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アナタ……ただいま……

















(15)



        岡本典子の視点


        じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ……じゅちゅうっ、じゅちゃっ、じゅちゅうっ、
        じゅちゃっ……

        「あはっ、はあっ……バイブがぁっ……くうぅっっ、暴れてぇっ……で
        も、いいぃっ……気持ちいいぃぃっっ!」

        私は霞む両目で河添を見上げた。
        こんな刺激、強すぎてオナニーになっていないと思う。
        でもね、そんなお化けバイブの刺激に身を任せた方が、典子の心は楽か
        もしれない。
        好きでもない男のモノでセックスさせられるより。

        「あうぅ、ふうぅ……う、うぅっ……な、生より、太いぃっ……はあぅ」

        そうよ、これが典子の気持ち。
        お腹の中のバイブを思いっきり意識して、
        拓也、アナタの粗チンより逞しくて立派だよって。

        「ふんっ、言ってくれるぜ。だったらそのバイブと心中しな」

        河添の眉間に皺が寄る。
        悦に浸っていた表情が急に陰って、男の右腕が伸びてきた。

        カチッ!
        ヴイィィ―ンッッ、ヴイィィ―ンッッ、ヴイィィ―ンッッ、ヴイィィ―
        ンッッ……!

        「はぐうぅぅぅっっ! あぁぁっ……くああぁぁっっ!!」

        私は夜空に向かって吠えさせられた。
        狂ったように動くバイブの振動に、膣が?! 子宮が?! 典子のアソ
        コが?!

        ベンチの上で全身をのたうたせる私。
        それを見下ろして眉間の皺を刻んだまま男が笑った。

        じゅぶぅ、じゅちゅ、じゅちゅぅ……じゅぶぅ、じゅちゅ、じゅちゅぅ……

        「くはあぁぁっっ! だぁ、だめぇ……アソコが……あ、あうぅぅっっ!」

        全身の筋肉が放棄するように力が抜けていく。
        握り締めていた両手もバイブを手放そうとして、その瞬間、男の腕がそ
        れを支えた。

        私の指にゴツゴツした指を絡ませて、唸るバイブを揺すられる。
        生身の肉の棒のように、激しくピストン運動させられる。

        「ひいぃぃっ! だめぇ、バイブぅ触らないでぇっ……おぉ、お願いぃ、
        うごかさないでぇぇ……ふあぁぁんんっ!」

        身体中をエッチな刺激で満たされて、目の前の景色がグニャリと歪んだ。
        意識が飛んでいっちゃう。
        絶頂の扉が急接近してジャンプしようと踏み切ったのに、真っ白な海を
        漂っているの。

        どうしちゃったの? 典子のアソコ。
        感覚がないの! あんな太いバイブが暴れているのに、典子の大切な処
        は何も感じないの!

        私は霞んでいく視野の隅っこに、大切な人を追った。
        公園のベンチでオナニーしてる痴女を、ずっと見守ってくれた典子の旦
        那様。

        でも、その人と目を合わす前に両目が閉ざされていく。
        もう少しだけってお願いして、これで良かったのって納得して。
        分裂した心のまま、どこまでも沈んでいく。

        「ちっ、世話の焼ける女だ」

        そして、どこかで誰かが舌打ちした。
        上せちゃうほど全身が火照っているのに、両肩を何かが覆った。

        世話の焼ける女で悪かったわね。
        だけど命令通りにオナニーしてあげたんだから、介抱くらいしたってバ
        チは当たらないわよ。

        私は寝言のつもりで口を動かした。
        眠っているのか、起きているのか。
        その境界線を彷徨いながら、アソコに突き立てられたままのバイブの感
        触を、今になって感じていた。



        『ベーカリーショップ 岡本』

        私はそう記された看板を見上げた。
        その目線を下にずらせて、窓ガラスに糊付けされた手書きの張り紙を見
        つめる。

        『おいしい焼き立てのあんぱんあります』

        その字を目でなぞっていく。
        たったこれだけの短い文章なのに、分裂しかかった典子の心が癒される
        のを感じた。
        余白に描かれたあんぱんの絵に、思い出したように頬が緩んだ。

        「ただいま……」

        私は声を殺してささやくと、そっと引き戸を開いた。
        身体を半身にして滑り込ませると、もう一度、音を立てないように戸を
        閉める。

        まるで、夜遊びをして朝帰りした娘さんのように。
        頭から角を出して待ち続けるお父さんに気付かれないように。
        そのまま、足音を忍ばせて2階へと続く階段を昇っていく。

        どこからか『お帰り』って声が聞こえないかな。
        『こんな時間まで、典子。お前はなにをしてたんだ!』って、叱ってく
        れないかな。

        1段2段と足を踏み出すたびに、ギシギシと階段が鳴いて。
        典子は帰って来たよって、教えてあげているのに。

        聞きたいな、アナタの声。
        できることなら、もう一度だけ。ね、お願い。



        「ただいま、あなた。遅くなってごめんなさい」

        私は寝室のドアを開くと、もう一度ささやいた。
        玄関から入ったときよりも、ほんの少し大きな声で。

        そして部屋の真ん中に立って、窓際のベッドを見つめた。
        ひとりで眠るのには、大きすぎるベッド。
        でも、ふたりで夢を見るのには、ちょっと狭いかなって話していたのに。

        「よいしょっと……ふふ、こんなことを言うようになったら、典子もお
        ばさんの仲間入りだね」

        ベッドに腰掛けていた。
        たったひとりで呟いて、たったひとりで笑って。
        電気も点けずに青白く照らす月明かりだけの空間で、私はじっとしてい
        た。

        それから思い出したような表情を浮かべると、サイドテーブルに飾った
        写真立てを手に取った。
        写真立ての中の眩しすぎる笑顔に、視線を少し外して勿体ぶるように話
        しかけていた。

        「あっ、そうだ。博幸、今日はとっても嬉しいことがあったの。ふふ、
        なんのことか分かる? あのね……」

        そこで話すのを止めて、目を細めて笑顔を作る。
        本当は眩しいのをごまかしたいだけなのに、典子ってずるい。

        「それでね……じゃあ、教えてあげる。この街の再開発が中止になりそ
        うなの。まだ正式の決定ではないけど、アナタが命をかけて守ってくれ
        たこの街並みが、このまま残ることになったのよ」

        私は肝心なところを一息で話すと、窓を開け放っていた。
        写真立てと一緒に、窓の外を眺めた。

        「ね、凄いでしょ? 突然のことで驚いたでしょ? ある人が、開発を
        進める会社の偉い人に、掛け合ってくれたらしいの。
        詳しいことは知らないわ。だけど、これでこの街はもう大丈夫。アナタ
        と私が探し求めて見つけた、掛け替えのない街なんだもん。良かったの
        よね、これで……」

        静かな寝息を立てている街並みを、私はいつまでも眺めていた。
        ある人が誰なのか?
        そんなこと、どうでもいいじゃない。
        その人はどうして、再開発を中止させたのか? 
        もっともっと、どうでもいいことでしょ。

        せめて今夜だけは、アナタとふたりで嬉しい気分に浸りたいの。
        夜が明けるまでずっとね……







人妻美穂と美大生 第4話



  
                                          


第4話  衣擦れの音




         まさか漏水が原因で美大生の描いた絵を濡らしてしまい、その代償とし
        てヌードモデルを引き受けなければならなくなるとは、果たして誰が想
        像しただろうか。
        でも仕方がない。自分が撒いた種は、自分で摘み取る以外にないのだか
        ら。
        自分にそう言い聞かせてはみるのだが、まもなくいまだ経験したことの
        ないヌードモデルにならないといけないと思うと、胸の鼓動が激しく高
        鳴った。

        (コンコン・・・)

        「おじゃまします、山川です」
        「ドア開いてるから、どうぞ入って」

        昨日とはかなり違ったぶっきらぼうな返答が返って来た。
        いささか不快に感じたが、今は我慢だと自分に言い聞かせ冷静さを保つ
        よう努めた。

        「失礼します」
        「奥の方へ入ってきて」

        声はするのだが小野原の姿は見えない。
        脱いだサンダルを揃えて玄関から廊下へと入った。
        少し廊下を進むと昨日話し合いを行なったリビングが視野に入ったが、
        そこには小野原の姿はなかった。
        まもなく背後から少しかすれたような声が聞こえてきた。

        「こっちだよ」

        振り返ってみると向かい側の部屋で、小野原が気だるそうな表情でこち
        らを見つめている。
        部屋には日用品等が散乱していてお世辞にも綺麗とはいえなかったが、
        部屋全体のインテリアコーディネートを白でまとめているところは、さ
        すがに美大生の片鱗をうかがわせた。
        画家の卵らしくキャンバスと向かい合ってはいたが、筆を走らせている
        様子はなかった。

        「よく来たね」
        「はい・・・」

        (だってあなたが半ば強制的に来るように言ったじゃないの)

        と心の中ではつぶやいてはみたが口には出さなかった。

        「じゃあ、早速服を脱いでくれる?」
        「・・・・・・」

        覚悟はしていたものの、あまりに突然の要求に思わず戸惑ってしまった。
        すると小野原は、

        「どうしたの?『絵の償いをしたい』と言い出したのは奥さんじゃなか
        ったの?」
        「それはそうですけど・・・」
        「なんだよ。今になって怖気づいたの?」
        「そうじゃないですけど・・・。絶対に変なことしないって約束してく
        れますか?」
        「何だよ。俺を信用できないってわけか?」

        小野原は不機嫌な表情に変わり、少し語気を荒げた。

        「いいえ、そんなことはないです。信用しています」
        「じゃあ、早く脱いでモデルになってくれよ」

        一度は覚悟を決めて家を出てきたはずなのに、小野原を前にして急にた
        めらいが生じてしまったようだ。
        いくら自分が原因者だとしても、どうして見知らぬ男性の前で裸になら
        なければならないのか、と口惜しくもあったからだ。
        でもここまで着たらもう後戻りが困難であることはよく分かっている。

        私は覚悟を決めてカットソーに手をかけた。
        小野原はじっとこちらを見つめている。

        「すみませんが、脱ぐ間向うを向いててもらえませんか」
        「えっ?ヌードモデルになるというのに、どうして?」
        「脱ぐところを見られるのってすごく恥ずかしいんです・・・」
        「そういうものなの?うん、分かった」

        小野原は意外にも素直に私の頼みを聞き入れ、すぐに顔を背けてくれた。

        静かな室内できぬずれの音とともに衣服はゆっくりと身体から離れてい
        った。
        ブラジャーを外し終わったあと、私はためらいながらも白いショーツに
        指をかけた。





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




目次へ    第5話へ

アナタに覗かれながら慰めます その2

















(14)



        岡本典子の視点


        「あんっ、はあっ……や、やだぁ……」

        右手の指先がヌルヌルとした液体を感じた。
        左の手のひらが、硬く尖ったサクランボを意識した。

        感じている? 典子は裸のまま公園でオナニーして、気持ちいいって思
        い始めている?!

        ちゅく、ちょく、ちゅく……じゅちゅ、じゅちゅ、じゅちゅ……

        「はぁ、ああぁぁんんっ……みないで……典子の、くうぅぅん……あさ
        ましい姿を見ちゃ……いやっ!」

        私は自分の指使いを否定するように首を振った。
        背中を背もたれから反らせているのに。
        これ以上は拡げられないほど、股を開いているのに。

        左手の指が乳首を摘まんで弾いている。
        右手の指が、割れ目のヒダを掻きながら、膣口の奥へと指を沈ませよう
        としている。

        「ふふっ、もっといやがると思ったが、案外だったな。オマ○コの外ま
        でびしょ濡れになっているぜ」

        「あふっ、はぅ……いや……言わないでぇ……そんな、ふぅぁぁっっ!」

        早く昇るのよ、典子!
        早く絶頂して、あの人を楽にしてあげないと!

        私は河添のいやらしい言葉まで、オナニーの材料にしていた。
        小陰唇の中で指を引っ掻き回すように回転させて、乳首をちぎれるほど
        引き伸ばしていた。

        「だいぶマン肉もこなれたようだな。だったら、コレを使うんだ。指で
        やるより、もっと天国が味わえるぜ」

        男が典子のオナニーを中断させないように、小声でささやいてきた。
        亀裂を擦り上げていた右手を離させると、その手にずしりと重い道具を
        握らせる。

        「はあぁぁっっ……いやよ、こんなの……怖い……」

        それが何なのか? 典子だって知っている。
        バイブっていう、大人の玩具っだってことも。
        でも、あの人と愛し合うときは、いつも生のオチ○チンだった。
        それで典子は充分に満たされていたの。

        「なにも怖がることはない。さあ、典子のオマ○コに挿入するんだ」

        「ああぁ……は、はい……」

        私は言われるがままに、バイブのグリップを掴むと膣口にそれを押し立
        てる。
        充分に潤っているから大丈夫だよって、自分に言い聞かせて。
        アソコが壊れるなんて有り得ないよねって、念押しして。
        息を吐きながら、青色をした円柱を膣の中に入れていく。
        反発して拒絶しようとする膣のお肉に、押し付けながらグリップを握る
        指に力を込めた。

        ズズッ……ズリュズリュズリュ……ズズズズッッ!

        「んんっ……は、はあぁぁ……太いっ! 太くて硬いのがぁ……膣
        (なか)にぃっ……んあぁぁっっ!」

        でも、膣の壁が押し拡げられて、典子の本音が漏れちゃった。
        そうよ、このバイブって、とっても大きいの。
        生身のオチ○チンと比べ物にならないくらい長くて太いの。

        「ふふふっ、言い忘れていたが、そのバイブのサイズは特大だぜ。赤ん
        坊を産んで、アソコの穴が拡がっちまった女用のな。そんなのが、よく
        入ったな」

        河添が呆れたように笑った。

        「は、はあぁっ……アナタが挿れろって言うから……くうっ……挿れて
        ……あげたのに。それで、どうするの? このスイッチを入れて、オナ
        ニーすれば……いいのね」

        カチッ……!
        ヴィ―ン、ヴィ―ン、ヴィ―ン、ヴィ―ン……

        「んあぁぁっっ……きついっ! バイブにあそこが……くはあぁぁっ
        っ!」

        バイブに膣の壁が抉られちゃう。
        典子の膣に刺さったままクネクネと身体をさせて、デリケートな粘膜が
        引き伸ばされている。

        悔しくてこの男を悦ばせるだけだから、口にはしなかったけれど、アソ
        コが壊れちゃうかも。
        典子って、赤ちゃんを産んだこともないのに、こんな化け物みたいなバ
        イブでオナニーして、アソコが使い物にならなくなるかも。

        だけどね、典子は自分の手で慰めるの。
        ここが公園でも構わない。バイブオナニーをしてあげる。
        そうよ。今の典子は、どんなに恥ずかしいことだって、どんなに怖ろし
        いことだって関係ない。
        だから、アナタ。もう少しの間だけ目を瞑っていてね。

        「あうっ……くうぅっ! はぁ……な、中で……ぐねぐね……して、は
        あぁぁんんっ」

        バイブが身体をくねらせるたびに、典子の膣が悲鳴をあげる。
        限界まで伸びきった粘膜が振動させられて、ヒダの隙間から熱いお汁が
        迸ってくる。

        気持ちいい筈なのに……
        バイブの刺激に上半身まで仰け反らせているのに……
        でも、まだイケないの。
        惨めさとひたひたと迫る恐怖がジャマをして、絶頂の扉が見えているの
        に届かないの。

        カチッ……!
        ヴイィ―ン、ヴイィ―ン、ヴイィ―ン、ヴイィ―ン……!

        「はあんっ、いっ、ひぃっ! んんっ、ひゃあぁぁぁっっっ!」

        闇に響く獣のような声。
        だから私は、今の刺激では飽き足らないように、バイブのスイッチを自
        分から入れ替えた。

        鈍い動きだったバイブが、身体を激しくクネラセながら膣を痺れさせて
        いく。
        気持ちいいのか苦痛なのか、そんなのどうでもいい。
        全然区別の付かない刺激に、あごを突き出して頭が勝手に空を向いた。
        膝のまま腰だけを揺らせて、太腿の裏側の筋肉がピクピク痙攣させる。







放課後の憂鬱  第2章 写真(1)


  
                                          



【第2章 (1)】



次の朝、藍の学校へ向かう足取りは軽かった。いままでこんな気分で学校へ向かったことがなかったので、ことさら嬉しかった。既に放課後のことで頭が一杯だった。

「よっ、おはよう!」
藍の後ろから声が響いた。吉田だ。

「あっ吉田君、おはよう!」
藍は元気に答えた。

「昨日、休みだったね。本が大体出来たんで家に届けといたけど、読んでくれた?」
吉田は少年らしい無邪気そうな声で藍に尋ねた。

「うん、まだ全部読んでないけど、結構おもしろいね!」
藍も楽しそうな声で答えた。

「じゃ放課後に、部室に来てね!」
「うん。じゃあ、またね。」
「あっ、今日は練習もするから・・・体操服に着替えて来てくれる?」
「うん、わかった。」

藍は嬉しかった。そして、待ち遠しかった放課後はすぐにやってきた。

*---

放課後、藍は吉田に言われた通り体操服に着替え、部室へ向かった。暑かったので上は白の半そでのTシャツ、下はエンジのジャージ姿だ。

「こんにちは。」
藍は部室に入った。

「よう!」吉田が返した。
部室には吉田を含め男子が三人いた。高科はいない。

「あれ、部長は?」
藍がたずねると吉田が「高科先輩、今日は都合が悪いんだって。さちとゆうこは、本の手直しがあるんで家に帰ってやってる。」と説明した。

「ふーん。じゃあ今日はこれで全員かぁ。」
「そうだね。」

人数が少なかったので藍は拍子抜けだったが、「こんな日もあるよ。」と吉田が間髪いれず答えたので、すぐに納得した。

「さぁ、はじめますか」ともう一人の部員、伊藤が切り出すと吉田と柴田も腰をあげた。
「うん、どうするの?」藍が質問すると吉田が答えた。

「今日はまず設定の確認をしよう。今の本に合わせて動きとか、表情の確認をね。じゃあ藍ちゃん、あそこに立ってくれるかな?」
吉田が指を指した方向に、机とライトがあった。

「この辺?」
藍は指示された位置に行った。伊藤が藍の真正面にビデオカメラを設置しはじめた。

「え、もう撮り始めるの?」
藍は驚き尋ねた。

「あぁ、機材のテストもするからさ。テープ入れてないから気にしなくていいよ。」
吉田がそういって藍の方へ近づいてきた。

「伊藤、位置はどうだ?」
吉田が藍の隣に立ち、藍の目線と同じぐらいにかがんでカメラを覗く伊藤に尋ねた。

「OK、OK。ばっちりですよ。」
伊藤が答えた。
吉田の隣にいた藍には見えなかったが、吉田はなにやら伊藤に合図を送ったようだ。

柴田は何気なくドアを閉め、遮光カーテンを閉じた。そして撮影用のライトをつけた。
部室は重苦しい光に覆われ、「取調室」のようになった。

藍は少し不安になってきた。
暗い部屋、三人の男、ビデオカメラ。少女を不安にさせるには十分な設定だ。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




目次へ    第2章(2)へ

アナタに覗かれながら慰めます その1

















(13)



        岡本典子の視点


        「おい、なんだその姿勢は! もっと胸を突き出せと言ったろう?」

        「はい……申し訳ありません」

        私は言われるがままに、背中を反らせてバストを強調させる。
        男のOKが出るまで、そのポーズを取り続けた。

        はしたないわよ、典子。
        ブラも着けずに、そんなポーズをするなんて。

        「よぉーし。次はケツを振ってみろ。男を誘うようにな」

        男は『誘うようにな』のところだけ、下卑た笑いを含ませた。
        私は音のない空間で耳をそばだてながら、両手を膝に突く。
        前屈みになった姿勢で、典子の大き目のお尻を右、左とゆっくりと揺さ
        ぶった。
        膝に押し当てた手のひらを支点にして、お尻のお肉で円を描くように回
        転させる。

        今度はなに?! ショーツも穿かないで、セックスアピールのつもり? 
        典子って、ホントに好きモノなのね。

        「ふふふっ、いいぞ。そのままケツの穴を引き締めることを忘れるなよ」

        「は、はい……んんっ……」

        私は声だけで返事をすると、腰を大きくグラインドさせた。
        男に言われたように、アナルをキュッと引き締めてお尻のお肉を上向か
        せる。

        ここは公園。部屋の中でもこんなポーズは恥ずかしいのに、お外でこん
        なことをさせられるなんて。
        いくら真夜中で人の気配がないといったって。

        そう、典子は服を着ていないの。下着も身に着けていないの。生まれた
        ままの姿なの。
        この一週間。男……ううん、河添に呼び出されては、公園の広場でエッ
        チな特訓をさせられているの。

        なんのために?

        それは教えてもらえない。でも、典子の女の本能が、とっても嫌なモノ
        を感じ取っている。

        「よぉーし、ストップ。次は、そこにあるベンチに腰掛けるんだ」

        河添が指差したのは、背もたれに広告の記された、どこにでもあるベン
        チだった。
        私は大切な処だけをさり気なく隠して、広場の端へと向かった。逃げる
        ように。

        「……ああ……冷たい」

        お尻と背中が、深夜の冷気に慣らされたプラスチックの板に震えさせら
        れる。
        4人掛けのベンチをひとり占めにして、記念撮影をするように身体を固
        めていた。

        「ちっ、露出狂の変態のくせに、なんだ! その上品な座り方は。
        もっと露出狂らしい座り方があるだろう? 俺に命じられる前に、自分
        のオツムで考えるんだ!」

        裸で座らされているから寒いくらいなのに、河添の声に身体の芯が熱を
        帯びてくる。
        ほっぺたが燃えるように熱くなって、私は顔も上げられずに俯いていた。

        だけど、座り直さないと……
        河添が次の言葉を吐く前に。

        ちょっとってわけじゃない。
        女にとって、とっても恥ずかしいポーズだけど、ファイトだよ。典子……

        「……くぅ……はあぁ……」

        閉じた唇を声帯が震えさせる。
        全身を小さく振動するように震えさせたまま、両足を持ち上げていく。
        膝の裏側に手を添えて、足の裏がお尻と水平になるように。
        足の裏がペタンと座席部分にひっつくように。

        大切なアソコが無防備なくらいに晒されて、私は実感した。
        恥ずかしい割れ目が、外気に触れて典子の情けない姿を思い浮かべてい
        た。

        「露出狂の割には、お利口じゃないか。いや、違うな。露出狂ならでは
        の本能ってやつか。
        公園のベンチで、オマ○コを晒してM字開脚だからな」

        「もう……いや。こんな格好……みないで。恥ずかしすぎます……」

        典子を辱めようと、わざと河添は実況解説する。
        このくらい、想像すれば当然なのに、典子の女が男を悦ばせる言葉で訴
        えた。

        案の定、河添の表情がニヤ付いた。
        そして、続きの行為を命じた。

        「典子、オナニーをするんだ。絶頂するまでな」

        「あ、あぁぁ……そんな……ここで……?」

        低音でずしりとした声に、胸が貫かれる。
        高鳴っていた心臓が、ショックで止まりそうになる。

        オナニー?! 典子は全裸なのに、こんな恥ずかしいポーズで自分を慰
        めるの?!

        「どうした? 公園で素っ裸になるような変態が、なにを恥じらってい
        る。さっさとオマ○コを弄って、感じて見せるんだ。
        オカズなら何を想像しても構わないぜ。
        おっ、そうだ! その木の陰から典子の旦那が覗いているってのは、ど
        うだ? いいズリネタになるぜきっと。ははははっ……」

        「ひどい……夫のことは言わないでって、お願いしたのに……」

        それでも私の視線は、男に導かれるように真正面に立つ太い幹へと向け
        られていた。
        バックの闇からぼーっと浮き上がる巨木に、隠れるようにして立ってい
        る愛する人。

        絶対に、いるわけないのに……
        あの人は、そんなことをする人ではないのに……

        でも、それでも……
        今夜だけは、典子の身勝手を許して。見守っていて欲しいの。
        堕ちていく典子を、目を逸らしてでもいいから見ていて。ね、お願い!

        「あぁ……んん……はあぁぁ……」

        膝小僧を押さえていた左手がするすると伸びて、おっぱいを覆った。
        同じように右手が、典子の大切な処を隠すように覆った。

        そして、10本の指を動かしいていく。
        やわやわと乳房を揉んで、早く潤そうと指を割れ目に沈めた。

        目の前に立つ男を消滅させて、哀しい瞳で典子を見つめる愛する人を想
        いながら。
        アナタとの夢を……そのためなら……







人妻美穂と美大生 第3話



  
                                          


第3話  予期せぬ代償




         「謝ってくれたって、絵はもう元には戻らないんですよ!」
        「謝って済む問題じゃないですけど……でも……本当にごめんなさい……
        許してください……」

        管理人はその場に居づらくなってきたのか、まもなく「とにかく両者で
        よくお話合いください」とだけ告げて部屋から出て行った。
        修繕業者も「配管や風呂場の防水に問題が無いのでこれで失礼します」
        と言って管理人の後を追いかけるように帰って行った。
        原因者は自分であり被害者は階下の美大生なのだから、管理人や業者は
        損害賠償の交渉に介入するわけには行かない訳だから、早々と帰ってし
        まったのも仕方がなかった。

        私は小野原に散々愚痴られ平身低頭して謝りつづけた。
        油絵なら多少は水をはじくのだが、運悪く水彩画だったためかなり絵の
        具が滲んでいる。
        乾いてもおそらく跡形が残るだろう。
        家財道具であれば金額の高低はあるものの、金銭で弁償するか買い換え
        る方法だってある。特に衣類であればクリーニングで済むものもあるだ
        ろう。
        ところが、小野原が海外で描いたという絵はいったいどうすれば良いの
        だろうか。
        金銭で弁償する方法しか浮かばなった私は小野原に提案してみた。

        「小野原さん、お金で済む問題じゃないことは分かっていますが、その
        絵を弁償させていただけないでしょうか」
        「弁償?冗談言わないでください!そりゃ俺は貧乏な学生ですが、金で
        かたがつく問題じゃないですよ!」
        「そんなつもりで言ったのでは……」

        金銭補償を提案をしたことがかえって小野原の気分を害してしまったよ
        うだ。
        私は後から「しまった」と思ったがすでに後のまつりだった。

        私は途方に暮れてしまった。

        「お気を悪くさせてしまって申し訳ありません。ではどのような方法で
        絵の償いをすれば良いのでしょうか……」

        万策尽きた私としてはそう切り出すより他になかった。
        すると小野原から意外な答えが返ってきた。

        「この絵はもう諦めます」
        「えっ……?」

        小野原の思いがけない潔い返答に私はほっと胸を撫で下ろしたのだが、
        それもつかの間、その後に続いた彼の言葉に私は愕然とした。

        「その代わり……」
        「はい……」
        「その代わり、奥さんのヌードを描かせてください」

        突拍子もない小野原の申し出に私は思わず言葉を失ってしまった。

        「えっ?なんですって!?私のヌードを……ですか?」
        「嫌ですか?」
        「……」
        「どうなんですか?」

        私が返事に窮していると小野原は繰り返し回答を迫った。

        「確かに絵を濡らしてしまったのは私の不注意からです。それは認めま
        すし心よりお詫びします。だからといってヌードになれって……それは
        あんまりです……私、困ります……」

        「そんな都合の良い話はないんじゃないですか?奥さん、絵を濡らした
        ことを本心からすまないと思っておられるのなら、口だけじゃなくて態
        度で示してくれてもいいんじゃないですか?僕は奥さんにエッチなこと
        をするつもりなど毛頭ありません。ダメになってしまった絵の代わりに
        1枚描きたいだけなんですよ。きれいな奥さんをモデルにして……」

        『きれい』と言われて気分を害する女性はいない。
        褒め言葉は女心への柔軟剤になるのかも知れない。
        私は小野原のさりげない一言に思わず心を動かされてしまった。

        「そこまでおっしゃるなら……」
        「えっ?いいのですか!?」
        「はい、承知しました。絵を濡らしたのは私ですし、その償いはしなけ
        ればなりませんから……」

        その日は結局水漏れ後の清掃や後始末に終始し、明日の午前10時に再
        度小野原の部屋を訪問する約束をした。

        翌日、出勤の夫を見送り、洗濯も済ませた私は、約束の時刻に下階へ向
        かった。
        近所の目も考慮して衣服は普段着のカットソーとデニムスカートを着用
        することにした。
        小野原の部屋は真下の13階だ。
        私はわざとエレベーターを使わず人の少ない階段を利用した。
        階段を下りる脚が心なしか震えている。





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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ようこそ♪ 陰謀渦巻く開拓地へ

















(12)



        河添拓也の視点


        目の前に拡がるのは荒涼とした大地。
        乾燥しきった岩と土。
        草木も生えず、動物や虫の気配も感じず、鳥のさえずりさえ聞こえない。

        「ふふ、さしずめここは、現代における西部時代の開拓地そのものだな」

        俺は、自嘲気味にそう呟くと後ろを振り返った。

        「課長の作業着姿、だいぶ様になってきましたよ」

        「……そうか、様になってきたか」

        噛み合わない会話を聞き流しながら、俺はカウボーイハットのつもりで、
        ヘルメットのアゴ紐を締め直した。
        その横を、轟音を響かせながら何台ものダンプカーが走り去っていく。
        巨大なタイヤから舞い上がる赤茶けた砂が、新品に近いヘルメットにも、
        未だ馴染まない土木用作業着にも、粉雪のように降り積もっていく。

        「開拓地にも、速度制限が必要だな」

        「ついでに、荒野にもアスファルト舗装が必要な時代かと……」

        「はははは、お前の言うとおりだ」

        俺は、制服に付着した砂を払い落しながら、改めて同行する男に目をや
        った。

        黒川信人(くろかわ のぶと)、株式会社黒川開発の代表取締役……要す
        るに社長だ。
        土地の造成に始まり、基礎工事、ライフラインの設置事業などを幅広く
        手掛ける建設業を営んでいる。
        まあ、そうは言っても、時田金融グループ建設部2課に属する協力会社
        のひとつではあるが……

        小柄ながらも、この業界に相応しいがっしりとした体型。
        まだまだ夏が始まったばかりだというのに、浅黒く陽に焼けた面構え。
        年は聞いていないが、おそらく俺より一回り年上。30代前半というと
        ころか。
        顔に似合わず几帳面な男で、俺がこの現場に赴任してからというもの、
        直属の部下以上に手足となって働いてくれる頼もしい仲間だ。

        そして、この男。経歴も少々変わっている。
        わずか3年で、ゼロから今の会社を立ち上げたことも驚嘆すべきだが、
        それ以前は興信所勤めだと聞く。
        そう、探偵をしていたらしい。
        らしいと言うのは、当時の事を、あまり本人が話したがらないこともあ
        るが、俺もとやかく他人の過去を掘り返すのは趣味ではない。

        「篠塚の娘の件……順調か?」

        「はい、あらかたの調査は終わらせました。
        近いうちに、詳しい資料を提示できると思います。ただ……」

        「ただ? なんだ、言ってみろ」

        「……はい。天下の時田金融副社長の娘さんを探るというのは、正直、
        恐れ多いかと……」

        「ふふ、そういうことか……」

        俺は鼻で笑いながら、黒川の態度に、らしくないものを感じた。
        『篠塚』の名前を耳にした途端、奴の目がわずかにだが泳いだからだ。

        この男にしては珍しいことだ。
        まさかとは思うが、篠塚の娘にほだされた……?
        なくもないが、この男に限ってその可能性は低いだろうな。

        だからこそ俺は、この男にはすべてを話してきた。
        ひそかに抱く壮大な野望から、俺の下半身事情に関わる女、岡本典子の
        ことまで。
        それが吉と出るか、凶と出るか。
        ふふっ、愉しみなことだ。



        俺と黒川は、荒涼とした開拓地が全て見渡せる小高い丘の上に立ってい
        た。

        地平線とは大げさだが、視野一面に拡がる茶色の大地に、定規で線を引
        いたような道らしきものが見える。
        碁盤の目のような区割りが薄らと浮き上がり、その中を先程のダンプカ
        ーだろうか?
        隊列を組んだゴマ粒が視野の外へと消え去ろうとしている。

        時田金融が押し進める、大規模な工業団地開発計画。
        並びに、ファミリー層をターゲットにした巨大ニュータウンの開発計画
        も。

        まだ、それらしき構造物はほとんど皆無だが、いずれこの荒野に整然と
        したコンクリートの塊が出現することになるだろう。
        そして、その工業団地開発事業を任されているのが、この俺というわけ
        だ。

        「黒川、あの一帯だな?」

        規則正しいマス目に虫喰いの穴が開いたような一角を、俺は指差してい
        た。

        「はい、なかなか反対派の抵抗が激しく難航しています」

        遠目では確認しずらいが、まるで取り残されたように数十軒の平屋建て
        の家屋が、肩を寄せ合うようにして建ち並んでいる場所がある。
        その周囲を取り囲むように立てられているのは、おびただしい数の粗末
        な看板の群れ。
        おそらくは、強引な土地接収に反対する抗議文が、下劣な言葉で書き連
        ねているに違いない。

        無能な前任者の置き土産ではあるが、このままいつまでも放置するわけ
        にもいかないだろう。
        このプロジェクトを左右する問題になりかねないからな。

        では、どうすべきか?

        俺が赴任する前から、手土産なしの話し合い交渉は何度も行われている
        が、当然のように紛糾し、未だ条件提示さえ出来ない有様である。
        この場合、手っ取り早い方法としては、やはり金の力に頼るのが一番だ
        と思う。
        だが厄介者として左遷された俺のために、あの本社連中が資金を提供す
        るなどあり得ない話だ。

        話し合いもままならない。切り札の金も使えない。
        だとしたら……?

        ……ここは、俺の手持ちの駒でなんとかするしかあるまい。
        そのための特訓は、毎夜欠かさず行っているからな。

        「黒川、頼みがある。篠塚の娘で手いっぱいなのは分かるが、急いで、
        反対派の中で主導権を握っていそうな連中を探ってくれないか?
        出来れば、世帯主である旦那を中心にな……」

        ふふ、典子。いよいよ、お前に働いてもらう時が来たようだ。
        その身体を使ってな……






放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(5)


  
                                          



【第1章 (5)】



「もうそのままうちに帰っていいからな。」

岸田はそういうと、外に待たせてあったタクシーに藍を乗せた。

「で、でも・・」藍が何か言おうとすると、岸田はそれを遮り「所長には俺からうまく言っといてやるから、心配するな。」と藍の肩を叩いた。

ドアが閉まると、岸田を残し藍だけを乗せたタクシーが走り出した。
藍が後ろを振り返ると、岸田は見えなくなるまでそのまま立っていた。

タクシーの中で藍は、今日あった出来事を思い出し顔を赤らめた。
仕事とはいえあんな格好にならなきゃいけないなんて、でもあのくらいのことはあたりまえなのかな・・と思いを巡らせた。が、疲れていたためそのうち眠ってしまった。

藍が目を覚ますと、タクシーは既に家に到着していた。
藍は車を降り、玄関へ向かった。が、すぐに足を止め、今の自分の顔を想像した。

「きっと泣いたのがばれちゃう・・」

少し周りを歩いてから家に帰ろうと思い、足を反対に向けようとしたが遅かった。
玄関が開く音がした。
藍はびくっとして見ると、やはり秋だった。
秋には、秋にだけは見られたくなかった。

「おねえちゃん、どうしたの?」

秋は様子がおかしい藍に尋ねた。

「な、なんでもない。」
何食わぬ顔で秋を振り切り、藍は玄関へ向かった。

「なんでもないって、目のあたり、はれぼったいよ。」
秋は見逃さなかった。

藍はばつが悪そうに「なんでもないよ! ほっといてよ!」と秋に言い返した。

秋はすこしむっとした様子で、「どうせ仕事で叱られて泣いたんでしょ?」と意地悪そうに藍に言った。

藍は秋を無視して洗面所で顔を洗い、自分の顔を鏡で確認した。
「だいじょぶ・・だね。」自分を納得させるかのように藍はつぶやいた。

「あ、そうそう、お姉ちゃんにって学校の友達がこれ置いてったよ。」と秋は封筒を手渡した。
「え、なんだろ?」藍はそれを受け取ると自分の部屋へ入っていった。

封筒には本のように綴じたコピー用紙が入っていた。表紙に「愛の憂鬱」と書かれていた。

「あっ、脚本、もうできたんだぁ! 結構クサいタイトルだね。」と呟きながら、ページを開いた。

文章は雑だったが内容はしっかりしていて、すぐ引き込まれていった。

兵役から脱走してきた恋人を匿い、自らが捕らえられ絶望するが、それでも愛しつづける、そんな内容だった。
藍は今日の仕事場での出来事をすっかり忘れて読み読みふけっていた。が、半分ぐらい読んだ所で時計をみると、既に1時を過ぎていた。

「あっ、そろそろ寝なきゃ。明日が楽しみだな」
藍はすっかり気分を取り直し、疲れていたせいもありすぐに眠ってしまった。






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同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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運命の人は、砂埃の中にいた

















(11)



        篠塚美里の視点


        翌日から行動を開始した。
        わたしは、父の目を盗むようにして書斎に忍び込み、父が付けている日
        記や仕事関係のファイルなどを読み漁っていった。

        脳裏に刻み込まれた、典子お姉ちゃんの哀しすぎる痴態。
        鼓膜に刷り込まれた、お父さんと会社の人の哀しすぎる会話。

        河添拓也。典子お姉ちゃん。

        そうよ美里。時田グループ副社長の娘として出来ることは、これしかな
        いの。
        この資料を調べれば、典子お姉ちゃんを助けることができる。
        都合のいい解釈かも知れないけど、そんな気がして。

        その一方で、いい子ぶったわたしが話しかけてくる。

        美里はいつからこんな悪い子になったの?
        アナタだって、自分の日記を他の人に覗かれたら恥ずかしいでしょ?

        案の定呼び掛けてくる美里の良心と戦う日々。
        でも、日記以外はなにが書かれているのか全然理解できない。
        お仕事の書類なんか、まるで暗号。

        大好きだった陸上もお休みして、書類の山と毎日睨めっこした。
        そうしたら、読み進めていくうちに、なんとか理解できるものが増えて
        きた。

        大人の世界は弱肉強食。世間はとっても厳しい。
        わかるよ、美里にだって。
        でもアナタは、自分の出世のために、どれだけの真面目な社員さんを追
        い出していったの?
        有りもしない、でっち上げの不正を突き付けて……
        そして、不幸な目に会った社員さんの中にあの人はいた。

        河添拓也(かわぞえ たくや)
        やっぱり『たくや』って名前に引っかかる。目を凝らしながら読み直し
        てみる。
        日記と会社の資料によると、とっても仕事の出来る人だったみたいで、
        社長直属の秘書課で課長に就任する予定だったとか。
        それを父の差し金で、建築部2課に配属って書いてある。
        でも、この社員さんはまだ会社を辞めてはいない。
        そんなに有能だったら、他の会社でも頑張れるのに?

        期待と不安に疑問が同居して、美里の胸の中を引っ掻きまわしている。
        だけど、じっとしてはいられなかった。
        わたしは住所を頭に叩きこむと、建設部2課の事務所へと向かった。



        「こんな所なの?」

        バスを降り立ったわたしを待っていたのは、土埃が舞う荒れ地のような
        世界。
        その一角に建つ、粗末な仮設の建築事務所。

        遠くから顔を確認するだけ。それで充分だから。

        わたしは自分に言い聞かせていた。
        でもそれとは平行に、お父さんが消し去ろうとした河添拓也って人にも
        興味が湧いてくる。

        そして、じっと待ち続けて1時間。
        ようやく数人の作業員が姿を見せる。

        「あの人が河添課長?! ……やっぱり、あの男!」

        探していた人は、すぐに見つかった。
        他の作業員さんとは異なる、ダークグリーンのヘルメット。
        横幅の広い筋肉質な人たちに混じって、スラッとした長身の体型、あま
        りにもの場違いな雰囲気。
        そして、わたしが探していた彼は、この前の夜。典子お姉ちゃんにひど
        いことをしていた男。

        「許せない……!」

        それで、どうするのよ? 美里。
        男の顔を目にした途端、急に弱気になったわたしが泣きついてくる。

        典子お姉ちゃんのこと。
        でも、その河添が美里のお父さんを多分恨んでいること。

        もう一度、彼の顔を見る。
        日焼けした肌まで凍らせるような冷たい眼差し。同時に垣間見る脂ぎっ
        た野望の輝き。
        あの目で、典子お姉ちゃんの身体を……

        砂埃が漂う工事現場で、わたしは妄想していた。
        唇を真一文字に結んだ典子お姉ちゃんと、河添がセックスする姿を。
        その典子お姉ちゃんの顔が、次第にわたしにダブってきて。

        「そうだ……美里も……典子お姉ちゃんと同じ……女だったんだ……
        美里の身体だって利用すれば、きっと……」

        ジープのような車に乗り込む河添を追い掛けていた。
        制服の上から手で押さえては、美里の女性の象徴を確認するようにしな
        がら。

        そしてもうひとり、気になる男の人が目にとまった。
        まさに出発しようとしていたジープに、飛び乗るようにして乗り込んだ
        小柄な男性。

        河添課長とは親しいのかな?
        真黒に焼けた顔の下で、白く輝く歯を強調させながら話し込んでいる。

        コンパスで描いたような丸顔に、眉間がつながりそうな太い眉毛。
        人懐っこいビー玉のような黒い瞳。

        けっしてハンサムってわけじゃないけど、どこか親しみやすい感じがす
        る。
        まるで氷の塊のような河添課長を中和するために存在しているみたい。

        わたしは車が走り去るのを見送っていた。
        まさか2日後、その丸顔の彼の方から美里の前に姿を現すなんて……
        その彼に、わたしの方から身体を差し出す告白をするなんて。

        咄嗟の判断だったけど、これで河添拓也に接近できると思って。
        あの丸顔の人と恋人のように親しくなれば、典子お姉ちゃんを解放でき
        るチャンスがくると信じて。
        でもその時はまだ、夢にも思っていなかった。



        「美里お嬢様、お帰りになっていたのですか? さ、朝食の準備が出来
        ております」

        玄関の前に立つわたしに気付いたのか、重厚な造りのドアが静かに開か
        れる。
        顔を覗かせたのは、この家で働き出して3年になるお手伝いさんだった。

        「お、おはよう……時江さん」

        感情を押し殺した声に、能面のような感情を消し去った表情。
        でもわたしは、その彼女から目を逸らせていた。

        小さなしわが刻まれた目尻に、光るものを目にして。
        それが何を意味するのか? 痛いほど美里も理解しているから。

        「あーぁ。夜遊びするとお腹が減るのよね。時江さん、ご飯大盛りね」

        わたしは、石膏で押し固められたように感覚のないお腹を撫でさすって
        いた。
        思わずガニ股になりそうな両足を、真っ直ぐに伸ばしてダイニングへと
        向かった。

        早く食べないと、学校に遅刻しちゃう。
        当たり前のように訪れる、当たり前の朝を意識して……






人妻美穂と美大生 第2話



  
                                          


第2話  アンコールワットの絵



         水道業者がつぶやいた『被害』という一言は、ずっしりと重く私の心に
        のしかかった。
        下の家はどれほどの被害なのだろうか……
        洗濯機をかけたまま買い物に行ってしまったことを、私は深く後悔した。

        (補償費用がどれだけかかるのか分からないけど、私が悪いのだから弁
        償はしなければ・・・でも額によっては恐ろしいなあ……)

        洗濯機のホースから零れた水はほとんど吸い取ったのでもうこれ以上零
        れることは無いだろう。

        「管理人さん、手伝ってくださってありがとうございました。もう大丈
        夫じゃないかと思うので、私、今から下のお部屋にお詫びに行ってきま
        す」
        「大変なことになりましたね。私も一応立会いをさせていただきますの
        で」
        「すみませんね。ご苦労をおかけしますがよろしくお願いします」

        洗濯機による漏水事故が発生した場合、当事者である上下階の住民同士
        で話し合って決着をつけるのが一般的で、ふつうはマンションの管理人
        は立会いをしてくれないものだ。
        しかし幸いにもここの管理人は親切な人で、階下の被害状況をいっしょ
        に確認してくれることになった。

        私と管理人は階下の小野原という男性の部屋を訪れた。
        修理業者の出入りが頻繁にあるからか玄関ドアは開けたままドアストッ
        パーで固定してある。

        「失礼します」
        「どうぞ、入ってください」

        顔は見えないが、奥の方から若い男性の声がした。
        靴を脱いで玄関を上がると、天井数箇所から水がポタポタと滴り落ちて
        いる。

        「これですね……」

        私は申し訳なく思い、遠慮がちに小野原に尋ねた。
        さきほどは慌てていたこともあってよく見なかったが、しっかりと見る
        と小野原は端正な顔立ちのかなりの美男子であることが分かった。歳は
        20才前後であろうか。

        「ええ、さきほどまでは天井から滝のように水がこぼれていたんですが、
        今だいぶ減ってきました」
        「そうですか……」

        そのとき修理業者が二人の会話に割って入った。

        「奥さん、今は濡れているから分かりませんが、乾けばおそらく天井の
        クロスがめくれてくるはずです。修理代は覚悟しておいてくださいよ」
        「は、はい……分かりました……」

        修理業者はかなり高圧的な態度の男であった。

        その時、小野原が曇った表情でつぶやいた。
        顔にはかなり深刻な色が滲んでいる。

        「天井の修理もだけど、それよりちょっとこっちに来てくれますか?」
        「あ、はい……」

        私は小野原に案内されて洋間に移動した。
        管理人と修理業者も後から着いてきた。

        小野原はクローゼットの扉を開けて、アイボリー色の布に包んである四
        角いものを取り出した。
        クローゼットにもかなりの水が零れたようで、布はびっしょりと濡れて
        いた。
        小野原は大事そうにアイボリー色の布を解いた。
        中から出てきたのは1枚の絵画であった。
        絵にまで水が滲みてしまっているようだ。

        「実はこの絵、わざわざカンボジアに行って描いたものなんですよ。で
        も濡れてしまってもうだめみたい……」

        良く見るとそこには世界遺産としても有名なアンコールワットが描かれ
        ている。
        私は愕然とした。
        多少は高価な被害物品もあるかも知れないと覚悟はしていたが、まさか
        その中に絵画があるとは想像もしなかった。

        管理人が尋ねた。

        「小野原さん、確か美大生でしたね」
        「はい、東西芸大の4回生なんです。以前からアンコールワットが描き
        たくて、昨年秋にようやく実現したんです。その時、向こうで描いた絵
        なんですよ。でもこれだけ濡れてしまってはもうダメですね……」

        私はただひたすら謝った。

        「小野原さん、本当にごめんなさい!海外で描かれた大事な絵をこんな
        にしてしまって……」





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




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公園に佇む美しき裸像

















(10)



        篠塚美里の視点


        「あれって、典子お姉ちゃん? 何しているんだろう?」

        公園中心近くに拡がる円形の広場で、わたしは知っている人を見かけた。
        知っている人なんて、そんな遠回しな表現は変かもしれない。

        血は繋がっていないけど、美里のお父さんなんかよりずっと大切な人。
        心から『お姉ちゃん』って呼べる美里の憧れの人。

        「だけど、どうしたの? いつもの明るい典子お姉ちゃんとは別人みた
        い」

        典子お姉ちゃんは、たったひとりで所在無げに佇んでいた。

        青白い微かな月明かりの中に、シルエットのように浮かぶ優美な輪郭。
        暗闇の中にあっても自己主張しているような、艶やかな光沢を帯びた黒
        髪。
        すらりとした身体つきなのに、くびれたウエストからヒップにかけての
        女性らしい滑らかな曲線。
        同性の美里でも、思わず嫉妬しちゃうような身体を包み込む、この季節
        らしい花柄のあしらわれたワンピース。
        ぼーっとした頭には、背中を向けて立つ彼女から、ほとばしるようなオ
        ーラまで見えた気がする。

        ホントに典子お姉ちゃんなの。

        わたしは引き寄せられるように、典子お姉ちゃんに近づこうとした。
        足音を殺して一歩二歩と、まるでカメが這うように。

        同じ女性なのにおかしいよね。心臓をドクドクさせているなんて。
        絶対に変だよね。胸の奥をキュンとさせているなんて。

        だけど、近づくにつれて心がグラつき始めた。
        理性が警告するの。これ以上、近寄ってはいけないって。
        今すぐに引き返しなさいって。

        今になって、霧に包まれていた頭の中がクリアーになっていく。
        夢から覚めたときのように、全身が重力を感じてリアルな視線をその人
        に送った。

        「ごめんなさい。典子お姉ちゃん」

        わたしは空気を振動させないように呟いていた。
        そぉーっと、空気を乱さないように背中を向けていた。

        美里のバカ。典子お姉ちゃんのデートのジャマをしてどうするのよ!
        典子お姉ちゃんは、あんなに美人なんだから、そろそろ恋をしたって仕
        方ないじゃない。
        そうよ、前を向いて生きていくのには仕方のないことなの。

        カメのようだった足の運びをウサギに切り替える。
        足音にだけ注意を払いながら、広場の端にそびえ立っている巨木のたも
        とを通り過ぎようとしていた。
        その時だった。

        「典子、いつまでグズグズやっているんだ!」

        イラついた男の人の声に足が止まった。

        「でも、やっぱり無理です。ここでなんて……」

        「なにが無理なもんか。この程度のことをこなせないでどうするんだ。
        それとも俺との仲を解消して、またひとりぼっちで戦うつもりか?」

        「い、いえ……そんなつもりは……ああぁ……わかりました。言う通り
        に……します」

        その会話は、女の子の心を揺さぶる甘いデートとは程遠いもの。
        わたしはもう一度振り返ると、木の陰から声のする方を覗いた。

        典子お姉ちゃんの隣に、背の高い男の人が立っている。
        きちんとスーツを着込んだビジネスマンって感じの人だけど、誰?
        典子お姉ちゃん、誰なの? その人は?

        手のひらに汗を滲ませて、わたしはゴワゴワとした木の幹にしがみ付い
        ていた。
        ここからだと気付かれるわけがないのに、息苦しいまでに呼吸も制限し
        ていた。

        そんな中で、うつむき加減だった典子お姉ちゃんの背中が小さく揺れた。
        なにかに操られるように右手が背中に回されて、ファスナーをゆっくり
        と下ろしていく。

        「どうして? 典子お姉ちゃん、そんなことをしたら?!」

        音のない世界に、哀しい嗚咽が聞こえた。
        同時に、花柄のワンピースが肩から背中へと順を追うように脱がされて、
        その下から白く輝くような肌が露わにされていく。
        月明かりのステージの下で、腰まで引き下ろされたワンピースを巻き付け
        たその姿は……
        そう、大理石で彫られたギリシャ彫刻。

        「きれい……典子お姉ちゃんの背中」

        わたしは思わず声を漏らしていた。
        その一方で、白磁のような背中にあるモノが見当たらなくて、違和感も
        覚えていた。

        典子お姉ちゃん、ブラはどうしたの?

        その間にも、両腕が滑らかな動きをみせてワンピースを足首から抜き取
        っていく。
        前屈みになった典子お姉ちゃんが、豊かに発達したお尻を美里の方に向
        けて突き出している。

        「えっ! そんな……典子お姉ちゃん、下も穿いてないの?!」

        今度は、息を飲みながら呟いていた。
        闇が立ち込める空間に、楕円形に拡がったお尻だけが強調されている。
        ツンと上向いて張りのあるキュートなヒップ。
        美里の発展途上のお尻と違って、成長しきった大人の女性のお尻。

        でもでも、とっても変だよ。
        ここは、身体を洗うバスルームじゃないんだよ。公園なんだよ。
        それなのに裸になるなんて……

        典子お姉ちゃんが、身体の向きを変えた。
        大好きな典子お姉ちゃんの横顔が、美里の目に飛び込んでくる。

        「ううぅっ……拓也さん……みないで……恥ずかしい……」

        「ふふっ、なにが見ないでだ。ワンピースの下に何も着けずに来るよう
        な露出狂が、恥じらいを見せてどうする」

        「……ひどい。これは拓也さん、あなたが命じたから」

        典子お姉ちゃんが、声を振り絞りながら男を睨みつけている。
        胸のふくらみと大切な処を手で隠して、それでも視線だけは男に向けた
        まま外そうとはしない。

        わたしの胸は、拓也って名前に鋭く反応した。

        拓也?……河添……拓也?!

        偶然。きっと、たまたまだよね。
        でも、どうして典子お姉ちゃんに、この男はこんなひどいことをさせる
        の?
        どうして典子お姉ちゃんは、こんな男に従わされているの?

        美里の記憶が、優しいまなざしの典子お姉ちゃんを呼び起していた。

        柔らかくて、包み込まれそうな笑顔しか見せなかった典子お姉ちゃん。
        これは試食のアンパンだけどって、冗談を言い合いながら頬張った温か
        い想い出。

        美里の家族の悩みから、学校生活のこと、クラブ活動のこと。
        ちょっと胸をときめかしたこともある、女の子の恋のお話まで、なんで
        も語り合えて……
        でも今の典子お姉ちゃんは……

        肌を晒す羞恥心に、キュッと前歯を噛み締めて。
        美里には見せたこともない、眉毛を吊り上げた怖い表情。

        戦っているんだ。
        典子お姉ちゃんは、この男と身体を犠牲にして戦っているんだ。
        その理由を美里は知らない。だけどきっと……

        だとしたら、早く助けないと!
        でも美里は何をしたらいいの?

        幻想だったギリシャ彫刻が乗り移ったように、身体が言うことを聞いて
        くれない。
        頭の中がグチャグチャに掻きまわされて、考えがまとまらない。

        「おい典子、いつまで隠してるつもりだ。さっさとその手を外して、生
        まれたままの姿を晒すんだ」

        男がいやらしい表現で、典子お姉ちゃんに命じた。
        その低くてお腹を貫かれそうな声に、わたしまで凍りついていた。

        「ごめん、典子お姉ちゃん。美里にはまだ……」

        わたしは広場に背中を向けた。
        ふらつく足で、その場を逃げるように立ち去っていた。

        悔しそうに、握りこぶしを作った両腕が震えている。
        唇を噛み締めすぎて、口の中に血の匂いが漂っている。

        美里にもできること? それってなんだろう?
        頭の中で語りかけてくる、お父さんの話し声。
        拓也っていう男の声。それに悲しげな典子お姉ちゃんの声まで……

        淡い輪郭のようなものを胸に描いて、その足は自然に父という男の住む
        家へと向かっていた。






放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(4)


  
                                          



【第1章 (4)】



何枚か同じような水着の写真を撮ったあとで、スタイリストは藍に薄手のTシャツとぴったりしたパンツを手渡し、「次はこれに着替えて」といった。
藍は水着が終わったので、ほっとして着替えを始めた。

着替え終わってカーテンを開けると同時に、スタイリストは藍に厳しい口調で言った。

「ちょっと、なんでブラしてるのよ! それにパンティも穿いてるでしょ? プロでしょ、あんた?!」

藍は驚いた様子で答えた。
「えっ、ノーブラ、ノーパン・・・ですか?」
「当たり前でしょ? ラインが出ちゃったら台無しじゃない!」
「ご、ごめんなさい、すぐに・・」

藍が答え終わる前にスタイリストはカーテンの奥に藍を押し込み、Tシャツに手をかけ脱がすとすばやくブラジャーをはずした。
藍の乳房があらわになり、手で胸を隠そうとしたが、スタイリストはすぐにパンツも下ろしにかかった。
しかし「こ、こっちは自分でします・・」と藍は手を払いのけた。
スタイリストはあきれた様子でカーテンを閉めた。

藍は女性とはいえ、自分の衣服を脱がされたことにショックを隠せなかった。
少しして着替え終わるとカーテンを開け、吉田の前に行った。

明るいライトが当たると藍はまた驚いた。
Tシャツから乳首が浮き出ているどころか透けてしまっていて、何も身に付けていないも同然だった。
しかもパンツは薄い黄色だったため、陰毛も透けてしまっている。

シャッターの連続した音に藍はまるで「犯されている」ような気分になり、その場にうずくまってしまった。
涙も出てきた。

吉田が藍を気遣い「どうした?」と声をかけた。その声に反応して、藍はとうとう声を上げて泣いてしまった。

多田と岸田が驚いた様子で部屋に入ってきた。
多田が「どうしたんだい? 藍ちゃん、何かあったのか?」と藍の肩を取り抱きしめた。

藍は泣きながら「な、なんでもありません・・」と答えるだけだった。

「今日はこの辺にしようか、なぁ吉田?」と多田は吉田にいたずらっぽく合図した。
「まぁ写真はちゃんと撮れましたから、お嬢ちゃん、がんばったね。」と吉田も藍をなぐさめた。

藍は少しだけほっとした。しかし涙は止まらない。

「どうした?」岸田が藍に聞いた。

藍は「こんな服、着たことなかったので、ちょっと・・」とべそをかきながら答えた。

多田は「まぁ、これはテスト撮影だから、本番はちゃんと見えないようにするんだよ、それに今日の写真はすぐに破棄してしまうんだ。安心しなさい。」と藍に言った。

藍はまだ泣きながら「はい・・すみませんでした・・」と答えた。

多田と吉田はそんな藍を見て、不穏な笑みを浮かべていた。が、藍は自分のことが精一杯な様子で気づかなかった。


岸田は藍に言った。
「そのうち涙なんか出したくても出なくなるんだから!」

藍はその言葉の意味を、そのときは理解できなかった。






※ この作品は、ひとみの内緒話管理人、イネの十四郎様から投稿していただきました。
尚、著作権は、「ひとみの内緒話」及び著者である「ジャック様」に属しております。
無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




目次へ    第1章(5)へ

たった一人のお父さんだったのに……

















(9)



        篠塚美里の視点


        「それじゃ、おやすみ」

        「うふふっ。もう、おやすみじゃないかも。おはよう……じゃないかな?」

        家の前にタクシーが横付けされて、わたしはドア越しの信人さんを見つ
        めた。
        その横顔に、鮮やかすぎる朝の光が差し込んできた。

        「また会えるかな?」

        「ええ、もちろん♪」

        短い会話だった。でもこれで十分だった。

        わたしは、いつもより眩しく感じる光に目を細めながらタクシーを見送
        った。
        その車の姿が消え去るまで。

        そして、思い返していた。
        美里の人生にとって、ターニングポイントになった、あの日のことを……



        それは1週間前のこと。
        わたしは父と会社の人が交わす、哀しい会話を聞いてしまった。
        立ち聞きなんて、しなければよかったって後悔した。

        その父の名前は、篠塚唯朗(しのづか ただお)
        時田金融グループという会社で、副社長をしている。
        美里にはお母さんはいない。5年前に離婚して、それ以降合わせてもら
        ってもいない。

        家に帰れば、能面のような表情をしたお手伝いさんが、わたしの世話を
        してくれる。
        とってもおいしく作られたお料理だけど、たったひとりだけで口にする
        虚しい夕食。
        そう、美里には兄妹もいないし、この5年間、家族と呼べるのは仕事と
        出世にしか興味を示さない父だけだった。
        そして、親子の会話さえ消滅し、繋がっているのは血という縁。それだ
        けのものになっていた。

        そんな父にしては珍しく、自宅に人を招いて話し込んでいた。
        相手の人は、やっぱりっていうか会社の人。

        でもその人。温和そうな顔をしているのに、射すくめられそうな鋭い目
        をしていて、わたしはちょっと気になって、その……立ち聞きしちゃっ
        たの。
        応接室から漏れてくる上機嫌な父の声と、報告書を読み上げるように冷
        静な社員さんの声を。

        「ご安心ください。今度の人事異動で河添の命運は尽きたのも同然です。
        これで秘書課には有望な人材はおりません」

        「ふんっ、河添拓也か。あいつもバカな男だ。多少出来がいいのが災い
        したようだな。これまでの奴らと同様、頭の切れすぎる社員は、辺境の
        ゴミ捨て場行きということを知らんとは」

        「ふふっ、副社長も怖いお方です。これまでそうやって、何人の社員の
        芽を摘んできたことか」

        「まあ、そう言うな。これも色欲にうつつを抜かしておる社長に代わっ
        て会社を守るためだ。いや、牛耳っているというべきかな。
        それよりも、その河添の奴だが、この前だったか俺の元を訪ねて来よっ
        たぞ」

        「直接、会われたのですか?」

        「ああ、奴も今度の移動には相当懲りたとみえる。俺の前で、負け犬の
        ように尻尾を振りよったわ。
        まあ、手土産に持ってきた『洋明学園』の裏ネタには、少々驚かされた
        が……」

        「『洋明学園』……ですか? 時田社長肝いりで進めているプロジェクト
        の。ですが副社長。あの河添はしたたかな男です。
        確かにあの男の息の根は止めましたが、まだ種火は残っているかもしれ
        ません。今後は、安易に合わない方が得策だと思われます」

        「はははっ、キミも心配症だな。河添には手土産の見返りに『駅前の総
        合開発』の見直しを示唆してやったよ。
        あいつに褒美を聞いたら、コスモセンター東にある、なんといったか……
        干からびたような下町があっただろう。
        あそこの開発を中止して欲しいと、願いよったからな。これで後腐れは
        あるまい」

        「はあ、その程度のことなら」

        社員の芽を摘む? お父さんが会社を牛耳る?
        息の根を止める?! 種火?
        駅前の総合開発の見直し……コスモセンター東にある下町って?

        河添拓也。そして、たぶん典子お姉ちゃんが住んでいる街のこと。

        なんのこと、お父さん?
        あなたは、会社をどうしようとしているの?
        河添拓也って社員さんに、何をしたの?
        河添拓也は、どうしてその街の開発を止めようとしているの?

        疑問ばかりが膨らんでいく。
        でも答えを求めたら、お父さんが人ではなくなるような気がして、わた
        しはその場から離れていた。
        何も告げずに家を飛び出していた。
        目的も決められずに、ひたすら早足で歩き続けていた。

        春の麗らかな陽気に誘われて、大勢の人が散歩している公園を縫うよう
        にして。
        家族連れや恋人で賑わうショッピングモールを、目の端っこで追い掛け
        ながら。

        そして夕暮れが訪れて、周囲が闇に包まれて……
        人通りが街から消えた。
        楽しそうな笑い声を鼓膜に記憶したまま、わたしの両足は、さらに人の
        気配を感じない公園へと向かっていた。

        通称『市民公園』
        この繁華街からほど近いところにある市民の憩いの場は、夜になるとそ
        の姿を一変させる。
        樹齢何百年という木々が生い茂っているせいか、夜空の星の輝きも見渡
        せないほどの暗黒の世界。
        って、表現したら言いすぎだけど、やっぱり不気味。

        でもあの時のわたしは、全然気にしていなかった。
        ループするように再現される父の声に疑問が膨らんで。
        全然お父さんらしいことをしてくれない人だったけど、それでもたった
        一人の美里の家族だったのに。

        わたしは、鳥の鳴き声もしない遊歩道を彷徨うように歩き続けた。
        自分の踏みしめる足音だけを耳にしながら、疲れを覚えた足を引きずる
        ようにしながら。






人妻美穂と美大生 第1話



  
                                          


第1話  14階と13階



         私は美穂、28歳で既婚、でもまだ子供はいない。
        夫には特にこれといって不満はない。
        仕事は真面目だし、ギャンブルもしないし、浮気だっておそらくしたこ
        とがないと思う。
        むしろとても良く出来た夫だと思ってる。
        でも私はそんな良人ともいえる夫を裏切ってしまった。
        それはあの思いがけない出来事から始まった。

        それはちょうど1年前までさかのぼる。
        私は今、眺望の良いマンションの最上階14階に住んでいる。
        その日私は洗濯機を掛けたまま、近所のスーパーへ買い物に出かけた。
        洗濯機は全自動なのですすぎ終わると勝手に止まってくれる。
        天気も良いので、帰ってからベランダに洗濯物を干すつもりだった。

        買い物を済ませた後、スーパー近くのカフェでカフェラテを飲んでひと
        ときを過ごした。
        買い物に出かけてから帰宅まで凡そ3時間ぐらい過ぎただろうか。

        マンションに戻ってみると、私の部屋の玄関前で人がたむろしていて何
        やら騒がしい。
        3人の男性が部屋のチャイムを押したり、ドアをノックしたりを繰り返
        している。

        (どうしたのかな?何の用事だろう……)

        よく見ると1人は初老のマンションの管理人だったが、他の2人は見慣
        れない顔だ。
        そのうちの1人は40才前後でどこかの業者なのか青い作業服を着てお
        り、もう1人は20才ぐらいの長身の男性でカジュアルなシャツにジー
        ンズ姿であった。
        私は訝しげに思いながら、唯一顔見知りの管理人に尋ねてみた。

        「どうしたのですか?」

        私が声を掛けるのと、管理人はまるで堰を切ったように話しはじめた。

        「あっ、山川さん、よく帰ってきてくれた!」
        「何かあったんですか?」
        「大変なことになったんですよ!実は山川さんの部屋から階下に水漏れ
        してまして、階下に被害が出てるんですよ!」
        「え?水漏れ?私の……部屋からですか?」
        「はい、先ず間違いないと思います。我々は階下の小野原さんからの通
        報で駆けつけたんですが、小野原さんの天井から水が滝のように零れて
        いますので、とにかく至急山川さんのお宅を調査させて欲しいのです!」

        管理人はまくし立てた。

        (もしかしたら!?)

        私はとっさに洗濯機をかけたまま出かけたことを思い出した。

        「もしかしたら洗濯機かも知れません!」

        私は急いでシリンダーに鍵を差し込んだ。

        「どうぞ、入ってください!」

        私はあわただしく買物袋を玄関先に置き、部屋内へと駆け込んだ。
        管理人たちも私の後に続いた。
        驚いたことに廊下にまで水が溢れている。

        「きゃっ!」

        水は洗濯機の置いてある洗面所の横から溢れ出ているようだ。
        すごい量の水が流れていて一面が水浸しになっている。
        洗濯機置場を覗いてみると、洗濯パンの排水ホースが排水口から外れて
        しまっている。
        私は頭が真っ白になってしまった。
        水は自動的に止まっていたが、既に溢れ出た相当な量の水が階下へ漏れ
        たのだろう。
        ここは素直に謝るより他にない。

        「すみません!」
        「原因はやはり洗濯機ホースの外れでしたか。とにかく出来るだけ沢山
        のタオルを当てて水を吸い取ってください!」
        「は、はい!」

        私はありったけのタオルとバスタオルを収納ボックスから取り出し、す
        ぐに溢れた水を吸い取ることにした。
        管理人もいっしょに手伝ってくれた。

        階下の住民小野原と修理業者は原因が洗濯機ホースの外れであることを
        確認すると、そそくさと立ち去ろうとしたが去り際に、

        「奥さん!そっちが片付いたら下に来てください!水漏れの被害を確認
        してもらわないといけないので!すみませんが管理人さんも立会いを頼
        みます!」

        修理業者は慣れた口調で私にそう告げると、小野原とともに急ぎ足で立
        ち去っていった。





この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、愛と官能の美学 Shyrock様に属しております。
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ラヴラヴから凌辱ものまで多ジャンル官能小説取り揃え。
体験談、投稿体験談、夜学問、官能詩、エロエッセイ、その他カテゴリー多数。




目次へ    第2話へ

時を操れるなら……美里は……

















(8)



        篠塚美里の視点


        「は、はあぁ……美里の中、熱くなってる」

        「んっ……はうぅぅっ……わ、わたしも、信人さんの……熱いです」

        「……美里」

        「信人さん……動いて……んんっ、わ、わたしは平気……ですから……
        セ、セックスして……」

        繋がったまま、黒川さんが目で念押ししてくる。
        わたしはキュッと前歯を噛み締めて、コクンと頷いてみせた。
        そして、再び襲ってくる肉が裂けるような痛み。

        ズズッ、じゅちゅ……ズズッ、じゅちゅ……ズズッ、じゅちゅ……ズズ
        ッ、じゅちゅ……

        「うぅっ……あくっ! はうぅぅっっ……はあぁぁっっ!」

        黒川さんが、腰を前に押し出しては引いてくる。
        そのたびに、硬い肉の棒が粘膜を擦りながら侵入して、その刺激を和ら
        げるように撫でながら去っていく。
        それを何度も何度も、同じ動作で繰り返して……

        わたしは自分の身体に変化を感じた。
        黒川さんもそれに気付いて、遠慮気味だった腰の運動をゆっくりとだけ
        ど加速させている。

        じゅちゅ、ぬちゃっ……じゅちゅ、ぬちゃっ……じゅちゅ、ぬちゃっ……
        じゅちゅ、ぬちゃっ……

        「はうっ、はあぁっ……ああぁぁ、わたし……変……なの」

        いつのまにか、肉を削ぎ落とすような痛みが消えている。
        どこから溢れてくるの?
        エッチなお汁が潤滑油みたいに美里の膣を満たして、肉の棒……ううん、
        黒川さんのオチ○チンくんの挿入を手助けしている。
        それだけではないの。
        この恥ずかしいお汁って、美里をエッチにさせる媚薬なの?
        わたしってバージンを失ったばかりなのに、アソコにオチ○チンくんを
        感じて、気持ち良くなり始めている。

        「はあ、はぁ……美里のオマ○コ、すごくいい感じた。ヒダが絞め上げ
        てくる」

        「あふっ、あぁっ……イヤ、そんな言い方……あっ、はあぁぁ、恥ずか
        しい……」

        黒川さんに禁句の単語をささやかれて、膣がキュンとなるのを感じた。
        それを歓迎するように、美里の媚薬。エッチなお汁が、元気いっぱいの
        オチ○チンくんを包み込んでいく。

        あんなに痛かったのに。
        セックスする前は、怖くてガタガタ震えていたのに。

        そんなのが幻だったみたいに、アソコがいい気持なの。
        美里は感じちゃっているの。

        でも、これでいいの?
        美里はアナタの身体を利用して、黒川さんを利用しようとしているんで
        しょ?
        汚らわしい女。意地汚い女。
        処女膜を提供して、男の人をその気にさせるなんて……

        ほっぺたを真新しい涙が伝った。
        わたしを見つめながら腰を振る黒川さんが、ぼぉっと滲んだ。

        じゅちゅぅ、ぬちゃっ……じゅちゅぅ、ぬちゃっ……じゅちゅぅ、ぬち
        ゃっ……じゅちゅぅ、ぬちゃっ……

        「ひくっ……はあっ……信人さん……美里は……ふぅぅんんっ!」

        わたしはシーツを握り締めていた。
        そうしていないと、どこかへ飛んでいきそうで。

        そんな美里を、可愛いって思ってくれているの?
        黒川さんが優しい笑みを浮かべて、力強く腰を打ってきた。
        もっともっと美里を天国に導こうとして、粘膜の壁をいろんな角度から
        突いてくる。

        男の人のオチ○チンくんって、いじらしいね。
        でもこれって、黒川さんのモノだからだよね。
        一生懸命に初体験の美里を気持ちよくしようとして、頑張っているんだ
        もん。
        美里だって応えてあげないと。

        わたしはアソコの筋肉を意識した。
        でもよくわからなくて、肛門を閉じるような感覚で割れ目のお肉に力を
        込めてみる。

        こんなの恥ずかしいな。
        でも、この人と愛し合っているんだもん。美里だって……

        「んっ……はあぁ……いいよ、美里。すごく絞め付けられる……」

        「んああっ、ひあぁぁっ……わたしも、いいのぉ……きもちいいのぉ……
        はああぁぁっっ」

        子宮まで疼いちゃっている。
        美里って、オナニーしてもこんなに乱れたことないのに。
        指先でアソコをクチュクチュしたって、こんなにはしたないこと、口走
        ったことないのに。

        身体中の神経がマヒしちゃっている。
        それなのに、アソコに出たり入ったりするオチ○チンくんだけを、美里
        の下腹部がリアルに感じて……
        頭の中は黒川さん……ううん、信人さんに占領されて……
        わたしは叫んでいた。「信人さん、美里は……っ」って。
        そして……

        「んあっ! はあっ! 飛んじゃうぅっ! 美里ぉっ……だぁ、だめえ
        ぇぇっっっ!!」

        「ううっ、はぁ……俺もぉ……んんっ!」

        どぴゅぅぅっっ……どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ……どぴゅぴゅぅぅっっ!

        白い絵の具のような液体が、宙を飛んでいる。
        幾筋もの飛沫になって、美里の身体に降りかかってくる。
        髪にも口元にも、おっぱいにもオヘソにも……

        熱い……信人さんのオチ○チンくんのように熱いよ。
        これは精液? 赤ちゃんを作る魔法の液体?

        だったら別に膣(なか)でも……
        美里はそれでも……

        時を操れるなら、それでも構わない。
        そんな夢にわたしは浸っていた。

        だけど、美里が選択した現実は待ってくれない。
        後戻りもさせてくれない。

        わたしは、この人を弄んでいる。
        信人さんの心を惹かせて利用しようとしている。

        だって美里は、今から悪女になるんだから。
     





放課後の憂鬱  第1章 新しい仕事(3)


  
                                          


【第1章 (3)】



「今回はうちの水着などのCMを頼みました。しかし最終決定を出すのは上層部なので、そのためのテスト撮影を行いたいので今日は来てもらいました。まず藍ちゃんにはとなりで着替えてもらって、さっきのスタジオで吉田氏に撮影をしてもらいましょう。」

藍は少し気を落とした。
「やっぱり水着撮影か・・」

多田は続けた。
「では、スタイリストを呼びますので、藍ちゃんは着替えてください。我々は終わるまで外に出ていますかな。」

早速女性のスタイリストが現れ、藍を着替え室に呼んだ。
吉田はカメラの準備にかかり、多田と岸田は部屋から出て行った。

「まずはこれを着ましょうか。」

スタイリストは藍にピンクの水着を手渡すと、そういってカーテンを閉めた。
藍は少しためらったが覚悟を決めて着ている服を脱ぎ始めた。

「もういいですか?」
スタイリストは藍に声をかけたが、藍はまだ着替え終わっていなかったので慌てて「も、もう少し待ってください。」と言った。

「時間がありませんから早くしてくださいね。」と冷たい声でスタイリストは言った。

藍は慌てて着替えると
「あっ、いいです。終わりました。」
「じゃあ、あっちの部屋に行ってください。」
スタイリストはスタジオを指差した。

藍はピンクの水着一枚の姿で、吉田の待つスタジオに入っていった。
着替えのとき慌てていたので気づかなかったが、藍の着たピンクの水着には胸のパットがなかったため、乳首が浮き出てしまっていた。

「あっ!」
藍がその事に気づいた時はもう吉田の前にいた。

藍は吉田に「あのぉ、この水着・・・」と切り出しだが、吉田はお構いなしにカメラを構えた。

「ごめんなさい! この水着じゃちょっと・・」

藍は勇気を出してもう一度言ったが、吉田は冷たく
「時間ないからさぁ、さっさとやろうよ。」
と藍を遮り、撮影を開始した。

藍は胸を隠すようにしてカメラの前に立ったが、「ねぇ、やる気あるのぉ?」と吉田に言われたため仕方なく手を下ろした。
藍は恥ずかしさで一杯だったが、「きっとこんなの見慣れてるんだ、気にしちゃいけないんだ・・」と自分に言い聞かせ、吉田の言うポーズをとった。

吉田は藍の乳首のことなど気にしていない様子で、シャッターを切り続けた。

「じゃ、次の衣装ね。」
と吉田が言うとスタイリストが藍を手招きした。藍はスタイリストに
「この水着って、パットとか入ってないんですか?」
と尋ねると、呆れ顔で
「あぁ、競泳用なのよ、これ。そんな事も知らないでここに来たの?」
と見下すように藍に言った。藍はあきらめてそれ以上要求するのをやめた。






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同性の先輩や後輩達に苛められる女子○生ひとみの
アブナイ体験とSMチックな官能小説




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バージンを隠していて、ごめんなさい

















(7)



        篠塚美里の視点


        「あっ……ふうぅぅっっ……お豆……気持ちいい、ひうぅっっ!」

        「おっ、ピンピンに尖ってきた。皮に埋もれていたのに勃起してきたぞ。
        美里のクリトリス」

        「いや、そんな……あんっ、恥ずかしい。はあぁっ、はんっ……」

        親指のお腹にグリグリされて、唇が甘い声を漏らした。
        ソフトな美里とは違う力強い指使いだけど、それでもクリトリスが気持
        ちいいの。

        痛くて痒いのが混ざった電気に、わたしは顔を右に振って左にも振った。
        そのたびに漏れてしまう、エッチな美里の喘ぎ声。

        じゅく、じゅく、じゅく、じゅちゅ、じゅちゅ……

        そして割れ目のお肉からも、美里の唇に負けないくらいエッチな水音を
        響かせている。
        黒川さんの指にクリトリスを弾かれるたびに、膣の壁から熱いお汁が湧
        き出して、左手の指に小陰唇のヒダヒダをクチュクチュされて、とって
        も恥ずかしい。
        耳を塞ぎたくなっちゃう。

        「美里は濡れやすい体質みたいだな。ほら」

        黒川さんがわたしの目の前で、Vサインをしている。
        節が立った力強い2本の指。
        その先を橋渡しするように、何本もの細い糸が妖しく輝いている。

        「やだ……そんなの見せないでよ。……恥ずかしい」

        わたしは恋人のように甘えた声でつぶやいた。
        別に演技しているわけじゃなくて、これが美里の気持ちだから。
        そう、このVサインは黒川さんとのセックスの合図なの。
        美里の身体が、黒川さんのモノを受け入れてもOKってことなの。

        その黒川さんが、バスロープを脱ぎ去った。
        とても慣れた手付きだった。
        今まで何人の女性と寝たのかな? エッチなことをしたのかな?
        まだ若いし、たぶん奥さんとかはいないと思う。
        もし結婚していたら……ごめんなさい!

        黒川さんは、膝立ちのままわたしを見つめている。
        さっきよりも顔を紅潮させて、もちろん素裸のままで。

        わたしは、そんな彼の視線を真っ直ぐに受け止められないでいる。
        黒川さんより顔を火照らせて、初心な女の子を気取って顔を伏せていた。

        違うの! 美里は遊んでいる女の子だから、両足をMの字に開いて、そ
        の隙間から男の人のモノを覗いているの。
        お、オチン○ンでしょ。
        名前くらいちゃんと言えるんだから。
        うん、平均的な大きさね。太さも長さも……
        だから大丈夫。きっと入るよ、美里のアソコ……じゃなかった。オ……
        オ、オマ○コにも。

        心の中で何度もつぶやいた。
        それが怖くなくなる魔法の呪文と信じて。
        そして、割れ鐘のように打ち鳴らす鼓動を胸に響かせて、喉も震わせた。
        「黒川さん、挿れてください」って。

        ちゅく、ちゅく、ちゅく……ちゅぶぅぅっっっ!

        「んんっ……くうぅぅっっ!」

        皮が剥けて平気なの?

        中から顔を覗かせているピンク色の先端を、割れ目のお肉と馴染ませて
        からその先端を沈みこませていく。
        丸く膨らんだ先端が半分くらい小陰唇の中に姿を消して、わたしは腰を
        引いていた。

        まだ痛みはよくわからない。
        でも、美里の女の子の本能が勝手に身体を支配しようとするの。

        「おいおい、処女でもないのに、そんな怯えた顔をするなよ。何度も言
        うが誘ったのは美里、お前の方なんだぞ」

        「あ、あぁ……ごめんなさい」

        黒川さんは、閉じかけた太腿をぐっと押し開くと、体重を乗せるように
        腰を押し出してきた。

        逃げない。今度は絶対に腰を引かないから。

        ズズ……ズズズズ……ズズぅぅっっ!

        「ひぎぃっ! あくぅぅぅっっっ!」

        「お、おい……美里……お前?」

        青筋だった肉の棒が、膣の壁を突き破ろうとして、わたしは叫んでいた。
        過敏になりすぎた神経が鋭い痛みを伝えて、恋人の顔が消失している。
        同時に、目を見開いた黒川さんがわたしを見下ろしている。
        硬い肉の棒を半分だけ割れ目に沈めて。

        「もしかしてと思ったが、やっぱり初めてなのか?」

        わたしは、割れ目の真ん中に突き刺さった肉の棒を、ちらっと見てから
        うなずいた。

        「だったらどうして、あんな態度を……?」

        黒川さんが押し出した腰を引こうとした。

        「ま、待って! 抜かないで! このまま……つ、続けて……ください。
        美里と……んんっ……セックスして……ください」

        「いいのか? このまましても?」

        「はい……お願いします。美里の……バージンをもらって……ください。
        の、信人さん」

        わたしを見つめる黒川さんの目が変わった。
        ホテルに向かう時の眩しそうに美里を見ていた、あの瞳に。
        ううん、ちょっと違う。これって甘い恋人の瞳なの?

        「ゆっくり挿れるからな。痛かったら言ってくれ。すぐに止めるから」

        「ありがとう……信人さん。くうっ! あうっ! んんっ……平気……
        だから……」

        「はぁぁっ……美里……んぐっ」

        ズズズズッ……ズリュッ、ズリュッ……ズズズズゥゥッッッ!

        「ううぅぅっっ……ひぐうぅぅっっ! はぁ、あぁぁっっ……信人……
        さん」

        わたしが叫んで、黒川さんも叫んでいた。
        わたしが彼の名前を呼んで、彼もわたしの名前を呼んでくれた。

        さようなら、美里のバージン。ありがとうね。

        残された膣の隙間を埋めるように、はち切れそうな肉の棒が挿入される。
        もじゃもじゃの陰毛が美里の恥丘にひっついて、処女を失ったことを教
        えてくれる。

        痛い。やっぱり噂どおりに、処女膜を破られるのって痛いんだね。
        でも我慢できる痛さだよ。
        だってその瞬間、美里は恋人にバージンを捧げたから。
        たとえそれが泡沫の恋であっても、美里は……





性奴隷~白い快楽  第13話


  
                                          


第13話



        つい半年前までは古ぼけたアパートで暮らしていたが、いつも優しく出
        迎えてくれる夫がいた。
        経済的には楽ではなかったが、それを超越した幸福感がそこには存在し
        ていた。

        昨年の秋にグランデール宮城の専属サロンになって以来、結婚式の前撮
        りや披露宴のミーティング、打ち合わせ、ドレス選びと息もできないく
        らい忙しい毎日が続いた。
        式場のプランナーとの打ち合わせが終了するのは、いつも深夜12時を
        過ぎていた。

        円満な夫婦生活に亀裂が生じたのは、ちょうどその頃だった。


        ◇


        「なぁ、藍子、おまえ男でもいるのか?」

        ある日、夫の武彦が言った一言が引き金となった。
        その日の武彦は、かなり酒によっていて、帰宅したのは午前2時を過ぎ
        ていた。
        藍子はミーティングを終え、一足先に帰宅していたのだった。

        「……」
        「何か言え!」
        「……どういう意味?」
        「だから、男がいるのか聞いてるんだ!」
        「本気で言ってるの?」
        「ああ本気だ! 図星だろ!」
        「……」
        「それみろ!やっぱりそうだろ!」

        藍子は、否定の言葉がすんなりとは出てこなかった。
        そして亀山と相川の姿が目に浮かんだ。

        「酷いわ!」
        「酷い? 酷いのはどっちだ!」
        「それに……」
        「それになんだ?」
        「何か証拠でも……?」
        「証拠? はっはは~、おまえの態度そのものが何よりの証拠さ!」
        「……」
        「最近、帰宅するとすぐにシャワーを浴びるし、俺が誘っても拒むし
        ……」
        「それが証拠? 私だって疲れてるのよ!」
        「疲れてる? ははは~、セックス疲れか?」
        「えっ……?」
        「俺は勘が鋭いんだぞ! バカにするのもほどほどにしろ!」

        確かに武彦の勘は鋭かった。
        夫以外の男性と肉体関係を持ち、今もなお継続している。
        心こそ奪われていないものの藍子の肉体は快楽に喘ぐ亀山の性奴隷と化
        していた。

        そしてこの日以来、二人の間に会話が消え、3ヶ月後には武彦から離婚
        届が手渡された。


        ◇


        部屋に入り照明をつけると、見慣れた情景が照らされた。

        藍子は武彦と離婚した後、このマンションをローンで購入した。
        頭金の500万円は、全て亀山が支払った。

        部屋の片隅に置かれている写真立てには、藍子と武彦の仲むつましい姿
        があった。
        写真に写る藍子は、純白に輝くウェディングドレスを身にまとい、武彦
        はいとおしそうな眼差しで藍子に微笑んでいた。
        武彦との離婚が成立した時、二人の思い出の品は殆んど処分したが、こ
        の写真だけは捨てることができなかった。

        藍子は自らの夢を実現させるために努力を重ねてきた。
        そしてその努力を陰で支えてきたのが武彦だった。

        写真を見ながら幸せな新婚生活を思い浮かべると、藍子の孤独感は一層
        強くなった。

        しかし亀山との行為中は、そんな孤独感から開放された。
        絶頂時の快楽の波が体内に宿り、その孤独感が押し寄せる度に肉体が亀
        山を求めていた。
        藍子の肉体は、もはや亀山の支配下に置かれ、引き返すことができない
        身体に変化していたのだ。


        突然、携帯電話が鳴った。
        亀山だった。

        「もしもし、わしだ」
        「社長、こんばんは……」
        「明日の夜、時間あるかね?」
        「あ、はい、9時過ぎでしたら大丈夫です」
        「9時過ぎだな?じゃ待ってるぞ!」
        「わかりました、失礼します。あっ、社長!」
        「うむ?なんだ?」
        「久しぶりに相川さんもご一緒できませんか?」
        「何!相川もか?」
        「はい。その方が楽しいですわ、うふふ……」
        「そうか… じゃ、相川君にも声をかけてくれ!」
        「わかりました!」


        電話を切り部屋の窓を見た。
        藍子はガラスに映し出されている自分の姿が、冷酷で醜い性奴隷に見え
        た。
        そしてその姿の向こう側には、きらびやかな夜景が幻想的に広がってい
        た。


        【性奴隷~白い快楽 完】




※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
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ありさ ブルースネイク  第15話


  
                                          


第15話



        やがて検査が終了し、医師から詳しい検査結果を聞いた雅治は、すぐさ
        まありさへの面会を申し出た。
        医師は被害者の恋人ということもあり面会を許可した。

        「ありさ、大変な目に遭ったね?でももう大丈夫だよ」

        雅治の姿を見たありさは、彼にすがりつき思わず泣き崩れてしまった。

        「ありさ、医者や警察の人たちから状況は聞いたよ。でも今回のことは
        少しでも早く忘れようね」
        「うん」
        「ありさ・・・」
        「うん?」
        「ありさ、愛しているよ」

        ありさにとって彼のその一言は、どんな治療や薬剤よりも最も効果のあ
        る良薬といえた。

        「雅治、ごめんね。私があんなグループの一員だったばかりに・・・
        こんなことになってしまって。許して・・・」
        「許すも、許さないもないよ。あれは災難だったんだから、気にしては
        いけないよ。今はしっかりと治療に専念して、早く元気になってね」

        雅治の優しい言葉に、ありさは思わず泣けてしまった。


        一方、暴走族『ブルースネイク』のメンバーの取調べが行われ、ありさ
        に危害を加えた男たちは1人残らず逮捕された。
        リーダーから押収したビデオにはありさへの暴行の状況が克明に収めら
        れており、それは起訴を固めるための動かぬ証拠品となった。
        警察はすぐさま、傷害罪、強姦罪等で彼らを起訴することとした。
        また、彼らには今回のありさ暴行事件だけでなく、他にもいくつかの余
        罪があることが判明した。


        日の経過とともに、ありさは次第に元気さを取り戻していた。
        しばらくは精神的なショックから夢にうなされることも多かったが、最
        近はそれもほとんどなくなっていた。
        ただ1つだけ奇妙なことがあった。
        それは雅治とのデートでラブホテルに泊まったときのことだった。
        つけたテレビにアダルトビデオが流れた。
        しかも万悪くそれはレイプもののビデオであった。
        雅治はありさに気遣いすぐにテレビのスイッチを切ってしまった。
        ところがありさは妙なことを言い出した。

        「ねえ、雅治、今日は優しくじゃなくて、めちゃくちゃに私を犯して」
        「ええ・・・どうして?ありさはノーマルなエッチが好みだったじゃな
        いの」

        雅治は唖然として、ありさの顔を見た。
        そして、急にありさを押し倒し、タオルで目隠しをし、そばにあった寝
        巻のヒモで両手を縛ってしまった。
        不自由な姿のまま四つん這いにさせ雅治がバックから攻めようとしたと
        き、ありさが意外なことを口走った。

        「ねえ、雅治ってお尻の方には興味は無いの?」


        【ありさ ブルースネイク 完】








この作品は、愛と官能の美学 Shyrock様から投稿していただきました。
画像(ありさ嬢)も 、Shyrock様のご好意によりお預かりしたものです。
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処女な女の子は、自分から股を開くの

















(6)



        篠塚美里の視点


        ちゅぶっ、ちゅばっ……

        「うぐぅっ、ひぐっ! う、うぅぅっっ」

        嫌ぁっ! どうして、そこなの?!

        わたしは、胸のあたりを這いまわる黒い頭に目を見開いていた。
        不意打ちのようにおっぱいを刺激されて、甘いキスを待つ唇が真一文字
        に結ばれていく。

        黒川さんは、無言のまま美里の乳房にしゃぶりついていた。
        たくさんの唾液を舌に絡めるようにしながら、丸いお肉に塗りつけて、
        尖り始めた先端まで念入りに舐めとっていく。

        「ううぅぅんんっ、んくぅぅっ……」

        気持ちいいかなんて、そんなのよくわかんない。
        だって美里。男の人の舌なんて初めての経験なんだもん。
        身体が火照って仕方がないときにするオナニーだって、指先で優しくタ
        ッチするだけだもん。
        まさか、自分のおっぱいに舌なんて伸ばさないでしょ。

        「あぁ……ああん……あぁぁぁ……」

        黒川さんの舌が意志を持った生き物のように、美里の乳房を愛撫してい
        る。
        上唇と下唇がちゅぱちゅぱと唾液を鳴らしては、吸いついてくる。
        赤ちゃんがおっぱいを飲むように。

        わたしは気持ちを切り替えて声を上げていた。
        感じる声って、これでいいの? 
        身体中が強張って全然気持ちよくないけど、エッチな女の子なら触れら
        れただけで感じちゃうと信じて。

        そうしたら、口を唾液まみれにした黒川さんが、わたしを見上げた。
        ほんの一瞬だけ目を合わせると、そのままおっぱいのお肉に顔を埋めた。
        そして、空いていたもう一方の乳房に左手を這わせてくる。

        「はんむぅ、むぐっ……じゅぱ、じゅぱ、じゅぷうぅぅっっ……」

        「あっ……ふうぅっ……や、やだぁ」

        今度は飾らない声を上げていた。

        ちろっ、ちろっ……こりっ、こりっ……

        「あふっ、ひやぁっ! あんんんっっ、はあぁぁぁっっ」

        舌先と指先にふたつの乳首を同時に刺激されて、感じる女の声を自然に
        漏らしている。
        胸の奥がツーンとして、乳首からの電気信号に身体の強張りが解されて
        いって。

        「じゅぶ、ちゅぱ……俺の舌使いはどんな感じだ。他の男にされるより
        気持ちいいか?」

        黒川さんが聞いてきた。
        わたしはどんどん熱くなる身体に、思わず頷いていた。
        ふかふかのベッドに頭を沈めて、鼻から声を抜かせながら、記憶にない
        男たちを思い浮かべようとしていた。

        「ふふっ、そうか気持ちいいか。だったらこっちはどうかな?」

        こっちってどこなの?
        やっぱりアソコのこと?

        わたしがたった1秒悩んでいるうちに、引き締まった男の腕を下腹部に
        感じた。
        閉じていた太腿をノックするように叩かれて、美里の下半身は従わされ
        ていた。

        そうよ、美里。アナタは淫乱な小娘なの。
        セックスして欲しくてたまらない、欲求不満な女の子なのよ。

        「ふーん、慣れたものだな。ずいぶんと素直に股を開くじゃないか」

        黒川さんの声に知らんぷりをした。
        だからって、どんな表情をしてどんな声を出せばいいのか思いつかなく
        て、胸のふくらみにだけ意識を集中させようとしていた。
        出来るわけないのに。

        「それでは、遠慮なしに……」

        「ううぅぅっっ……嫌っ……ダメッ……!」

        本能で拒絶した声は、自分でも聞き取れない。
        もうひとりの美里が、怖い顔をして睨みつけてくるから。
        だからすぐに言い直していた。

        「美里のアソコ……手触りはいかがですか?」って。
        ついでに両足もさらに拡げてみる。

        「あぅっ……んうっ、もっと……優しく……してください……あんんん
        っっ」

        指が1本、2本と割れ目の中に沈んでいく。
        3本、4本、5本。結局右手の指全部に、小陰唇の中を刺激されている。
        ここはデリケートで、女の子にとって大事な処だから、大切に扱ってほ
        しいのに。

        美里がエッチなおねだりなんてするから?
        気が付けば黒川さん。身体をずらせてアソコを覗き込んでいる。
        仰向けにされたカエルさんのポーズで両足を拡げて、その真ん中を黒川
        さんの頭に覗かれている。

        「男を咥え込んできたオマ○コにしては、きれいな色をしている。……
        中の秘膜はどうだ?」

        「あ、あぁ……恥ずかしいです。そんなに見ないで……ください」

        おっぱいを弄っていた左手までが降りてきた。
        右手の指に割れ目を左右に押し拡げられて、バトンタッチするように今
        度は左手の指にアソコの中を弄られている。
        右手以上に荒々しい動きで、引き伸ばされた粘膜を引っ掻くように刺激
        された。

        「ひぐっ! ふぐっ! あ、あぁっ、美里……いや、だめ、だめぇぇっ
        っ!」

        おっぱいとは比べ物にならない刺激に、背中が仰け反った。
        腰だってピクンとしかかったけど、なんとかそれだけは我慢した。
        だって美里は、たくさんの男の人を咥え込んだ乱れた女の子……だから。

        「はははっ、オマ○コを引っ掻かれてそんなに気持ちいいとはな。『だめ、
        だめ』で、もっと男の気を惹きたいようだが、だったらこれはどうだ?」

        ずぶぅっ……じゅぶ、じゅぶ、じゅぶぅぅっっ!

        「あぐうぅっっ! い、痛いっ……ううん……は、はあぁぁぁ……」

        チクッとした鈍い痛みを割れ目の奥で感じた。
        2本の指が探検するように潜り込んできて、膣口を弄られて、美里の漏
        らした本音の声にその指が引いた。
        黒川さんの瞳に疑念が浮かんで、わたしは甘い声とエッチな顔を追加す
        る。
        そして、彼が安心してセックスできるように誘導するの。

        「あ~ん♪ 黒川さんって、せっかちなんだから。美里の膣、まだ潤っ
        ていないみたい。お願い、ク、クリトリスも……弄って……ね」

        「はは……なんだ、そういうことか。俺はてっきり……」

        黒川さんの瞳から疑念が消えた。
        好色の笑みをたたえたまま目線を上にずらしている。

        恥ずかしいよ。ここは美里の一番感じる処なのに。
        それをじっと見つめるなんて。
        だけど美里が初めてだと気付かれたら、この計画が壊れちゃう。
        美里が大切なものを失う代わりに、美里は手に入れるの。
        もっと大きな大切なものを……

        そのためだったら、美里のバージンなんて……たいしたこと……ないよ
        ね?        






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