちゅ、にちゅ……

        「嫌ぁっ! やめてぇ……触らないでぇっ!」

        「うるさい! 暴れたらまたケツを叩くぞ!」

        「あ、あぁぁっ……それは、許して……」

        ゴツゴツして骨ばった指が、割れ目のヒダをスルスルと擦り上げていく。
        おぞましくて全身の肌が鳥肌に変化して、それでもわたしはされるがま
        まに、じっと我慢するしかなくて。

        「あらぁ、勃ってきたじゃない。皮被りだけどちゃんと男の子してるの
        ね」

        「お義母さん、止めて……うぐっ、あ、ああ……」

        「孝太……やだ、ひどすぎる……んんっ……」

        わたしはお義母さんに弄ばれる孝太に顔を向けた。
        気持ち悪いだけなのに、段々熱を帯びてくる自分のアソコが信じられな
        いまま、男の子の部分を弄るお義母さんを茫然と見つめていた。

        ぬちゅう、にちゃ、にちゃ……ぴちゅ、ぴちゅ、ぴちゅ……

        「はぁ、はああぁぁぁ……やだぁ、腰が……お義父さん、もう……やめ
        て、ふうぅぅんんっ」

        「遥香は感じやすい体質のようだな。こんなに父親の指を汚しよって。
        いけない娘だ」

        指が動くたびに腰が揺れている。
        お義父さんが指先を揃えて、割れ目の底まで引っ掻くたびに鋭い電流が
        背筋を貫いていく。

        これって感じているの?
        遥香はお義父さんの指にアソコを弄られて、エッチな気分になってる
        の?
        分かっているのに。遥香はこっそりとオナニーするエッチな女の子だか
        ら知っているのに。

        わたしは顔を伏せて目も伏せて、顔を赤らめたまま鼻呼吸を荒くしてい
        た。
        ちょっぴり目を潤ませたまま、お尻もモゾモゾさせた。








ありさ 割れしのぶ  第二章



  
                                          


【第二章】


        
        今宵始まる生々しい褥絵巻こそが、自分に与えられた宿命であると諦め
        ざるを得なかった。

        祇園界隈に入ると花街らしく人通りも多く、いずこかのお茶屋からは三
        味の音も聞こえて流れて来た。
        ありさは辻を曲がって路地の一番奥のお茶屋の暖簾をくぐった。

        「おはようさんどすぅ~、屋形“織田錦”のありさどすぅ~、遅うなっ
        てしもぉてすんまへんどすなぁ~」
        「あぁ、ありさはん、雨やのにご苦労はんどすなぁ~」

        ありさに気安く声を掛けたのは、お茶屋“朝霧”の女将おみよであった。

        「ありさはん、おこぼどないしたん~?鼻緒が切れてしもたんか?」
        「そうどすんや。ここへ来る途中でブッツリと切れてしもて」
        「あ、そうかいな。そらぁ、歩きにくかったやろ~?ありさはんがお座
        敷出てる間に、あとでうちの男衆にゆ~て直さしとくわ、心配せんでえ
        えでぇ~」
        「おかあはん、お~きに~。よろしゅうに~」
        「ありさはん、それはそうと、大阪丸岩物産の社長はん、もう早ようか
        ら来て待ったはるえ~。今晩は 待ちに待ったあんさんの水揚げやし、社
        長はんもえらい意気込んだはるみたいやわぁ~」
        「・・・」
        「どしたん?あんまり嬉しそうやないなぁ?」
        「はぁ」

        女将に尋ねられて、ありさの表情が一瞬曇りを見せた。

        「ありさはん、こんなことゆ~のんなんやけどなぁ、あんさんは屋形“織
        田錦”に入ってから、どれだけお母はんのお世話になったか解かってま
        すんか?あんさんを立派な舞妓にするために、たんとお金を掛たはるん
        やで?ご飯代、べべ代、お稽古代、おこずかい、ぜ~んぶ、お母はんが
        出したはるんやで?」
        「かんにんしておくれやす、うちが間違ごうとりました」
        「解かってくれたらええんや。さぁ、社長はんが待ったはるでぇ。はよ
        しいやぁ~」
        「あ、はぁ」

        ありさはおこぼを脱いで玄関にあがった。
        脱いだおこぼを揃えようとして、白いハンカチの鼻緒をふと見た。
        先ほど出会った青年の笑顔がふわりと浮かんだ。

        廊下を歩き掛けたありさに、女将はもう一言付け加えた。

        「ありさはん、あんさんは賢い子や。あんまりしつこう言わんでも解か
        ってるやろけど、丸岩はんゆ~たら、関西財界でも五本の指に入るほど
        の大物どす。そんな旦はんに見初められたゆ~たら、すごいことなんど
        すぇ~。せやよって丸岩はんに少々何言(ゆ)われても、何されても怒
        ったらあかんおすぇ~。大人しゅうしとくよ~にな~。ほんでな、今日、
        いっしょに来たはる先輩芸者はんら、あの子ら、水揚げされるあんさん
        にヤキモチ嫉くかも知らへんけど、気にしたらあかんおすぇ~、よろし
        おすなぁ~」
        「お母はん・・・、うちのことそないにまで思てくれたはって、嬉しお
        す。ほんまにおおきに~。お母はんの言わはったこと、よ~憶えときま
        すぅ~」
        「ほな、きばっておくれやっしゃ」

        女将おみよがありさを見てニッコリと微笑んだ。

        「おおきに~、ほな、行て参じますぅ~」

        ありさは、女将の言葉に少し吹っ切れたのか、笑顔を取り戻し丸岩のい
        る部屋に向って行った。

        「ありさどすぅ~、遅うなりましてぇ~」
        「おお、ありさか。よう来た、よう来た。待っとったでぇ。はよ入り
        や~」

        襖の向うからのありさの挨拶に、部屋の中から丸岩の声が返って来た。

        ありさは襖を開けて、丁寧な挨拶を述べた。
        丸岩の前には豪勢な料理や銚子、それに選りすぐりの奇麗どころの芸妓
        衆が三味を弾き、踊りを舞い、かなり華やいでいた。

        「ありさ、かたい挨拶はもうその辺でええから、早ようこっちへおいで」

        丸岩は今年五十八才になるが、さすがに一流の事業家らしく血色も良く、
        体格も立派で五尺九寸を超えるほどの大男であった。髪はふさふさとし
        ていたがかなり白髪混じりで、鼻の下のちょび髭までが銀色に輝いて見
        えた。眼鏡は金縁で顔全体からは好色さが滲み出ていた。

        ありさはしゃなり、しゃなりと着物の裾を艶かしく床に滑らせながらお
        座敷の奥へと歩み寄ると、先輩の芸妓春千代がありさを睨みながら言っ
        た。

        「ありさはん、えらいおそおすなぁ~。あんさん、いつから芸妓のうち
        らより、えろ(偉く)なりはったん?」
        「あ、春千代はん、かんにんしておくれやす。お母はんに6時でええゆ
        うて・・・」
        「お座敷の時間はちょっと早め目に来とくのん、常識とちゃいますんか
        ぁ~?」
        「すんまへん・・・」

        ありさは春千代に頭を下げた。
        そこへ丸岩が口を挟んだ。

        「まあまあ、春千代。もうやめとき。わしの顔に免じてもう堪忍したっ
        て」

        「会長はんがそない言わはるよって、もう言いしまへんけど、次から気
        ぃつけてや」
        「はぁ、すんまへん、以後気ぃつけますよってに堪忍しておくれやす・・・」

        「よっしゃ、よっしゃ、ほな、ありさ、はよ、こっちにおいで」

        丸岩はありさを手招きし、横にはべっていた芸妓おきぬに席を空けるよ
        うに指図した。
        お絹が退いたあと、ありさはそっと腰を降ろした。

        「おお,待っとったで、ありさ,お前、見るたんびにええおなごになっ
        て行くなぁ。ほな、酌してんかぁ」

        丸岩は相好を崩しながら、気安くありさの肩に手を廻した。
        ありさは頬を染めらながら徳利を手にするが、緊張のためか丸岩の持つ
        猪口にまともに酒を注げない。
        そんなありさの初々しい様子を、丸岩は満足そうに微笑みながら話し掛
        ける。

        「そんな緊張せんでもええで。気楽に行こ、気楽にな。わっはっはっは
        ~」
        「はい・・・」

        ふたりの様子を見ていた芸妓の春千代が一言挟んだ。

        「いややわぁ、会長はん。うちら妬けるわぁ~」
        「ほほぅ~、春千代ほどのべっぴんでもやきもち妬くんか?」
        「会長はん、相変わらず口が上手どすなぁ~」
        「はっはっは~、ばれたかいなぁ~」
        「もう、会長はん!いけずどすなぁ~」

        そんな会話のなか、ありさを横にはべらせ満悦顔の丸岩会長に芸妓のお
        きぬが一献勧めた。

        「会長はん、今夜はありさはんの水揚げどすなぁ。おめでとうさんどす
        ぅ~。ありさちゃんも良かったなぁ~」

        おきぬはありさが今宵の水揚げを嫌がっていることを知っていたが、あ
        えて皮肉っぽく祝辞を述べたのだった。
        だが丸岩はその言葉を額面どおりに受取り素直に喜んだ。

        「おおきに、おおきに」

        おきぬは差し出された漆塗りの盃になみなみと百薬の長を注ぎ込む。






野々宮ありさ
 





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尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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手と手を取り合って






















【第10話】


        
        ここからは、視力1.5が自慢でお姉ちゃんな遥香の出番だった。
        わたしは片手で孝太の手を掴むと、顔だけ突き出して長い廊下を探った。
        誰もいない。物音ひとつしない。唯一見下ろしている鬼の面を除けば、
        気配そのものがない。

        それを目で感じて、耳で聞きとって、繋いだ手を伝って孝太に教えてあ
        げて、わたし達は部屋を後にした。

        大丈夫よ、遥香。孝ちゃんの立てた作戦なんだから、絶対に成功するか
        ら。
        ううん、成功させてみせるから!

        わたしと孝太は長い廊下を越えて、階段を下りた。
        背中に孝太の息遣いを感じながら、慎重な足取りで十字路になった通路
        を玄関に向かって進んだ。

        あと5メートル……あと3メートル……1メートル……

        引き戸になった分厚いガラスを通して、鈍い光の帯がわたし達を手招き
        している。
        その先に拡がる自由な空間をアピールするみたいに。

        ギギーッ……!

        あと一歩のところで床が鳴った。
        脱走者を知らせようと、耳障りな音を屋敷の奥にまでコダマさせる。

        「お姉ちゃん、さぁ早く!」

        振り返ろうとするわたしの手を、孝太が引いた。
        手探りで引き戸に手を掛けると、わたしを先に押し出して孝太が後に続
        いた。
        眩しいくらいに明るい世界がわたしと孝太を包み込む中、大急ぎで深呼
        吸を繰り返して。

        「孝ちゃん、走るわよ!」

        わたしは後ろを振り返らずに、小声で叫んだ。
        背中から覆い被さろうとする屋敷の影から逃れようと、手を繋いだまま
        全力で駆けた。
        先端の尖った鋼鉄製の門を開き、人通りのない道路へと脱出する。

        後はなるべく人目を避けてバス停に向かうだけ。
        この1本道を真っ直ぐに300メートルほど歩けば……

        「どうしたの、お姉ちゃん?」

        その時になってわたしは、自分の服装に目を落としていた。
        くり抜かれた袖なしTシャツから丸い膨らみを覗かせて、腰骨の辺りま
        で切り上がったホットパンツからお尻のお肉まで曝け出していることに。

        「う、ううん……なんでもないよ。さぁ、行こう、孝ちゃん」

        誰も見ていないのに。孝太だって知らないことなのに。
        ほっぺたが熱くなって、わたしはどこかに置き忘れていた羞恥心という
        単語を今更に思い出していた。

        「お姉ちゃん、何時かな?」

        「あ、えっと……2時20分。あと10分でバスが出ちゃうわ。急ぎま
        しょ」

        はるか前方のロータリーに、駅へ向かうバスが停車していた。
        ここが終点で、ひとりの男性客がバスから降りてくるのが見えた。

        この折り返しのバスに乗って、わたしと孝太は新しい生活をスタートさ
        せるんだ。
        きっと茨の道だけど、こんな悪魔の棲む屋敷で監禁されるなんて真っ平
        ごめんだから。

        観光客なのかな?
        大きなカバンを抱えたその人は、わき目も振らずにこっちへ近付いてく
        る。

        わたしはポケットから財布を取り出すと残金を確認する。
        帰りの交通費くらいなんとかなりそうってひと安心して、大きくなって
        きたバスを見つめた。
        それよりも、もっと近寄ってきたガッシリとした体格の男の人にも。

        こんな田舎の町に場違いな気がする。
        パンパンに膨らんだ旅行カバンをブラ下げて、にこやかな顔をわたし達
        に向けているけど。
        だけどこの人からは……?!

        「お嬢様方、どこへおいでで? へへへへっ」

        浅黒い肌をしたその男の人は、喉を鳴らして笑った。
        その瞬間わたしだって身構えたのに、まるで格闘技をしている人みたい
        に素早く腕を掴まれていた。
        二の腕に指を喰い込ませながら強引に身体の向きを反転させる。

        「旦那さまから連絡は受けておりましたが。ダメじゃないですか、こん
        な所を散歩なさったりしては。ふふふふっ」

        「い、痛いッ! 放してぇっ……お願いだから、放してよっ!」

        「お姉ちゃん? あ、あぁ……どうしたの? この人、誰なの?」

        孝太がわたしの声に反応して、首を右に曲げで左にも曲げた。
        わたしとは違う気配を探して、匂いを感じて、男の人の腕を振り解こう
        とする。

        「お坊っちゃま。あまりおいたが過ぎますと、きつい折檻が待っており
        ますよ」

        「や、やだっ! 放せ……この放せよっ!」

        「孝ちゃん! お願い、孝ちゃんには何もしないで!」

        孝太は男の人に首根っこを押さえ付けられていた。
        わたしの腕の肉を千切れる勢いで掴んだまま。

        わたしと孝太のカバンが、投げ捨てられるように道端に転がって、それ
        を目にして実感した。
        脱出は失敗したって。
        わたしと孝太の地獄からの逃走劇は、新たに湧いてきた一人の悪魔によ
        って完全に阻止されたって。

        「さあさ、お嬢様方。旦那様と奥様が心配してお待ちになっております
        よ」

        男の慇懃な物言いに促されて、わたしと孝太は屋敷へと連行される。
        その背中では、駅へと向かうバスのエンジン音が次第に遠ざかって消え
        た。








放課後の憂鬱   第6章 スタイリスト・後篇(5)


  
                                          


【第6章 (5)】



        
        藍が唇を開くと、真里が舌を差し入れてきた。真里の舌は、藍の口の中
        で動き回り、藍の舌を追いかけ、追いつめ、そして絡め取った。

        「むふふぅぅぅ・・・」

        藍のため息のような息遣いに、甘い響きが混ざっていた。藍の目は、夢
        見るようにトロンとして、いつしか閉じられていた。

        真里がそっと舌を抜く。そして藍の頬を唇で撫でるようにしながら、首
        筋に息を吹きかけた。
        藍が薄く目を開けると、真里は唇を藍の耳たぶに当て、そっと咬んだ。

        「あ・・はん・・」

        藍のため息が漏れた。身体がビクンと動いた・・・と真里は藍の耳に
        「ふふふ・・・残念だけど、今日はこれでおしまい。解放してあげるわ
        よ。」
        と囁くように吹き込んだ。

        「・・・えっ・・もう・・・どうして・・」と思わず藍は聞いていた。

        そう言ってしまってから
        (あっ、いけない・・嬉しがらなきゃ・・)
        と思った。

        しかし心の片隅には、何か新しい感覚が真里の愛撫で目を覚し、動き始
        めたのを意識していた。

        真里には、藍の言葉が聞こえなかったようだった。すっかり冷静な顔に
        戻ると
        「藍、もうすぐお迎えがくるってよ」
        といいながら、手馴れた感じで藍を拘束していた枷を外した。

        藍はやっと自由を取り戻した。立っていられなくて、床に座り込んでし
        まった。それでも解放されて、ホッと安堵していた。
        しかし、何かが足りなかった。確かに物足りない感じがしていた。安堵
        する反面、そんな中途半端な気持ちを覚えるのだった。

        真里は藍に手を遣り立たせると、ゆっくりと水着を脱がし始めた。

        「えっ! あっ! じ、自分で・・」

        藍が言い終わる前に、真里は手を藍の口にあてた。
        藍は黙ってされるがまま、真里の動作を見守った。

        水着が藍の体を離れ、床に落ちた。真里は藍の股間を濡れたタオルで拭
        きはじめた。

        「あ・・ん・・!」
        藍が声をだすと、真里が話し始めた。

        「藍、岸田には注意しなさいね。あいつはあぶないわよ・・」
        「・・・・・」

        藍が黙っていると、真里は藍に服を着せながら続けた。

        「私はあなたの味方。いつでも藍を守ってあげるわ。さぁ、着替え終わ
        りっと。もう、外にお迎えが来る頃よ。早く行きなさい。」

        藍には、真里の言うことがよくわからなかった。
        まだ、先程の興奮が冷めずに、頭の中がボーっとしていた。
        それでも、真里の言葉に、真剣なものがあるのを感じていた。

        藍は鏡に映る自分の姿を見て、髪を直すと、あやふやなまま真里に言っ
        た。

        「・・・・はい。じゃあ、また。」
        藍が外に出ようとドアノブに手をかけると、真里が呼びとめた。

        「藍、今日のことは誰にも言っちゃだめよ。知られてもだめ。約束よ。」

        そういいながらウインクする真里に、藍は静かにうなずくと部屋をでて
        外にいる岸田の元へ急いだ。

        向こうから岸田が歩いてくるのが見えた。
        藍は岸田の元に走った。

        走りながら藍は、なぜか真里に惹かれていく自分に気が付いた。それが
        少しも不思議には感じられなかった・・・。




※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
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同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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盲目な策士






















【第9話】


        
        「ねえ、孝ちゃん。どうしてあんなことを言ったの? お姉ちゃん……
        孝ちゃんを信じてたのに……」

        「……」

        わたしは廊下を歩きながら、孝太に訊いた。
        応接室を後にして、階段を昇りながら。そして、また……

        だけど孝太は答えてくれない。
        わたしの手を痛いほど握り返したまま、まるで目が見えているかのよう
        に真正面を見据えて大股で歩いていく。



        「うちもねぇ、アンタが思うほど裕福じゃないんだよ。その上、遥香と
        孝太。アンタ達のようなごくつぶしが二人も増えたんじゃ、これから先、
        益々苦しくなるってもんさ。
        特に孝太。お前は目が見えないんだからね。これからも養育費ばかり増
        えるのが目に見えているだろう? それでなんだけどね、遥香。お前は
        女なんだから、今晩からはその身体で男の相手をしてもらおうじゃない
        か。家計の足しにセックスで恩返しも悪くないだろ?」

        「ひどい、孝太の前でそんな話。いくらお義母さんでも、言っていいこ
        とと悪いことがあります!」

        「ちょっと、お姉ちゃん」

        「孝太は黙ってて!」

        わたしは、お義母さんから信じられない話を持ち掛けられて頭に血が昇
        っていた。
        止めようとする孝太に向けても語気を荒げると、お義父さんのグラスを
        回し飲みしているお義母さんに、喰って掛る勢いで言葉を続けた。

        「どうしてわたしが……そのセ、セックスなんて。絶対にお義母さんの
        言いなりになったりしませんから。養育費の分は働いてなんとかします。
        この家を出て孝太と二人で……」

        「家を出てどうすんのさ。行く当てでもあるって言うのかい? それに
        だ。市川家の子供になった以上、勝手なマネは絶対にさせやしないよ!」

        これを売り言葉に買い言葉とでも言うのかもしれない。
        でも形勢は、どう見たってお義母さんの方が有利。
        あの人は、わたしの言葉を想定済みといった感じで目が笑っている。
        それに比べてわたしは……

        「ふふふっ、面白くなってきたじゃないか。遥香のその目、いいねぇ。
        キッとして睨みつける表情も実にゾクゾクさせてくれる」

        そんなわたしとお義母さんのやり取りを見ていたお義父さんが、口を挟
        んできた。
        わたしはものすごく本気で必死なのに、茶化すようにしてお酒臭い息を
        吐きかけてくる。

        「あなた、こんな生意気な娘にはお仕置きが必要だと思うけど、どうす
        るぅ?」

        「別に鞭打ちでも構わんが、千津子。打ち場所は考えてくれよ。大切な
        商品だ。なるべく目立たんようにケツだけで我慢するなら賛成だが」

        「う~ん、どうしようかしら? こういう小娘には、ビシッとオマ○コ
        にお灸を据えるのが手っ取り早いけど……仕方ないわ。それでOKする
        わ」

        お義母さんの顔に残忍な笑みが浮かんだ。
        わたしはというと、鞭打ちの単語を聞いた唇がこれ以上の抵抗を放棄さ
        せようとする。
        それに追い打ちを掛けるように遥香の頭が、無残に傷つけられた弥生さ
        んと皐月さんのヒップを再現させる。
        そして、お義父さんが鞭打ちの準備を始めるのか、ドアを開けて誰かを
        呼ぼうとして……

        「待ってください! お姉ちゃんを鞭で打つのだけは許してください」

        突然声をあげたのは、孝太だった。

        「お姉ちゃんは、僕が絶対に説得します。お姉ちゃんが……その、セッ
        クスで男の人の相手をするように、僕がどんなことをしても言って聞か
        せます。それに僕は……僕はこの家から出たくありませんから。この家
        にいたら、苦労せずに生きていけるから。だから……」

        「こ、孝ちゃん……あなた……」

        張り詰めていた心の壁が音を立てて崩れていく。
        思わずわたしは、掴んでいた孝太の手を振り払おうとした。
        でも、孝太が逆に力強くわたしの手を掴み返してくる。

        「キャハハハッ! 実の弟に裏切られるとはねぇ。これは愉快だ。面白
        いじゃないか、孝太。どんな手を使うか知らないけど、お姉ちゃんが心
        置きなくオマ○コ出来るように説得するんだね」

        「はい、頑張ります。お義母さん」

        いつもの甘えん坊の孝太ではない。
        声変わりの途中の擦れた声だけど、はっきりとした口調で『お義母さん』
        って。



        「お姉ちゃん、今何時?」

        「え、えーっと、1時……50分くらい。それよりも、孝ちゃんあのね」

        「ちょっと黙って……誰も……付けて来てないようだね」

        孝太は身を乗り出したわたしを押さえると、耳を傾けて廊下の音を探っ
        た。
        そして安堵したように顔の筋肉を緩めると、わたしの方に向き直る。

        「謝るなら後でいくらでもするから。お姉ちゃん、早く荷物をまとめて
        よ。今なら駅へ向かうバスに間に合うからさ」

        「こ、孝ちゃん。まさか……」

        真面目で冗談だって飛ばしたことのない孝太が、悪戯っ子みたいにニン
        マリした顔を作る。
        わたしと同じくらいの背丈なのに、その時は一回りも二回りも大きく見
        えて、心の中のわたしはその胸に飛び込んでいた。
        その間に現実の遥香は、超特急で荷物を掻き集めてバックに詰め込んで
        いく。

        「準備できたわ、孝ちゃん。でもまだ明るいし、誰かに見付かっちゃう
        かもしれないよ」

        わたしは白く反射した窓ガラスに目をやった。
        陽が暮れてからこっそり抜け出して、どこかの家に逃げ込めばって思い
        付いたから。
        でも孝太の作戦は違った。

        「お姉ちゃん、この屋敷の住人って何人かな?」

        「えーっと、お義父さんと……働いている弥生さんと皐月さんを入れて
        5人よ」

        「だよね。こんなに広い屋敷でたったの5人。それに僕は匂いで分かっ
        たんだけど、あの二人はワインをかなり飲んでたよね。特に僕が従順な
        フリをしてあげたら更にね。それと、こんな田舎町で町の人に救助を求
        めるのは危険だと思うんだ。市川の家とどんな繋がりがあるか分からな
        いでしょ」

        「孝ちゃん、あなたはそこまで……」

        そこに立っていたのは、子犬のように寄り添ってくる孝太ではなかった。
        悪い人達から命を賭けて守ってくれる、頼もしいボディーガード。その
        ものだった。








ありさ 割れしのぶ  第一章



  
                                          


【第一章】


        
        昭和初期。小雨がそぼ降るうっとうしい梅雨の日暮れ時、ここは京都木
        屋町。
        高瀬川を渡って祇園に向うひとりの舞妓の姿があった。
        すらりとしたいでたちで目鼻立ちの整ったたいそう美しい舞妓で、その
        名を〝ありさ〟と言った。
        衣装は舞妓らしく実に華やかなもので、上品な薄紫の着物には一幅の名
        画を思わせる錦繍が施してあった。豊かな黒髪は〝割れしのぶ〟に結い
        上げられ、菖蒲の花かんざしが彩りを添えていた。
        歳は十九で舞妓としては今年が最後。年明けの成人を迎えれば、舞妓が
        芸妓になる儀式「襟替え」が待っている。襟替えが終われば新米ではあ
        っても立派な芸妓である。

        そんなありさに、早くも「水揚げ」(舞妓が初めての旦那を持つ儀式)の
        声が掛かった。
        稽古に明け暮れている時期はお座敷に上がることもなかったが、踊りや
        三味も上達して来ると、やがて先輩の芸妓衆に混じって何度かお座敷を
        勤めることとなった。
        そんな矢先、ある財界大物の目に止まり、声掛かりとなった訳である。
        だが、ありさは「水揚げ」が嫌だった。好きでもない人にむりやり添わ
        されることなどとても耐えられないと思った。しかし芸妓や舞妓はいつ
        かは旦那を持つのが慣わしだし、それがお世話になっているお茶屋や屋
        形への恩返しでもある。旦那が見初めれば、芸妓・舞妓には選択権はな
        く、お茶屋や屋形の女将の意向に従うのが当たり前。それが祇園の掟。
        そして今夜が、その辛い「水揚げ」の日だ。
        雨のせいもあったろうが、ありさはおこぼがいつもより数倍重いように
        感じた。

        【注釈】水揚げ
        今は少なくなったが、芸・舞妓は旦那と呼ばれるスポンサーを持つのが
        普通とされていた。
        水揚げとは、舞妓が初めての旦那を持つ儀式の事。
        大昔は、旦那の選択権は芸・舞妓には無く、旦那が見初めれば、お茶屋
        や屋形の女将、男衆が言いくるめて、強制的に添わされた。
        水揚げには大きなお金が動くから、屋形側から少しでも条件の良い旦那
        にお願いをする事もあったようだ。
        ただ、現在の祇園には「水揚げ」そのものが無いので注意を。
        現在では、客がある舞妓の旦那になりたいと願っても、その舞妓が旦那
        を持ちたいと思わない限り、それは叶わぬ夢に終わることになる。 今の
        祇園では、旦那云々というよりも、普通の恋愛としてとらえている芸・
        舞妓が多いように聞く。事実、落籍されて(ひかされて…芸・舞妓を辞
        めての意)、そのまま結婚してしまう例も多くなった。


        ありさが高瀬川を東に渡り終えた時、急におこぼの鼻緒がプチン・・・
        と切れてしまった。

        「あぁん、いややわぁ、鼻緒が切れてしもた・・・、どないしょぅ・・・」

        屈んで足元を眺めて見たがなすすべも無く困り果てた。
        白足袋も鼻緒が切れた拍子に足が地面に滑り落ちて、つま先が少し濡れ
        てしまったようだ。
        途方に暮れていたら近くを通り掛かった青年が声を掛けて来た。

        「どうしたのですか?」

        ありさは声がした方向をそっと見上げた。
        そこには優しそうな眼差しの鼻筋の通った背の高い青年が立っていた。
        角帽、詰襟、下駄のいでたちから見て大学生のようだ。

        「はぁ、それがぁおこぼの鼻緒が切れてしもたんどすぅ・・・」
        「それじゃ僕に任せなさい」

        青年はそういってポケットから白いハンカチを取出し、長身を折り曲げ
        てありさの足元に屈み込んだ。
        そのため雨は番傘を差せない青年の背中を濡らした。

        「あ、すんまへんなぁ。せやけど、お宅はん、雨に濡れますがなぁ」

        ありさは慌てて、自分の傘を青年の頭上にかざした。
        遠くから見れば、相合傘の中で芸妓と大学生がいったい何をしてるのだ
        ろう・・・と、きっと奇異に感じたことであろう。
        青年は人目も気にしないで、懸命にハンカチを鼻緒代わりに結わえ付け
        た。
        見ず知らずの自分のために、雨に濡れながら鼻緒を結わえてくれる青年
        の横顔を、ありさはじっと見詰めていた。

        「あのぅ…、お宅はん、学生はんどすなぁ?」
        「ええ、そうですよ」
        「その帽子の印からして、K都大学ちゃいます?」
        「よく分かりましたね。そうですよ、今4回生なんです」
        「そうどすか、えらいんやなぁ・・・」
        「そんなことないですよ。それにしても可愛い足だなあ」
        「えぇ?うちのおみやどすかぁ?そんなん、誉めてもろたん初めてやわ
        ぁ・・・あははは~」
        「おみやって?」
        「あ、おみやゆ~たら足のことどすぇ。京都ではそない呼ぶんどすえ」
        「へえ~、そうなんだ。それは初めて聞いたよ」

        「はい、できましたよ。これで大丈夫。格好良くはないけど、暫くは持
        つでしょう」
        「やぁ、嬉しいわぁ~、お~きに~。お陰で助かりましたわ」
        「それじゃ、僕はこれで」
        「あ、ちょっとお待ちやす~。あのぅ・・・もしよろしおしたらお名前、
        教えてくれはりません?」
        「名前ですか?本村俊介っていいます。あなたは?」
        「うちは、ありさどす~。よろしゅうに~」
        「ああ、どうも」

        本村と名乗る青年は照れ笑いしながら、帽子のひさしに手を置いた。

        「ほな、おおきに~、さいなら~」
        「さようなら・・・」

        先斗町を経て祇園へ向うありさとは反対に、青年は河原町の方へ向って
        行った。
        ありさはふと立ち止まりもう一度振り返った。
        そして、黒い学生服の後姿をじっと熱い眼差しで見送っていた。
        ありさは胸に熱い血潮がふつふつとたぎるのを押さえることができなか
        った。
        お座敷に来る男たちとはあまりにも違う。いや、違い過ぎる。
        今通り過ぎて行った学生の凛々しさと清々しさは、ありさの胸に鮮烈な
        印象を残した。
        だがそんな感傷を振り払うかのように、ありさは再び祇園に向って歩き
        始めた。





野々宮ありさ
 





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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忍び寄る悪夢






















【第8話】


        
        わたしと孝太が、市川家で暮らし始めて1週間が経っていた。
        その間わたし達は、お義母さんから避けるように二人一緒に部屋に閉じ
        こもったまま、静かに息まで殺して過ごしていた。

        部屋を出るのは、食事の時とお風呂に向かう時だけ。
        裸でいるよりも恥ずかしい服装をしたわたしは、お義母さんやお義父さ
        ん。それに和志さんにまでネットリとした視線を浴びながら、食事をし
        てお風呂にも浸かった。
        絶対に離れようとしない孝太を頼もしく思いながら。

        「あ、あの……遥香様、孝太様。旦那様と奥様がお呼びです」

        少したどたどしい仕草で皐月さんが部屋を訪れたのは、昼食を終えてし
        ばらくしてからだった。

        「なんだろう? お姉ちゃん」

        思いがけない呼び出しに、孝太が表情を曇らせている。
        わたしも胸の奥に嫌なモノを感じながら、それでも孝太の手を握ると部
        屋を後にした。
        あまり待たせると、あのお義母さんの性格だもの。
        ツマラナイことで言い掛かりを付けてくるかもしれない。

        わたしはハイレグカットにされたホットパンツ姿のまま、前を行く皐月
        さんを追った。
        これがお昼間の正装として命じられているのか、全裸にフリルの付いた
        エプロン姿の彼女は、後ろを振り返ることもなくただ無言で先導してく
        れている。

        前田皐月……
        弥生さんの妹だと、お義母さんが教えてくれた。
        因みにお姉さんの弥生さんが20才で。妹の皐月さんが遥香と同じ17
        才とも。

        弥生さんが大人びた美人だとすると、皐月さんは愛くるしい美少女って
        感じかな。
        すらっとしたモデル体型の弥生さんと違って、ちょっと小柄な体型もそ
        れを助長させて見せるのかもしれない。

        「あ、遥香様……その……」

        そんな皐月さんが、階段の踊り場にさしかかった所で急に足を止めた。
        やっぱりお尻を露出させているのが恥ずかしいのか、さり気なく左手で
        押さえながら、わたしを見つめた。

        「旦那様や奥様になにを言われても、今は我慢してくださいね。そうし
        ないと、あの人達は本当に怖ろしいですから」

        「分かったわ、皐月さん。ありがとう、アドバイスしてくれて」

        「い、いえ……わたしは……その……」

        皐月さんは、Tシャツの穴から覗いている遥香のおっぱいをチラッと覗
        いて俯いてしまった。
        そして顔をほんのりと赤くさせると、小走りに近い勢いで残りの階段を
        駆け下りていく。

        わたしの斜め下で、
        引き締まったヒップが揺れていた。
        かなり薄らいできたけど、弥生さんと一緒。
        残酷な鞭の傷痕を何本も刻まれた後ろ姿を晒して、あの人達に逆らえば
        こうなるって、身体でも教えてくれるように。

        広いお屋敷の中で、同じ年の女の子との初めての会話にしては哀しい内
        容だった。
        短すぎる言葉の往復だった。
        だけど、わたしは涙が出そうなくらい嬉しかった。
        だって、会う人がみんな牙を剥いてくるのに、わたし達のことを思って
        寄り添ってくれる人がいたなんて。

        「お姉ちゃん、皐月さんっていい人みたいだね」

        「孝ちゃんも、そう思う? お姉ちゃんもよ」

        孝太がそっと話し掛けてきて、わたしもそっと答えていた。

        住み込みで働かされて、理由は知らないけどお姉さんの弥生さんと共に
        エッチな服装をさせられて、夜になったら誰と? それも遥香は知らな
        いけど男の人の相手もさせられて。
        そんな皐月さんなのに。
        わたし達より辛い目に会っている筈なのに。

        わたしは孝太の手を引くと、階段を下りていった。
        踊り場にだけ射し込んでいた暖かい陽だまりを後にすると、悪魔たちの
        手招きに応じるように歩幅を拡げていた。



        わたしと孝太が呼びだされたのは、鈍い光沢を放つ調度品が並んだ応接
        室だった。
        椅子もテーブルの脚にも手の込んだ彫刻が施されていて、床には毛並み
        の長い絨毯が。
        お飾りなのか分からないけど、暖炉までしつらえてある。

        そしてお義父さんとお義母さんはというと、暖炉の斜め前に置いてある
        革張りのソファーに腰を下ろしている。
        詰めて座れば4人くらい座れそうな所を二人だけで独占して、優雅に身
        体を崩したままワイングラスを傾けている。
        まだ太陽の明るいお昼間だというのに。

        「アナタ達も少しは、ここの生活に慣れてくれたかしら?」

        お義父さんに身体をしな垂れかけた姿で、お義母さんが訊いた。
        応接室の入り口に立ったままのわたしと孝太に、気だるそうな目線を送
        ってくる。

        「それで、お話とは?」

        そんなお義母さんの問い掛けに答えずに、わたしは逆に訊き返していた。
        ホットパンツから食み出した太股を閉じ合わせて、袖なしTシャツのシ
        ワを伸ばすフリをしながら、丸い穴から飛び出した胸の膨らみを右手で
        ガードさせて。

        「おや、ずいぶんとストレートにお聞きだね。まあ、アタシも回りくど
        いのは面倒だからね。単刀直入に答えてあげようじゃないか」

        気だるそうだったお義母さんの両目がギラっと光ったように見える。
        わたしは、ちょっと強気な物言いをしたことを早速後悔した。
        寄り添っていた孝太の腕を探すと、左手で握り締める。

        「遥香、お前は今夜から男の相手をしてもらうよ」

        「……?!」

        「ん? 若いのに耳が遠いのかい。今夜から男達と身体を使った接待を
        しろと言ってるんだよ。平たく言えばセックスしろってことだよ!」

        お義母さんのドスの効いた声が、応接室の壁に反響した。
        お義父さんがちらっとお義母さんの横顔を見ながら、グラスに入ったワ
        インを口に含んだ。

        「……嫌です……出来ません、そんなこと」

        わたしはドスの効いたお義母さんの、4分の1のボリュームで言い返し
        ていた。
        お義母さんの言葉が理解できなくて、1分以上間を置いて言葉の意味を
        噛み締めて、目の前が暗くなるのを感じながら唇を動かしていた。

        「はははっ。養女の立場で引き取られて、育ての親に身体を差し出せで
        は、まあ、妥当な答えだな」

        口に含んだワインを飲み干して、お義父さんが愉快そうに目尻を下げた。
        デレっとだらしない目線でわたしの身体を往復させて、グラスに残った
        ワインをお義母さんに差し出した。
        それはまるで、人の血液……
        どす黒い赤色をしていた。








放課後の憂鬱   第6章 スタイリスト・後篇(4)


  
                                          


【第6章 (4)】



        
        (やだ! なにされるの?)
        (処女を・・・奪われるって・・・)

        藍は両手を拘束され、吊られたままの身体を力いっぱい振って抵抗した。
        しかし少しも体勢は変わらなかった。

        真里が何かを持って部屋に戻ってきた。

        「・・・・・」
        藍が真里を睨んでいると、真里が言った。

        「藍、どうしたの? 怖い顔して。せっかく女にしてあげようとしてる
        のに・・さぁ、これを見て!」

        真里の手には、太くて黒い光沢を放つグロテスクな物体が握りしめられ
        ていた。それがバイブであることは藍も知っていた。

        「これに藍の処女を奪ってもらうのよ!」
        藍は真っ青になり、抵抗した。

        「い、いや。そんなのいやっ・・お願い、お願いします。やめて!・・」
        「だめよ。遅れて来たり、お仕事ちゃんとしない罰よ。じゃ、入れるわ
        よ!」
        そう言いながら、真里は藍の性器にバイブを押し当てた。

        「いや、いやよっ! やめ、やめてぇぇぇ! そんなのいやぁぁぁぁぁ!」
        藍は思い切り股間に力を入れて足を閉じたが、どうしようもなかった。

        「いいわね? 入れるわよ?」
        「あっ! あっ! あっ! いや、いやあ! ああぁぁぁ!」

        目の前の鏡には、バイブの先がほんの少し自分の中に埋め込まれたとこ
        ろが映っていた。

        「・・い、やあぁぁっ!、や・・め・・て・・・」
        藍はあまりの恐怖に言葉も途切れていた。

        「さぁ、いくわよ・・・」と真里が言いかけたその時、突然電話が鳴っ
        た。
        「もう、なによ! 邪魔しないでよ・・・」

        真里は舌打ちをした。
        そのまま電話の音を無視し、バイブを藍に突き入れようとした・・・が、
        肩をすくめるとバイブから手を離し、振り返った。
        バイブは一瞬、そこに止まるかのように藍の股間で揺れていたが、やが
        てコトリと音を立てて、床に転がった。

        真里は電話を取ると、話はじめた。話しながら藍の方をちらちら見て、
        なにやら悔しそうな顔つきになっていた。


        ようやく電話が終わり、真里が藍の所に戻ってきた。
        藍は疲れ果てたのか、頭を垂れ、両手を枷に吊られたまま、グッタリと
        ぶら下がっていた。

        真里は暫くそんな藍を見つめていたが「ふふ・・・可愛いコ・・・」と
        呟いて、藍をしっかりと抱き締めた。

        「う・・・むん?」

        藍が驚いて顔を上げると、真里はそっと藍の頭に手をあてて引き寄せた。
        そして優しく頬ずりをしていたが、不意に唇を合わせた。

        「ああぁ・・・むむぅぅぅっっ」

        藍が、ビックリしたように大きく目を開いた。
        何をされているのか分からないまま、本能的に固く口を閉じていた。
        真里は一層力を入れて、藍を抱き締めた。藍の胸は真里に押し付けられ、
        つぶされ、そして擦られていた。

        真里がそっと唇を離した。
        そして優しく微笑むと「そんなに怖がらなくていいのよ、いいトコロに
        連れてってあげる・・・」と囁いた。

        もう一度、藍の頭に手を当てると、静かに髪を撫でていたが「さ、いら
        っしゃい・・・」と引き寄せ、もう一度唇を合わせた。

        今度は藍も、抵抗しなかった。




※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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養女のたしなみ? 切り裂かれた衣装






















【第7話】


        
        「寝付けないの? 孝ちゃん」

        「うん……お姉ちゃんも?」

        「そうかも。今日は色んなことが有りすぎたから……」

        わたしは曖昧に言葉を濁すと、真黒な天井を見上げていた。
        目を閉じて映る闇よりももっと暗い、吸い込まれそうな空間をじっと見
        つめていた。

        1段高いベッドの上では、孝太がわたしの布団に包まっている。
        わたしはというと、孝太の部屋から持ち出した布団を床に敷いて、その
        上に寝そべっていた。
        掛け布団をグルグル巻きにして。
        薄い布一枚に覆われた肌をゴワゴワした布地に押し付けて。

        たぶん、孝ちゃんは知らないと思う。
        わたしがどんな姿で、あなたと会話してるかなんて。
        ううん、遥香がどんな格好で布団に包まっていたって、孝ちゃんは気に
        してはいけないから。
        たとえわたしが、スケスケのネグリジェ1枚で孝ちゃんの傍にいたって。
        ブラもパンツも全部取り上げられて、おっぱいもアソコもお尻を晒した
        まま、仰向けに寝ていたって。布団を一枚挟んだだけで。



        ほとんど喉を通らなかった食事を終えて部屋に戻ったわたしは、旅行カ
        バンのファスナーが開けられていることに気付いた。
        そしてベッドの上には、変わり果てた姿にされた着替えが丁寧に畳まれ
        て並んでいた。

        ジーンズは、お尻のお肉まで覗けそうなホットパンツに。
        ヒザ丈だったスカートは、弥生さんの着ていたメイド服みたいに超ミニ
        スカートに。
        ブラウスもTシャツも袖を切断されて、肩口まで露出するように。
        でもそれ以上にショックだったのは、胸の膨らみを狙うようにして開け
        られた二つの丸い穴。
        これじゃ、遥香のおっぱいが見えちゃう。もちろん、乳首だって。

        いったい誰がこんなことを……?!
        そんなことは、考えなくたって分かっている。
        お義母さんに決まっている。

        あの時、脱衣場で弥生さんに……
        『弥生、お前は下がっていいよ。ああ、そうだ、後の段取りは分かって
        いるね?』って。

        ポーカーフェイスだった弥生さんの瞳が、哀しそうにわたしを見たのが
        気にはなっていた。
        でも、それがこんなことだったなんて……

        わたしは茫然としたまま、刻まれたワンピースの上からスカートを腰に
        当てた。
        お義母さんのハサミ使いより滑らかに切断された裾を指で撫でて、その
        指の背中が恥ずかしい割れ目の先端にも触れて。
        ホットパンツにされたジーンズも押し当てた。
        Tシャツもブラウスも……

        「う、ううぅぅっっ……グス、グスン、グスン……」

        我慢してたのに、涙が零れてきた。
        抵抗なんて出来ないのにメチャクチャにされた遥香の洋服を見てたら、
        鼻の奥がツンと痛くて、我慢してたのに喉の奥で声帯が震えた。

        でも大丈夫よ、遥香。ここには孝ちゃんはいないから。
        あの子はひとりだけで、廊下を挟んだ向かいの部屋にいるから。
        それに男の子の孝太の着替えはいじられていない。
        それだけが救いだから。



        いつのまにか、ベッドの上からは安らかな寝息が聞こえてきた。
        時々ベッドを軋ませながら、それでもリズム良く繰り返される呼吸の音
        に、胸のつっかえ棒がひとつ外れる気がした。

        だけどわたしは眠れない。
        目を瞑るのが怖かった。
        とっても疲れているはずなのに。今日一日で遥香の女の子がボロボロに
        されたから。
        まぶたを閉じれば、思い出したくもない光景がいくつも蘇ってくるから。
        今まで見てきた怖ろしい悪夢よりも残酷な現実を、平気で実現させる人
        達が顔をニヤ付かせながら近寄ってくるの。

        「どうなっちゃうの? これから……」

        わたしは真っ暗な闇に訊いた。
        そうしたら遥香の両耳が、シンと静まり返った部屋の空気を伝えた。
        これが今の答えだって。
        そして未来を予測するヒントを与えるように、遥香の鼓膜が微かな声を
        拾った。
        次第に大きく自己主張するように、耳元にまで届けにくる。

        「んんあぁぁっ……ああっ、きもちいいですっ! おじ様の……硬くて
        太くて、さぁ、皐月は、はあぁぁぁぁっっ……」
        「くぅぅぅっ、むぅぅぅっ……弥生ぃ、感じちゃうぅっ! お客様ぁ……
        バイブでぇ……突いてぇ……もっとぉ、ふあぁっ……」

        弥生さんと、皐月さん……だよね?
        鼻に掛った声で、上ずった声で……何をしてるの? エッチなことだよ
        ね? 

        孝太が寝付いた頃から、その声は届いていた。
        だけど、今までずっと聞こえてたのに聞こえないフリをしていた。
        だってこれ以上受け入れたら、遥香の頭が破裂しそうだったから。
        現実逃避もありかなって。

        きっと弥生さんと皐月さんは、セックスとかエッチなことをさせられて
        るんだ。
        その声を聞いたら、女の子が何をしているのかくらい遥香だって分かる
        もん。
        遥香はまだバージンだけど、友達とこっそり覗いたエッチなビデオを観
        賞して、初体験の予行演習は終了してるもん。

        本当なら、こんな声を聞かされて平然と寝ているなんて、どうかしてい
        ると思う。
        でもわたしだって、男の人を挑発するような衣装で布団に包まっている
        し、お義母さんやお義父さんを見てたら、この屋敷はこういう所なのか
        なって。
        心のどこかで納得しているんだと、そう思う。

        わたしは全然寝付けないまま、ベッドの上でスヤスヤと眠る孝太を見上
        げた。

        孝ちゃんは、どんな夢を見ているのかな?
        友達のこと? それとも、お母さん? もしかして……わたし?
        せめて夢の中だけは、大好きだった人達に囲まれた
        幸せな冒険をしてね。
        まぶたを大きく開いて、心の目に映る楽しい光景を記憶の片隅にキープ
        して。
        もし目が覚めても、その時は安心なさい。
        お姉ちゃんが、孝ちゃんの両耳は塞いでいてあげるからね。








援交ブルース 第16話



  
                                          


【第16話】


        
        「ありさちゃんともっと密着したい……」

        そうつぶやいた車井山さんは、いきなり私を床のマットに押し倒した。
        脚を頭の方向に曲げられエビのようになった私の腰を抱えた車井山さん
        は挿入の態勢に入った。

        (すごい格好だなぁ……)

        (ズニュ~!)

        「あぁっ!」
        「ううっ!」

        (ズンズンズン!ズンズンズン!)

        「あっ、ああっ、す、すごい!深く入って来るぅ~、ああ~んっ、ああ
        あ~~~~~っ!!」

        股間から脳天までまで一気に電流が通り抜けた感じ。
        あまりの気持ちよさに泣けてきちゃった。

        「あああっ、そんな~!すごっ!すごい!いやぁ~~~ん!!」

        (ズンズンズン!ズンズンズン!)

        何が何だか訳が分からなくなってきた。
        身体がひとりでにピクピクと痙攣している。
        これって絶頂の前兆なの?

        「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!!!!」

        快感が渦を巻いて頭まで昇り詰める。
        身体が魚のように大きく跳ねた。
        車井山さんは熱した身体でしっかりと私を抱いてくれた。
        頭の中はもう真っ白になっている。

        「イッちゃたのかな?じゃあ、僕もそろそろ……」

        車井山さんはそうつぶやくと、先程以上に激しく腰を動かし始めた。

        (ズンズンズン!ズンズンズン!)

        「はぁはぁはぁ!はぁはぁはぁ!」

        車井山さんの真剣な表情を見ていると、私は幸せな気持ちになった。
        私までが嬉しくなってしまう。
        同じエッチであっても、本気と遊びではこちらに伝わってくる感覚が全
        く違う。

        あぁ…さっきイッたばかりなのに、またジンジンしてきた。

        「ありさちゃん、とても可愛いよ、すごくいいよ~…」

        車井山さんは私に繰り返しそう言うと「ううっ!」と苦しそうな声をあ
        げた。
        それと同時に私に二度目の絶頂が訪れた。

        「あうっ、あっ、あぁぁ~!あぁっ、いっちゃう、いっちゃう、いっち
        ゃう~~~~~~~!!!!!」

        イク瞬間、私は懸命に腰を振って、車井山さんにしがみついた。

        ふたりがほぼ同時に達した後、汗びっしょりになっていた。
        だって風呂場でこんなに激しいエッチをしたんだもの。
        車井山さんの汗と私の汗、それに湯気も混ざり合って、ふたりともホー
        スで水を浴びたみたいに、びしょびしょになっていた。
        もちろん私のアソコもびしょびしょだし。

        (あれ……?)

        車井山さんもイッたはずなのに、オチンチンをまだ抜かない。
        それに多少縮んだ気はするが、まだかなり硬い。
        車井山さんは私の髪を撫でながらポツリとつぶやいた。

        「ありさちゃん……すごく良かったぁ……」
        「うふ、私もす~ごく感じたぁ~」
        「ありさちゃん、君が好きだ……」
        「嬉しい……ありさも車井山さんのことが大好き。ありさね、車井山さ
        んに約束するよ」
        「何を?」
        「もう二度と援交はしないって」
        「そうなんだ!?いいことだ!」
        「だって、ありさ、素敵な恋を見つけたんだもの」
        「どこで?」
        「そんなぁ~!車井山さんの意地悪ぅ~!」
        「ははははははは~。でも、よかった。ありさちゃんが決心してくれて」
        「でも不思議だねえ。車井山さんとは会ったのはまだ2回目なのに」
        「僕も直感的にありさちゃんとはきっともう一度会えるって信じていた
        よ」
        「ほんと?」
        「ほんとうだよ」
        「そうなんだ。私も車井山さんと初めて会った日から、ずっと車井山さ
        んのこと、忘れられなくて……」
        「いつかはこうなる運命だったのかも知れないね」
        「そう、ふたりは不思議な赤い糸で結ばれていたのかも」
        「赤い糸か」
        「そう赤い糸……」

        車井山さんはそっと頬にキスをしてやさしく囁いた。

        「ありさちゃん、お清めの儀式が終わったので、今からベッドに潜って
        いっぱいエッチしようか?」
        「ええっ!?えええええ~~~~~!?今お風呂でしたことエッチだっ
        たような気がするんですけどぉ……。まあ、いっか~。は~い!お願い
        しま~~~す!」

        かなり汗をかいたので、風呂を出る前にもう一度シャワーを浴びること
        にした。
        シャワーヘッドから勢いよく出るお湯がとても心地よい。

        汗を拭ってバスタオルを巻きつけた私を車井山さんは軽々と抱き上げて、
        お姫様だっこのままベッドルームに運んでくれた。
        浴室に長くいたせいか、部屋の凛とした冷たい空気がとても心地よく感
        じられた。

        車井山さんはそっと私をベッドに下ろす。
        期待に胸ときめく一瞬。
        たとえ刹那の瞬間でもいい、愛する人と快楽の世界をさまよいたい。

        16歳になったとき、好奇心から始まった2つ先輩との初体験。
        そして18歳になった今、身も心も痺れてしまうような本当の恋に巡り
        会った。


        【援交ブルース 完】




この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
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