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男の駆け引き






















(24)


4月 10日 木曜日 午後3時   河添 拓也



「どうぞ、こちらへ」

あどけない顔をした女性秘書に通されたのは、『会議室3』と飾り気のない札が貼られた小部屋だった。

部屋の中心を囲むように配置された長机にパイプ椅子。
スチール製の書類棚に同じくスチール製の台の上に設置された液晶テレビ。
そして、午後の陽射しを避けるためか、窓にはブラインドが降ろされている。
まあ、あえて窓の外を見ようとも思わないが……

「いやぁ、待たせて済まない」

この部屋に案内されて10分ほど経った頃。
雑なノック音と共に、ひとりの男が俺の前に現れた。

見た目の年齢は40代後半……
だが俺の記憶が正しければ、確か54才になるはず。

身長が160㎝に満たないうえに、痩せ気味の体型。薄くなり始めた前頭葉。
やや丸みを帯びた顔立ちに両端を垂れ下がらせた瞳。
一見すると、朝から家の前を掃除していそうな、どこにでもいる気さくな男のようにも見える。

だが俺は知っている。
この男の本性を……
この男のツマラナイ欲望のために、俺は……

時田金融グループ 副社長 篠塚唯郎(しのづか ただお)

その男は、立ち上がりかけた俺を手で制すると向かい合う席に座った。

「で、どうだ、向こうの様子は……?
少しは現場の仕事にも慣れたかね?」

「はい。おかげ様で……と言いたいところですが、まだ、職員の名前と顔を一致させるのが精一杯で……
なにしろ、昼飯を食べるとき意外は揃いのヘルメットに作業着姿では、なかなか……」

「ふふっ。それは、私に対する嫌味かね」

小男が鼻で笑った。

「いえ、滅相もありません。
時田金融グループ、建設部2課。
私の社員人生を賭けるのに、相ふさわしい職場だと自覚しております!」

俺は立ち上がり篠塚に向かって一礼した。
頭を下げながら、声に出さない小男の笑い声にじっと耐えていた。

腹の底に蓄積するマグマが、挑発するように俺の心を揺さぶってくる。
理不尽な仕打ちに、仕返すなら今だとけしかけてくる。

だが、今の俺は半月前の俺とは違う。
この屈辱的なセッティングをしたのは、俺自身なのだから……

「ほーぉ、いい心掛けじゃないか。河添課長。
だが、そんな殊勝な宣言のために、副社長である私に会いに来たのではあるまい。
ふふ……それで、用件は何かね?」

篠塚の顔つきが変わった。
机の上で櫓のように組まれた両腕に乗せられた顔。
その温和だった表情の裏に隠された野心が、隠しようもないくらいはっきりと表れている。

「は、篠塚副社長のお心遣い、まことに感謝いたします。実は……」

「実は……?」

小男が机の上で前のめりになっている。

かかった……!

内心でほくそ笑みながら、俺は声を潜めた。

「その実はですが、私が指揮を任されている『ニューフロンティア計画』をご存知でしょうか?」

「ああ、知っているとも。
我が社が取得した海岸の埋立地に大規模な工業団地を開発し、並びにファミリー層をターゲットにした巨大ニュータウンの開発するというあれだろ?」

前のめりだった篠塚の顔に、不満の色が滲み出ている。
俺はそれを確認すると、話を更に進めた。

「的確なご説明ありがとうございます。
ではそのニュータウンの外れに、全寮制の私立高校が建設されていることは……?
もちろん開校を進めているのは、我が時田グループですが……」

「高校? 確か……『洋明学園』と言ったかな。
でもあれは、社長の肝煎りで進められている独立プロジェクトの筈で、建設部2課の君は関与していないんじゃないのか?」

不満そうな顔に加えて、今度は声にまで腹立たしさが混じり始めている。

そう。篠塚が一貫して、この『ニューフロンティア計画』には反対の立場だということは、事情通の者から俺の耳にも入っている。
おまけに反社長グループのリーダーとして、社長の時田謙一(ときた けんいち)が指揮する計画まで口にしたのだから、表情も変わるというものだろう。

「その『洋明学園』なんですが、ちょっと良からぬ噂を耳にしまして……」

俺はそう言うと、数枚の写真とそれを補足するレポートを篠塚の前に並べた。

「これは……? 副島と横山? それにこっちに写っているのは、小宮山?
どれもこれも、社長直属のゴロツキ共じゃないか。
……で、なになに?
…… ……
……ふふっ、そういうことか。
たった、それだけのために……
あの男、社長秘書以外にもハーレムをお望みってとこだな。
ふふふ……あはははは……面白い! 実に愉快なネタじゃないか!」

小柄な身体には似合わない、大きな笑い声が部屋中に響き渡った。
篠塚は、人目もはばからずに顔の相を崩しながら笑い続けている。

「どうも……お気に召したでしょうか?」

俺は、釣り上げた魚の手応えを愉しんでいた。
天下に名を轟かせる時田の副社長。
それが今、俺の手のひらで踊り始めている。

「はははは……それで、お前の条件はなんだ?
まさかだが、この私と組んでこの時田を乗っ取るつもり……ってことはないだろうね?」

顔を紅潮させた篠塚が、冗談っぽく本音をぶつけてくる。

「副社長、悪い冗談はよしてください。
私はただ、会社の行く末を憂い進言したまでです。
そんな大それたこと、私は夢にも思っておりません!」

「会社の行く末を憂いてか……
確かに、自分の性欲を叶えるためだけに学校法人を立ち上げたとなると、我が社にとっても由々しき事態になることは目に見えている。
特に、認可を与えたこの街の教育委員会はおろか、県も更には文部科学省まで監督責任を問われるだろう。
そうなれば、私も河添君も新しい就職先を探さないといけないねぇ。
いや、時田グループ2万人の社員全員を路頭に迷わせることになる……」

「そこでです。篠塚副社長!
しばらくこの案件は、あなた様の胸の内にだけ秘めていてもらえませんか?
学園が開校する来年。いえ、半年以内にこの河添が確たる証拠を掴んでみせます!」

俺はここぞとばかりに話をたたみ掛けた。
野心と小心が均衡している篠塚の心理を衝きながら、話の主導権を完全に奪い去る。

「はははは。いや、頼もしい言葉だねぇ。
……わかった。
この案件は、全て河添君に任せようじゃないか。
そして今日の話は、きれいさっぱり忘れることにするよ」

「ありがとうございます! 篠塚副社長!」

小男は満足げに頷くと席を立った。
そしてドアに向かって歩き始めて、その動きを止めた。

「そうそう、君には悪いことをしたね。
誰よりも社を愛する河添君のような社員を左遷するとは……
人事課の馬鹿どもが勝手な判断でしたこととはいえ、監督者である私からも謝らせてもらうよ。
……それでだ。
お詫びと言ってはなんだが、何か要望があれば聞いてやらんでもないが……どうだね?」

「は、それなら遠慮なく……『駅前の総合開発』について、ひとつ提案がございます」



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恍惚の薔薇 第1話

  
                                          


第1話



        埼玉県浦和市にある篠田会計事務所は、公認会計士の篠田喜一を始め、
        男性社員10名、女性社員5名の市内では中堅の会計事務所だ。
        現在65歳の篠田喜一は10年程前に妻と離婚し、今は市内のマンショ
        ンで一人暮らしをしている。
        身長は低いがガッシリとした体格で、顔は赤黒くギラギラとした大きな
        目を持つエネルギッシュな男だ。
        この物語は、朝礼での篠田喜一の一言から始まる。


        「みんな聞いてくれ。私の古くからの友人で太田二郎という会計士が先
        月病気で亡くなってな、彼の奥さんからいろいろ相談されて……」

        話の内容は、亡くなった会計士太田二郎の顧客約80社の引継ぎと、そ
        この社員5名の受け入れをするというものだった。

        社員の三島理恵は、俯いたまま篠田の話を聞いていたが、今の理恵にと
        ってそんな事はどうでもいい話だった。
        理恵は近々、篠田会計事務所を辞めようと思っていたのだ。

        理恵が篠田会計事務所に就職したのは8年前の事だった。
        商業高校を卒業した理恵は地元の短大を経て、20歳でこの会計事務所
        に入社した。
        現在28歳の理恵は、その美貌から顧客からの評判も良く、若手男性社
        員からも慕われる存在だった。
        本来は大人しく無口な性格だが、甘い眼差しと透き通るような肌は、官
        能的な匂いを漂わせていた。
        そんな理恵は男性社員にとって高嶺の花だった。

        「三島さん、安西建設の業績はどうだ?」
        「はい、先月は平年並みでした」

        篠田の問いに理恵は、間をおいて答えた。
        この篠田からの質問は、週に一度は必ずある。
        しかしこれは質問ではなく、篠田からの誘いのサインなのだ。

        (一昨日会ったばかりなのに……)


        理恵と篠田の肉体関係は、理恵が入社してから半年も経たないうちに始
        まった。
        当時20歳だった理恵には、高村准一という恋人がいたが、幼馴染みの
        加奈に准一を奪われてしまった。
        加奈は、幼い頃から理恵に強い対抗意識があった。
        理恵と加奈は、小学校、中学校、高校まで、ずっと一緒だった。
        加奈は幼い頃から、理恵の持ち物はなんでも手に入れたい性格だった。
        おもちゃ、絵本、服、お菓子まで、理恵が持っている物は、なんでも手
        に入れた。
        そして、中学、高校になると、理恵の友人も自分が支配するようになり、
        20歳の時には、とうとう恋人の准一まで奪い去ったのだ。

        (加奈が憎い。いつか復讐してやる……)

        そんな時に、篠田からの誘いを受けたのだ。
        篠田は理恵を抱く度に、5万円を支払った。
        週に1~2回、必ず理恵をホテルに誘った。
        当時の理恵の月収は15万円にも満たなかったが、篠田からホテルで受
        け取る金額は、少なくとも月20万円、多い時は30万円を超える月も
        珍しくなかった。

        (この金で身体を磨いて、准一を見返してやる……)

        理恵は、いつもそう思っていた。




※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。



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情事の果てに……






















(23)


4月 8日 火曜日 午後8時30分   河添 拓也



「まったく……世話のやける女だ……」

自分のベッドで密やかな寝息を立てる典子を、俺は複雑な気持ちで見下ろしていた。
行為が終わったというのに、いつまでも部屋へと戻って来ない彼女を不審に思った俺は、もう一度ベランダへと向かった。
そして、ほぼ全裸に近い姿のまま意識を失ったように柵に寄り掛かる彼女を目にする。

「ふふっ。まさかこの俺にお姫様抱っこで運ばれたなどと、この女も夢にも思わないだろうな」

何か怖い夢でも見ているのだろうか?
さっきから整った顔を苦しそうに歪めては、言葉にならないうわ言を繰り返している。

まあ、仕方ないだろう。

商売女でもない普通の女を寝室以外で強引にセックスに持ち込もうとすれば、大抵の場合、精神的なショックは相当のものだからな。
ましてや、典子はイヤイヤながらもこの俺に抱かれるために来た。
これくらいのダメ―ジが出ても不思議ではあるまい。
というよりも、常に心の中には昔の初心な典子の羞恥心を保っていて欲しいとさえ思う。

何よりも俺の性癖……
それは、羞恥に震える女をじわじわと真綿で首を絞めるようにいたぶりながら、身体を凌辱し精神さえも凌辱する。

そうだ。俺に流れる血はまっとうな人間には理解できないかもしれない。
だが、世の中には俺以上に変わったある意味狂気に満ちた性癖を持つ者が数多くいる。
それを考えれば、今後の大切なパートナーが俺であったことを典子も感謝するんだな。

「うぅーん……助けて……ひろ……ゆき……」

典子は掛けていた毛布をはねのけると、身体を猫のように丸めて俺に背を向けた。

「博幸……!」

勢いよく寝返りをうったのか、ボタンが全て外されたままのシャツの裾は大きくめくれ上がる。
そのせいで、はだけた胸元からボリュームのある乳房の下半分を背中越しに覗かせている。

当然、下着など身に着けてはいない。
つい先程まで、ベランダの柵にしがみつきながら俺の腰に突かれた後、そのままのあられもない姿で運ばれた典子は、ブラジャーはおろか女の秘部をガードするパンティーさえ脱がされたままだ。

そして、俺の目を典子の下半身が釘付けにする。
上着同様、くびれたウエストを覆い隠すようにめくり上げられた紫色のスカート。
異性の視線を拒絶するように、隙間なく閉じ合わされたムッチリと肉付きのいい太もも。
それにつながる、大きくて丸みを帯びた典子の尻。
20代半ばの成熟した肉の割れ目は、それでいて8年前の女子高生の頃の初々しさも兼ね備えている。

「ううぅ、うぅーん……」

寝言にしては甘すぎる喘ぎを漏らした後、典子の身体が仰向けに転がった。
同時に、密着していた太ももに握りこぶしが通るほどの隙間が拡がる。

「ある意味、絶景だな……」

程良く手入れされた恥毛から内腿にかけて、小便でも漏らしたように粘りのある透明な液がべっとりと付着している。
そして、同じく粘りのある白い液が、それに混ざり込むようにだらりと貼り付き狭い股の間で糸を引く。
やや土手高の丘。真っ赤に充血し男のモノを咥え込んだ秘肉。ひらいたままの秘裂。
その全てに、同様の白濁液が満遍なく塗り込まれている。

ちょうどその時だった。
典子の口からひときわ大きい喘ぎ声が漏れだし、全身の関節が骨格を揺らすようにブルブルと痙攣した。
一瞬、柔らかい太ももの肉も震え、淫らな下の口が収縮を始めた。

ゴボッ!

まるで吐き出すように、俺の放った男の精が白い肌を伝い落ちていく。

「ふふっ、旦那のモノは受け入れても、俺のモノは拒絶するってわけだ。
……まあ、今はそれもいいだろう。
お前にはれからも、この俺の壮大な野望実現の駒として、しっかりと働いてもらわないと困るからな。
その成熟した身体と、自己犠牲に満ちた精神を利用してな……
そのためにも、今晩は好きなだけ過去の夫に抱かれるがいい。
そして、次からは俺専用の性奴隷として、羞恥の責めに身を震わせる生まれ変わった典子を見せてもらおうか。
それじゃ、おやすみ。
限られた時間の限られた夢を有意義にな……」



目次へ  第24話へ





見果てぬ夢よ ナム○○○ブツ!


  


皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
小説『見果てぬ夢』でヒロインをさせてもらっている典子です。

(雪音)
はぁーい。みんなぁ元気?
前回に引き続き登場の雪音でぇーす。
『シャッター・チャンス』の営業活動しまぁ~す。うふ♪

(典子)
はあ~。とっきーさっきーも、なにを考えているのかしら?
毎回毎回、おつむの中身を垂れ流しみたいな女の子を召喚して……

(雪音)
うふふふっ、典子お姉さん。言葉には気を付けてくださいよぉ。
という、あたしもぉ、早く『見果てぬ夢』の最終回が来ないかなぁ~って、心の中で思ってたりしまぁーす。

(典子)
こら、雪音! なんてこと言うのよ。
演技でもない。
ナム○○○ブツ……ナム○○○ブツ……ナム○○○ブツ……

(雪音)
はい。チーン♪♪
皆さんもご一緒に、チーン♪♪ チーン♪♪
ご愁傷様でした~

(典子)
勝手に殺さないでよ! 『見果てぬ夢』は、永遠に不滅なんだから。
それになんなの? その格好。
一休さんみたいに、青々テカテカの頭にして。
瞬間的に髪の毛を剃るとは、あなたって芸が凝っているわね。

(雪音)
ああ、これ?
カツラです。学芸会用の……似会いますぅ?

(典子)
ええ。ぴったり♪
ツルツルの恥ずかしいあそこと一緒で、幼女の雪音にはお似合いよ。うふふふふ……

(雪音)
うぅぅぅっっ、ひどぉーいっ!!
雪音のあそこ、パイパンじゃないもんっ!
ちゃ~んと、黒い毛が生えているもん!
ただ、エッチな撮影会があるから剃っているだけだもんっ!
典子お姉さんみたいに、モジャモジャでジャングルみたいで、おしっこしたらびしょ濡れじゃないもんっ!
雪音のおま○こ……! ムグむぐムグゥ……

(典子)
ピッ、ピィィィィッッッ!! 
だ、ダメェェッ! その単語は禁止! 
絶対、絶対、言っちゃダメェッ!!
み、皆様、ただいまお聞き苦しい発言がありましたことを、深く深くお詫び申し上げます。

こ、ここからは、『見果てぬ夢』公開予定日コーナーです。

第23話  2月24日 月曜日
第24話  2月27日 木曜日

時刻は、それぞれ午後8時を予定しています。
出演は、もちろんヒロインである私、岡本典子が務めさせていただきます。

さむ~いベランダで全裸のまま気を失う典子。
その身体を王子様みたいに抱きかかえる昔の恋人拓也。
一方、典子の知らないところで進む大人の取引。

なんのことかって? 
うふふふ、それは……ないしょ♪♪
詳しいことは、公開日までお待ちになって下さいね。

(雪音)
むぐぅぅぅっっ、ぷは……はあはあ。もうちょっとで天国の階段を昇っちゃうところでした。

(典子)
あらぁ、いいんじゃない。
一休さんみたいなカツラをかぶってるんだから、そのままお経を読んで『はい、さよなら~』って……
そうすれば、雪音ちゃんの「北原写真館」もナム○○○ブツ。
ついでに、『シャッター・チャンス』もナム○○○ブツ。
やっぱり、我が『見果てぬ夢』は永遠に不滅です!! おほほほほっ……

(雪音)
ふ~ん。ふ~ん。あたし知っているんだもんね。
典子お姉さん、この前はベランダで鳴かされちゃったよね。
次はお外で、もっともぉ~っと恥ずかしいことをさせられちゃうんでしょ。
なんでも恥ずかし~い服装で、ごにょごにょごにょ。
とっきーさっきーワールド最年長キャラも大変ねぇ。

(典子)
あ、あのぉ~ とっきぃー。典子、なにも知らないんですけど……
お外で、もっともぉ~っと恥ずかしいことって、いったい何~?
典子は冷え症だから、露出ファッションだけは許して~お願い~♪

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地下スタジオのアイドル その3























(3)
 


「雪音。次はブラジャーを……」

だんだん、お父さんの声に張りが出てくる。
あんなに弱々しかったのに、コンクリートの壁にぶつかってはコダマしている。

あたしは、復唱するのを止めて背中に両手を回すと蝶々結びを解いた。
紐のブラジャーを引き抜いて床に落とした。

「よおし。そのまま……」

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

上半身裸にされた背中を、カメラのレンズが舐めるように撮影していく。
その間あたしに出来ることは、背もたれに乗せた両腕に無防備な乳房を押しつけることだけ……

「雪音。次は水着の下も脱ぐんだ。脱いだら、抜き取らずに片足に引っかけて……」

カメラを覗き込むお父さんから、リズムよく恥ずかしい指示が飛んだ。
もう写真集なんか参考にしていない。
自分の判断で、自分で決断して、娘のあたしをどんどん淫らな姿に変えていく。

あたしはレンズに背中を向けたまま立ち上がる。
お尻の真ん中で引っ掛かっている水着のパンツを引き下していく。
下ろしながら、背中や肩がブルブルって震えるのをなんとか我慢した。
床に落ちているバスタオルに何度も目をやっては、そのたびにぎゅって目を瞑った。

大丈夫だよ、雪音。
恥ずかしくなんて全然ないよ。
だって、ヌード撮影なんだから。
あたし自慢の身体を涎を垂らしながら見てくれるお客様が、たーくさん待っているんだから。
だからだから……ね♪♪

そして、言われた通りにする。
右の足首に紫色の輪っかを残したまま、もう一度背もたれに向かって座り直した。
丸裸のまま上半身を背もたれに乗せて、お尻をレンズに向ける。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

カメラのレンズが、はしたない雪音を笑った。
その笑い声に触発されたのか、頼りなかったお父さんに狂気の色が射し始めている。
声に……息遣いに……

「はあぁ、はあ、いいぞぉ。綺麗だ雪音。
そのまま、顔をこっちに向けて! そうだぁ、その表情! OKだ!
……次は、立ったまま正面を向いて。
おっと、その前に……」

そう言うとお父さんは細長い絆創膏を1枚、後姿を晒しているあたしに手渡した。
別にけがをしているわけじゃない。
これも恥ずかしい小道具のひとつなの。

「お父さん、いつものように貼ればいいのね?」

「ああ、肝心な処が見えないように頼むよ」

「うん……わかってる……」

あたしは、背中を丸めながら下腹部を覗き込んだ。
縦に走る恥ずかしい裂け目と、先端で顔を覗かせている雪音の感じるお豆。
毛穴だけ残してきれいさっぱり剃り落した、つるつるの恥ずかしい丘。

まるで幼い女の子みたい。
ううん、心と身体は大人の不釣り合いな変態女の子かな?

「雪音、まだかい?」

お父さんの焦れた声が聞こえた。

あたしは、少しひらき気味の割れ目を左指で閉じ合わせると、上から絆創膏を貼り合わせた。
背中をもっと丸めて、ひらいた太ももの奥に顔を近づけてチェックする。
ちょっと尖り気味のクリトリスも、ピンク色をした粘膜もヒダヒダも……
割れ目の先端から股の奥の方まで念入りに観察してOK……かな?

でもね。そこまで撮影にこだわっているんだったら、モデルのことも考えて欲しいな。
やっぱり、コンクリートがむき出しの地下室ってどんなに空調をいれても冷えるのよね。
それも、こんな姿で長時間撮影されるとね。

できればお手洗いとか……
ちょっと、もよおしたくなることもあるし……
でも……ううん、止めとこ。
だって、おしっこをするたびに絆創膏を貼り替えてたら、もっともっと惨めな気分になりそうだもんね。



「お父さん、お待たせ~♪」

振り向いた先のレンズが、ぐにゃりと歪んだ。
意識して甘い声を出して、意識して微笑んだのに、雪音の瞳だけが逆らっちゃった。

でも、お父さんは気付いていないみたい。
だって、次のポーズを急かすんだもん。

あたしは、絆創膏だけの頼りない下半身をレンズに晒しながら、両手のひらで胸を覆った。
震える乳房を真っ平らになるくらい押さえつけていた。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

「雪音、次!」

息を弾ませたお父さんが叫んだ。

それを合図に手のひらが浮いた。
雪音の乳房がふくらみを取り戻して、両手の人指し指だけが取り残された。
胸をグッと前に押し出した。
乳首を指一本で隠したまま、なにも楽しくないのにくちびるを緩めた。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

それを見て、カメラがまた笑った。

悔しくて哀しくて。あたしも、負けるもんか! って気持で両足をひらいてみせた。
胸のポッチを押さえたまま、絆創膏だけの女の子の部分をカメラにもお父さんにも見せてあげた。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

頭がクラクラする。
上に引き上げたほっぺたのお肉が痙攣している。

もう、顔だけじゃないよ。
全身が火照って熱いの。
恥ずかしい感覚を通り越して、自分のしていることが全部夢の中みたい。

そんなあたしに、お父さんから最後のポーズの指示が出た。

「雪音、床に腰をおろしてМ字開脚だ」って……

お願いだから絆創膏さん。
雪音のあそこから離れないでね。お願い♪♪
これでもあたし、バージンなの……だから……ね♪♪



目次へ  第4話へ




地下スタジオのアイドル? その2























(2)
 


あたしは、バスタオルを肩に掛けて椅子に座っていた。

お父さんは、被写体のいない真っ白な壁に向かって機材を調整している。
因みに、お父さんのお仕事は写真屋さんだったりする。
創業者は、もう死んじゃったけどあたしのおじいちゃん。
よくショーウインドに七五三や結婚式の写真が飾ってある昔ながらの写真屋さんって感じかな。

そしてこの部屋は、お店の地下に造られた特設の撮影用スタジオ。
広さは……うーん……
あたしのお部屋の倍は有りそうだから、畳でいうと8畳くらいかな?
それと隣接する着替え室。
こっちは元々撮影用の資材置き場だからもっと小さくて……畳2枚くらい。

あたしが中学生だった頃に、『1階のスタジオでは僕の求めている写真が撮れない』とかなんとかお父さんが言いだして、お母さんが止めるのも聞かずに強引に造っちゃった。
その時のことは今でもはっきりと覚えている。
自分の趣味の世界に没頭するお父さんを見て、陰でお母さんは泣いていたんだよ。

当然だよね。
今どき街の写真屋さんなんて流行らないものね。
来てくれていたお客さんだってどんどん減っちゃって、お店だって赤字だったのに……
だからお母さん本当に怒っちゃって、実家に里帰りしたまま帰って来なくなっちゃった。

もう2年になるんだよ。
お母さんがお父さんに愛想を尽かしてあたしの家族が崩壊して、あたしとお父さんだけの父子家庭が2年間も……!

それなのに……
そこまでして作ったスタジオってなによ!
お父さんの求めている写真って、娘の卑猥な姿をシャッターに収めることだったの?!
そんな写真を現像しては、エッチな目をした男の人たちに売り渡すことだったの?!

家族ふたりが暮らしていくのには、仕方ないって思っているけど……
危なっかしいお父さんだから、雪音が協力してあげないといけないことも理解しているけど……
ちょっとだけ、心の中で叫ばせてよ。

『お父さん、ズボンの前を膨らませないで!』

……て、いけない。
雪音は感情のないロボットだったんだよね。
それなのにあたしったら……

「あ、お父さんが呼んでる。行かなきゃ……」



あたしは肩に掛けていたバスタオルを振り解くと、再び白いステージに立っていた。
隣には、背もたれ部分がくり抜かれて木枠だけ残された木製の椅子。
そしてお父さんはというと、写真集をペラぺラとめくりながら構図を考えている。

あたしと同世代の女の子たちが、卑猥なポーズをしながら笑顔を振りまいている写真。
初めて見たときは、同性なのに顔が真っ赤になっちゃって心臓もバクバク鳴っちゃったけど、今は結構平気かな。
だってこの後、雪音も同じポーズをさせらされるしね。

「それじゃあ、始めようか。
まずは、その椅子を跨ぐようにして背もたれに向かって座ってみて」

「……うん」

あたしはお父さんが見守る中、背もたれの先端に両腕を乗せたまま、太ももを120度くらいに拡げて椅子に座った。
それを正面からカメラのレンズが捉える。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

背中を反らし気味にして突き出したおっぱい。
大きく拡げられて隠したくたって隠せない太ももの付け根。
縦に走る紐に割れ目の中だけ隠してもらった、大陰唇丸出しの女の子の部分。

容赦なく撮影するレンズにも、お父さんの目にも晒させた。
全然嬉しくないのに、ホントはものすごく恥ずかしいのに……
雪音がお仕事にだけ作る特製の笑顔のおまけつきで……

「次は……そのぉ……すまない、お尻を……」

「はい。次は、お尻ね」

あたしは、お父さんからの指示を復唱すると座っていた椅子を逆向きに置いた。
そして、さっきと同じように腰掛けながらお尻を強調するように後ろに突き出した。

背中をもっと湾曲させて、Tバックのお尻を座席部分からはみ出させる。
それを待っていたかのように、連続したシャッターの音が響いた。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

「雪音、水着を……」

「うん、わかった。……最初は……半分くらいでいいよね?」

「ああ、すまない……」

あたしは腰を浮かせて、お尻に喰い込んだTバックを下していく。
ふたつ並んだ割れ目の真ん中あたりに、紫色の紐で真横にラインを引く。
おっぱいに比べてしっかり大人になっちゃったお尻のお肉を、当り前のようにお父さんに見せながら身体を固定する。

背中越しにシャッターの音を聞いて、カメラに写っていない時だけくちびるを真一文字に結んで……
真っ赤に火照ってくる顔を関係のない空想でごまかして……

「雪音」って呼ばれて振り向いて、その瞬間だけ微笑んじゃった。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……



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地下スタジオのアイドル? その1























(1)
 


「雪音、お父さんを許してくれ……」

ひとりになっても、耳にこびりついたままの声。

その声に後押しされるようにあたしはうなづいてみせる。
そして服を脱いでいった。
残りの2枚、ブラジャーとパンツも一気に脱ぎ去ると足もとの紙袋に片手を突っ込んだ。

取り出したのは紫色をしたビキニの水着。
軽くて薄くて、顔が真っ赤になるくらい生地の面積が小さくて……
とても人前には出られないエッチな水着。

それなのに、あたしはその水着を身に着けていく。
……着けないといけないの。

裸のままブラを胸にあててみて、紫色のパンツを腰の前で拡げてみせて……
悲しくて泣いちゃいそうな自分に、無理やり『がんばれエール』を送って……

女の象徴の部分だけを頼りない布切れで隠すと、鏡にその姿を映し出していた。
よそ見をしながらチラリと変態女の子を観察してみる。

「ふふ……こんな格好、恥ずかしいよね。
でも……がんばらないとね……」

紐と呼ぶのに相応しい薄布に零れそうな乳房が挟み込まれている。
それを両手の指が微調整していく。
白くて弾力のある丸い塊の中心を凹ませて、このままだと晒されちゃう乳首とその周囲の乳輪になんとか布を押し当てた。

そして、同じく紐でしかないショーツを恥ずかしい割れ目に沿わせて整えた。
伸縮性のある生地の下に人差し指を入れると、Tバックになってるお尻の方までぴったりと中心線に合わせていく。
太ももをひらけば、ぷっくり膨らんだ大陰唇は見えちゃってるけど、さすがにそれは隠せない。
女の子の大切な部分だけ、紫色の細いラインを引っ張っただけだから。

「雪音……こっちは準備ができたよ」

ドアの向こうから申し訳なさそうなお父さんの声が聞こえた。

弱々しくて、頼りなくて……
父親らしい威厳なんか全然なくて……
それでも、雪音のたったひとりの大切な家族……

あたしは鏡に向かって水着のファッションショーをする。
クルリと一回転してみせて、涙目のままにこりと笑う。

「せめて、綺麗に撮影してね。お父さん……」



「雪音……すまない……」

ドアをひらいた先は、何もかもが寒々とした部屋だった。
追い打ちを掛けるように、忘れ去りたい言葉が鼓膜に上塗りされる。

「もうお父さんったら……
それは言わないって、約束したでしょ」

「……すまない」

「はあ~、また言ったぁ。ダメじゃない。
……もういい。さっさと始めよう。ね、お父さん」

「すま……いや……ああ」

お互いに微妙に喉を震わせた声が、コンクリートに包まれた部屋の中で反響している。

据え付けのカメラを覗きながら、お父さんの黒眼がチラチラとあたしを覗いた。
覗いては慌てて足もとに視線を落した。
あたしは、それに気付かない振りをしてカメラのレンズと向き合うように立つ。

一段高くなった真っ白な床の上。
床だけじゃない。
背中の壁も両サイドのボードも、全部真っ白。
そして、天井からとカメラの左右からも強いライトの光で、裸よりエッチな雪音の身体が照らし出されている。

「それじゃあ、いつものポーズから」

か細いお父さんの声が、レンズ越しに指示を出した。
その言葉に反応するように、身体が勝手に覚えこまされた動作を始める。

気をつけの姿勢から、左足のひざを外側に向けてひらいていく。
腰をちょっと捻って左肩を前に張り出させて、斜めから覗き込むようにカメラを見つめて、はい笑顔。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

そのままのポーズで、両手で肩にかかる髪をかき上げてバストを強調させて、アゴを上げ気味に、はい挑発的な笑顔。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

カメラに向かって、Tバックのお尻と背中を見せて振り向くように上体だけ捻って、くちびるを尖らせて、はい笑顔。

カシャッ、カシャ、カシャ、カシャッ……

まるでプログラム通りに動くロボットのように、あたしはポーズを決めていく。
それを、黒くて丸いレンズが乾いたシャッター音を響かせながら焼き付けていく。

これが普通のビキニだったら……
それでも、親子ふたりっきりでこんな撮影をしてたら大変だけど……

お尻もおっぱいも大切な処も、全然隠せていない水着でポーズを決めているなんて、もっともっと大変だよ。
大問題だよ。絶対におかしいよ……普通なら……

でもその間、お父さんは無言でカメラを操作している。シャッターを押している。
額に貼り付いた汗も拭わずに、暑くなんかないのに肌寒いのに……

……まるでロボット。

そう。あたしが感情という言葉を忘れたロボットだったら、お父さんは狂気という感情に支配されちゃった壊れたロボット。

「いいねぇ」とか「最高だよ」とか、全然うれしくないけど、声くらい掛けてくれたっていいのに……
実の娘が泣き叫びたくなるのを必死で我慢しているのに……

「少し、休憩しようか?」

振り絞って出した声は……たった、それだけ……?!



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新作小説『シャッター・チャンス』をよろしくです♪♪


  


皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
小説『見果てぬ夢』でヒロインをさせてもらっている典子です。

……って、あらららら???!!
そこのお嬢さん、どうしてステージに立っているのかな?

(雪音)
あ、初めまして。あたし、新作小説『シャッター・チャンス』で主演をさせていただくことになった、北原雪音(きたはら ゆきね)と言います。
ペコリ
岡本……典子さんですね。
お噂は常々……でもでも、雪音、感激です。
ただいま絶賛連載中の『見果てぬ夢』主演女優さんと一緒にステージに立てるなんて……夢みたいです♪

(典子)
ま、まあ……おほほほほ♪
雪音さんと言ったかしら?
あなたも精々努力して、私みたいな偉大なる主演女優になることね。おほほほほほ……
ところで……
新作小説『シャッター・チャンス』って……なに?

(雪音)
えっ? ええ、ええぇぇぇぇぇぇ?!
まさか典子お姉さん。とっきーさっきーさんから、なにも聞かされていないとか……
偉大なる主演女優さんなのに……?

(典子)
へっ……?! う、ううん。そ、そんなこと……ないわよ。おほほほ。
『シャッター・チャンス』……でしょ。もちろん知っているわよ。

(雪音)
そ、そうですよねぇ。なんと言ってもアカデミー候補の偉大なる主演女優なんですものねぇ。
これから、『見果てぬ夢』と『シャッター・チャンス』が交互に公開されることくらい、当然知っていますよねぇ。

(典子)
へっ……?! ……交互に公開……??
え、え~え~え~。おほん、おほん。
あ、当り前よ。やっぱり大御所としては、新入り作品にも出番を与えないとね。
雪音とやら、しっかりと励むのですよ。ううぅっ、ぐすぐすぐすん……

(雪音)
わぁ~典子お姉さん。あたしの門出を喜んで泣いてくれるなんて、雪音、感激感激、大感激です♪
ついでに、『シャッター・チャンス』公開予定日も報告しちゃいます♪

 第1話  2月 15日 土曜日
 第2話  2月 18日 火曜日
 第3話  2月 21日 金曜日

時刻は、それぞれ午後8時を予定しています。(第1話だけ変更の可能性あり)
出演は、もちろんヒロインであるあたし、北原雪音が務めさせていただきます。

祖父の代から続くカメラ店『北原写真館』は、長引く不況と経営感覚ゼロの後継ぎのせいで破産寸前の有り様。
この危機はいかにして乗り越えるのか?!
笑いあり、時には涙なしには見られない超感動巨編をどうぞお見逃しなく!!

(典子)
ちょっとぉ、いくらなんでも超感動巨編は、大げさすぎない?
今どき誇大広告は商法違反よぉ。

(雪音)
あれぇ、典子お姉さん。まだいらっしゃったのですかぁ?
もう、引き継ぎも終わりましたし、さっさとお帰りになって、どもどもほるんりんくのお試しセットでもお試しなさっていてくださいね。

(典子)
な、なによこの子?! さっきまでの謙虚娘はどこに行ったのよ?
これじゃあ、『マッチ売りのサリー』や、本家本元の『元気持て余し娘 有里』と変わらないじゃない。
ううん、この計算高い演出、それ以上の悪ガキ娘かも……くわばら、くわばら……

(雪音)
典子……おねえさん♪ うふふふふ♪♪

(典子)
0120-444-○○○♪ お電話、いたしま~す。さようなら~

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第4部 騎乗位でのセックス・ダイエット





         第4部 騎乗位でのセックス・ダイエット


         セックスの体位は様々ありますが、中でも女性側の消費カロリーが多い
        代表的な体位が騎乗位です。
        女性にとって騎乗位は、上で跨っている状態で腰をクネクネと前後に動
        かせるため、快感やオーガズムをコントロールできる利点もあり、まさ
        に騎乗位は女性にお勧めのダイエット法と言えるでしょう。
        騎乗位の消費カロリーは、男性が5分間で12カロリー、女性が22カ
        ロリーと言われています。
        消費カロリーは、圧倒的に女性が上回っていますが、その反面、騎乗位
        で逝きやすい女性が多いのも現実です。
        なぜ女性が騎乗位で逝きやすいかというと、深く結合することによって 
        ペニスがGスポットに当たりやすくなり、クリトリスも密着するからで
        す。
        また、男性は両手が空いているので、胸でもどこでも愛撫することが可
        能になり、3箇所の性感帯を同時に攻めることができるからです。
        膣内で亀頭がGスポットに当たり、恥骨と陰毛がクリトリスを刺激し、
        指先で乳首を愛撫されたら、女性はひとたまりもありません。
        ここからは、騎乗位で男性も女性も効率的にダイエットができる方法を
        ご紹介します。

        まず女性は挿入後、ピストン運動でなく、ゆっくりと前後運動になるよ
        うに動きます。
        身体のその部分は密着していますので 当然のことながらクリトリスも
        男性の身体に接しています。
        前後に動かすことによって、クリトリスで逝きやすい人は、まずそこで
        逝きます。
        一度、オーガズムを迎えれば、気持ちも膣内も落ち着きますよね?
        セックスで、ダイエット効果を得るためには、リラックスすることも大
        切です。
        例えクリトリスで逝ったとしても、まだ膣では逝っていませんので、体
        位はそのままの騎乗位の状態でゆっくりと前後に動かしていきます。
        この時、男性の性器が膣の奥の壁に当たっている状態を維持して下さい。
        この最深部がエッチの時以外ではまず触ることもない部分であって、一
        番逝くのに近道の場所なのです。
        深く挿入してる状態でその場所を触っていることによって、徐々に感覚
        が研ぎ澄まされていき、気持ちが良くなり再度逝くことができます。
        一度逝った膣内は、敏感な状態が続きますので、2度目のオーガズムを
        迎えるのは難しくない筈です。
        できればこの状態で、3度オーガズムを得られるのが理想です。
        挿入後、3度目の絶頂までの時間は個人差もありますが、少なくても30
        分はかかるでしょう。
        仮に30分かかった場合の女性の消費カロリーは、なんと132カロリ
        ーです。
        愛する男性の上で、3度もオーガズムを得られ、132カロリーも消費
        できる……。最高ではありませんか?

        次に男性の騎乗位によるダイエット法です。
        騎乗位での行為中、下からガンガン腰を突き上げてくる男性がいますが、
        これはお勧めできません。
        単にピストン運動をすれば気持ち良くなるのは男性の場合だけであって、
        女性の場合は気持ちが入らなければ、濡れたとしてもオーガズムには程
        遠いですね。
        かえって、ゆっくりにしてみたり 早くしたりと 緩急をつけた方が感
        じやすく、また逝きやすくなっていくものです。
        後背位で深く挿入されるのと同じなのですが、動きがピストン運動にな
        ると、突かれているという感じが強く、刺激があり過ぎて痛いと感じる
        人も少なくありません。
        現に私もそうですが、痛いと感じるのが脳に伝達されてしまうと、気持
        ちいいと感じるより痛いが先行して逝くどころじゃなくなってしまいま
        す。
        挿入後男性は、恥骨をゆっくり突き出す程度にして下さい。

        しかしこれでは男性はダイエットには繋がりませんよね?
        では、騎乗位で男性もダイエット効果を得るには、どうすればよいので
        しょうか。
        まず男性は少しだけ腰の位置を変えてみて下さい。
        そうすると膣中での角度が変わりますので、女性が前後に動いている時
        に膣の中の一番感じる所(Gスポット)の位置が分かりやすくなります。
        次に男性は、腰を上下に動かすのではなく、お尻を床に付けたまま、弧
        を描く様に腰を回して下さい。
        その時に、ただクルクル回すのではなく、彼女が一番感じる部分を、ま
        さぐる様にしながら回転させる事がポイントです。
        そして同時に、両手で彼女の乳房を支え、人差し指で乳首を刺激して下
        さい。
        こうする事により男性は、背筋が鍛えられ、同時にウエストのシェイプ
        アップ効果も期待できます。
        男性にとってみれば激しい動きになりませんので、早漏の人でも射精ま
        での時間を延長させることができ、なおかつ女性を逝かせることができ
        ますので、一緒に逝くことも可能になります。
        普段、セックス時にさり気無く行う騎乗位。
        工夫次第で、十分ダイエット効果は得られる筈です。


         『セックス・ダイエット』おわり




※ この作品は、ましゅまろくらぶ 真理子様から投稿していただきました。
  尚、著作権は、ましゅまろくらぶ 真理子様に属しております。
  無断で、この作品の転載・引用は一切お断りいたします。


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典子の膣は誰のもの? その3






















(22)


4月 8日 火曜日 午後7時50分   岡本 典子



ぬちゃぅっ、じゅちゃっ、ぬちゅゃっ、じゅちゃっ……
パンッ、パンッ、パーンッ、パンッパンッ……パーンッ、パンッパンッ!

「ほらぁ、まだか典子?
俺の命令がきけないとなると、お前の儚い夢もこれまでだな。
さあ、俺が射精するまでがタイムリミットだ。
……と、言いたいが、もうまもなくだがな……」

典子の夢……儚くて果てしなく遠いふたりだけの夢……

視線が遠い暗闇に注がれた。
私は腰から突き上げられる快感に顔をしかめながら、一点を見つめた。
小さな粒のような光が涙に揺れて、口をひらいていた。
壊れそうに声帯を震わせていた。

「んはぁ、の、典子は……みぃ、淫らで淫乱な人妻です。……お、おち○○んが大好きな……人妻です……ああっ、ああぁぁぁっっ!」

口を閉じた瞬間、何かが弾け飛んでいた。
身体中の神経を甘い電気が駆け抜けて……
膣がキューッて収縮して……
子宮の扉がギギーッってひらくのを感じた。

そうよ、イッちゃうの。
男が射精する前に、典子が絶頂しちゃうの。
このマンションの住人みんなに聞かれながら、夜空に向かって獣のように叫びながら飛んじゃうの。

私は突き出される腰のタイミングに合わせて、お尻を振っていた。
衝撃で太ももが揺れて、おっぱいもプルンって揺れて、お腹のなかで子宮も揺らされる。

河添が、後ろで小さく呻いた。
硬くて太いモノが膣に突き刺さるたびに、更に太くなって更に硬くなっていく。

「はぁぁ、いいぞぉ典子。うっ、ぅぅ」

硬いモノを埋め込んだまま、ウエストを強く掴まれた。
皮膚を破る勢いで爪を立てられる。

まだよ。あとちょっと……あと少しで……

引いては寄せる快感の波に飛び乗ろうとした。
割れ目がトロって溶けて、新しいエッチな水が湧き上がって……
背筋から頭のてっぺんまで気持ちいい電気が矢のように流れて……

私は『エイッ!』って、踏み切った。
獣みたいなセックスが大好きな淫乱典子だからジャンプした。

パンッ、パンッ、パンッパンッ……パンッパンッパンッパンッ!
ぬちゃぅっ、じゅちゅっ、ぬちゅゃっ、じゅちゅっ……

「んんあぁぁっ……ああっ、きもちいいのぉっ、硬くて太くて……だから、だから、だから……イクぅぅぅっっ、イッちゃうのぉぉぉぉっっっっ!!」

「ううっ、で、でるぅッ!」

どぴゅッ、どぴゅッ……どぴゅぅぅぅぅ、どぴゅぅぅぅぅぅぅッッ……!

「はぅぅぅ、ううぅぅっ、お、お腹が……熱いっ! あぁぁ、熱いシャワーで……典子のお腹……火傷するぅぅぅっ!」

一瞬のことだけど……
膣に精液を撒き散らせた河添のモノが、可愛いって思ってた。

後で死ぬほど後悔すると思うけど……
真っ白に染まる頭の中で、夫以外の異物を愛おしいってどこかで感じた。

背中を弓のように反らせて、赤い舌を覗かせながらあごを突き出して……
たぶん叫んで、たぶん聞こえたと思う。
気持ちいいって鳴く声と、快感って鳴く声を……


私は、コンクリート柵に寄り掛かっていた。

河添のモノが引き抜かれたあとも魂の去った抜け殻のように、ほとんど全裸の身体を冷たいコンクリートに預けていた。
そして薄れる意識の中で考えていた。

結局、獣のセックスをさせられたのって私だけだったのかな? 
だって、この人……
ズボンの隙間からアレだけ露出させて、服を脱がなかったもの。

なんかずるいよね。
典子だけ獣になるなんて……

それとも、あの人って案外寒がりなのかな?
セックスしてこんなに身体中火照っているのに、やっぱりおかしいね。

なんだか私……眠くなってきちゃった。
このままお休みしようかな……
犬のように身体を丸めて寝ちゃおうかな?

夜空と一緒。
闇に沈む意識の中で、時が流れていく。
やがて、会いたかったのに顔を正視できない誰かが脳裡に浮かんで、同時に誰かが典子の身体を持ち上げた。
そしてひとこと「こんな所で寝たら、風邪ひくぞ」って……

ふふっ、最後にこのセリフ……卑怯だと思うよ……誰かさん……



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典子の膣は誰のもの その2






















(21)


4月 8日 火曜日 午後7時40分   岡本 典子



パンッ、パンッ、パンッ……パンッ、パンッ、パンッ……!

「どうだ? バックで突かれるセックスは……?
野生的で気持ちいいだろう?
風に吹かれながらのセックスは、解放的で感じるだろう?
ほら典子も、もっと大声で喘いでみろ!
下の階の連中に、典子のよがり声を聞かせてやれ……こんな風にな!」

ズ二ュゥゥッ! ズ二ュッ、ズ二ュッ……ズ二ュズ二ュズ二ュ、ズ二ュゥゥゥッ!

「くぅぅぅっ、むぅぅぅっ……な、膣(なか)のお肉がぁ……だぁ、だめぇ……声……でちゃうぅぅっ!」

河添が腰を突き出す角度を変えた。
典子をさらに乱れさせようとして……
エッチな声を我慢する私を苛めたくて……

斜めから侵入した硬いモノに、膣の壁を深くえぐられた。
ものすごく感じちゃう入り口を責められた。

「いやぁぁ……いやぁぁぁぁっ」

私は、大きくひらきそうなくちびるを冷たいコンクリートに押し付けていた。
くちびるの形が歪むのも構わずに、上から押え付けていた。

もう、喉の手前まで甘い声でいっぱいになってる。
いやらしい典子のあそこが、気持ちいい声をどんどん上へと運び上げてくる。

パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……!

「ほーおぅ、典子も意外とがんばるじゃないか。
でもなぁ、身体は正直に反応しているぞ。
ほら、聞こえるだろ? お前の耳にも……」

じゅちゅ、ぐちゅ、じゅちゅぅ、ぐちゅぅ……じゅちゅ、ぐちゅ、じゅちゅぅ、ぐちゅぅ……

「ああぁあんっ、いや……させないでぇ……はぁ、恥ずかしい音、聞かせないでぇっ……んんっ」

河添が腰を打つ角度をまた変えた。
硬いモノをぐるりと回して、私を感じさせて鳴かせた。
もっともっと膣の中に気持ちいい液を溢れさせて、お尻も太ももの裏もびしょびしょに濡らしていく。

私、夫以外のモノをまた受け入れちゃった。
それも言葉とは裏腹に、こんなにすんなりとたいした抵抗もしないで……
きっと、このままイカされちゃう。
聞きたくもないエッチな水の音をベランダに響かせながら、恥ずかしい声をあげさせられちゃう。

ぬちゅぅ、じゅちゅ、ぬちゅぅ、じゅちゅ……

「はぐぅ、お腹の中のものが引き抜かれちゃうぅっ! だめぇ、お、奥にぃ……当たっちゃうぅっ!」

背筋をビリビリって痛いくらいの電流が流れていく。
外は寒いのに、あそこの中が燃えそうなくらい熱いの。

耐え切れなくなって、私は頭をもたげていた。
噛み締めていたくちびるが半開きになって、気が付いたときには大きくひらいてた。

パンッ、パンッ、パンッ、パンッ……!

「くぅぅんんっ、ふあぁぁ……いやぁ、そんな……グリグリしないでぇ……典子、変になっちゃうぅぅ!」

もう我慢なんか出来っこない。
敏感な壁をこすられて削られて、奥の扉までノックされて……
あそこから噴き上がる気持ちいい波をはしたない声にして、私は叫んでた。

きっと聞こえちゃう。下の人にも、もっともっと下の人にまで……
でも、典子。やっぱり淫乱なのかな?
それでもいいよって思い始めてる。

「いい声でよがりだしたじゃないか。
え、気持ち良くて仕方ないんだろう。
ほら、もっとおま○こを突いてやるから、
『典子は淫らで淫乱な人妻です。おち○○んが大好きな人妻です』って、大きな声で言ってみな」

「んむぅぅっ、ああっ、いやぁ、言えません……そんなぁぁぁ、恥ずかしい……こと……はぁぁぁ」

私は、額に貼り付いた髪を振り解くように頭を左右に揺らせた。
鼻から甘い声を抜かせているのに。
腰を淫らにくねらせているのに。
もう充分に淫乱な典子になりきっているのに。

まだ残っていたみたい。典子の羞恥心が……
大きくひらいてた口が、喉の手前まで出かかっている言葉を必死で押し留めている。

「ああぁぁっ、んふぅっ、いや、いや、はあっ」

甲高い肉を打つ音が催促するように大きくなってる。
溶けそうなエッチな割れ目に、ズボズボって硬い肉の棒が打ち込まれていく。

膣のなかで暴れる河添のモノが訊いてきた。
いつまでやせ我慢してるの? って……
お外でおま○こをひらいているような女が、恥じらう必要なんてないでしょ? って……

それを証明するように、太ももをひざ裏を、お洩らししたようにエッチなお水が垂れていく。
今すぐにでも絶頂しそうな快感に、背中が大きく震えて反らされてた。
それを見た打算的な私が、哀しい決断を促してくる。



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典子の膣は誰のもの? その1






















(20)


4月 8日 火曜日 午後7時30分   岡本 典子



私の背後で男が動いた。
カチャカチャとベルトを緩める音がして、ススーッてファスナーを引き下げる音もする。

こんなに寒いのに、汗ばんだ手のひらにウエストを掴まれた。
右からと左からと力強く押さえ込まれて、身体の動きを封じられる。

いよいよかなって、ゴクリと唾を飲み込んで、処女でもないのにあそこを緊張させて……
河添がご丁寧にささやいた。
「バックは初めてか? 怖くないか?」って……

だから私は、否定するように首を振って答えてあげた。
「……なわけないでしょう。典子は大好きなの。この体位。
無防備な姿勢で、お尻の穴を覗かれなからセックスすると興奮しちゃうの」って……

ちょっとだけ声がかすれて……
ちょっとだけ声が裏返って……

典子、期待しすぎかな?
ベランダでお尻から突かれて獣みたいに交尾するのに、こんなにワクワクするなんて、変態かも……

だから早くセックスして!
早く射精して!
早く典子を暖かくして……!
ついでに……ついでに……早く典子を解放して……ね、お願い。

ズズズッ、ズ二ュッ……

「あっ! ああぁぁぁぁぁっ!」

河添の硬いモノが、割れ目の中へと沈んでいく。
全然潤っていない粘膜をひきつらせながら奥へ奥へと侵入していく。

私はレントゲン撮影のように、大きく息を吸って大きく息を吐いていた。
誘っておきながらって笑われそうだけど、背筋を這い上がるおぞましくて心まで痛い刺激を受け流そうとした。

ズ二ュッ、ズ二ュ、ズ二ュ、ズ二ュゥッ……

「あああっ! くっ、きついっ……き、きつくて硬いのが……はいってくるぅっ! ……んくうぅぅっ!」

背中の後ろから歓喜を帯びた呻き声が聞こえた。
それを合図みたいに、残りの部分が一気に挿入される。

典子のエッチなお肉にめり込む怖くて硬い肉の音。
大好きだったモノとは違う感触。
一生慣れたくない感触。

でも、どんな気持ちになっても受け入れないといけないの。
膣の中がパンパンに張り詰めても……
隙間もないくらいに奥まで、パンパンにされても……

「ふーう。いい締まり具合だ。
さすがは自ら淫乱典子と認めるだけのことはある。
それに、俺の息子との相性もなかなかのものだ。
まるで典子のおま○こは、俺用にオーダーメイドされているようじゃないか。……ははははっ」

「あくぅっ……き、きつい……」

私は河添のモノを受け入れたまま顔を仰け反らせていた。
仰け反らせたまま、耳に流れ込んでくる言葉だけは否定したくて、目に見えない頭を必死で振っていた。

相性ってなによ? オーダーメイドって……なんのことよ?!
勘違いしないでよ!

典子のあそこはね。私の旦那様、博幸規格なの。
他の異物が挿入されたって、違和感で気持ち悪いだけなんだから……

「それでは、典子。
お前の待ち望んだ、屋外セックスと洒落込もうじゃないか。
期待通りに厳しく突いてやるから、夜空に向かって鳴いてくれよ」

「えっ? いや、あ、あの、まだ……いやぁッ! 待ってぇっ、待っててばぁっ……んむぅぅっ!」

パーン……パーン……パンッ、パンッ、パンッ……!

ズ二ュッ、ズニュ、ズニュ……ズズズ……ズ二ュッ、ズニュ、ズニュ……ズズズ……

「はぁっ、あっ、い、一気にしないでぇっ! ……お、お腹がぁ……はぁぁぁ!」

河添が腰を打ち付けてくる。
ウエストに両手の指を食い込ませて、腰を突き出してはお尻のお肉にリズムよくぶつけていく。

博幸なら、じっと待ってくれたのに……

男の硬い肉の棒が一気に割れ目に突き刺さって、一気に沈んだ。
先端の張り出したエラに、やっと馴染み始めたばかりの粘膜を擦りあげられる。
それなのに、あそこの中がジンジンと疼いて内腿の筋肉がブルブルッて震えさせられる。

博幸なら、典子の気持ちわかってくれたのに……

そのまま、休む間もなく一気に引き抜かれていく。
硬く張り出したエラが膣の壁を逆なでして、お腹の中のものまで引き出されそうになる。

ズズズ……ズニュ、ズニュ……ズ二ュゥッ!

「んんうっ、だめぇっ、早いっ! 早すぎるぅっ……もっとぉ……んんっ、やさしくぅっ!」

私は、コンクリート柵にしがみついていた。
ひじを折り畳んでコンクリートの角に肩口を押し付けて、ズンッズンッって襲ってくる衝撃に耐えていた。

でも、これって結構痛い。
むき出しの素肌が堅い壁にこすられて痣になっちゃいそう。

だって河添のピストン、容赦ないから。
博幸と違って、典子の身体のことなんて全然気にしていないから。
自分さえ悦に浸れれば、それで満足だって思っているから。



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旧作でも出演させて♪♪


 


皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
小説『見果てぬ夢』でヒロインをさせてもらっている典子です。

(佐緒梨)
はぁ~い。みんなぁ元気?
前回に引き続き、アピールしまぁ~す。
『聖なる日の贈り物』で主演してたサリーでぇ~す。よろしく♪♪

(典子)
ちょっと佐緒梨。ここは、『見果てぬ夢』の宣伝コーナーなのよ。
勝手に旧作の題名なんか叫ばないでよね。

(佐緒梨)
き、旧作って……!
ひっどぉーい! まるでレンタルビデオ屋さんの割引商品みたいじゃない。
ぷんぷん!

(典子)
あっ、佐緒梨。怒ちゃった?
ごめんなさいね。つい本音が……
でも、ほっぺた膨らませているあなたって、結構可愛いわよ。

(佐緒梨)
でしょ。でしょ。でしょ。
可愛いでしょ? 演技力あるでしょ? オーラ出てるでしょ?
だったら、出させて♪♪ 出させて♪♪ 出させて♪♪
出演させて♪♪ 出演させて♪♪ 出演させて♪♪
脇役でいいから。通行人でもいいから。
なんだったら、郵便ポストの役でも……

(典子)
ぐすっぐすっ、佐緒梨……あなた、そこまでして出演したいの?
エッチなことされちゃうのに……
AV女優真っ青みたいなひどいことされちゃうのに……
……わかったわ。ちょうどあなたにピッタリの役があるから出させてあげる。

(佐緒梨)
えっ! 本当ですか? サリー、うれし~い♪♪
典子お姉さま、大好きぃぃぃ♪♪
……で、どんな役ですか?

(典子)
それは……『見果てぬ夢』公開予定日コーナーのあとで……

(佐緒梨)
CMならチャンネル変えますよぉ!

(典子)
そんな怖い顔をしないで……視聴率……じゃなかった。
閲覧者アップのためだから……ね。

ということで、お待たせしました。
ここからは『見果てぬ夢』公開予定日コーナーです。

第20話  2月 5日 水曜日
第21話  2月 8日 土曜日
第22話  2月11日 火曜日

時刻は、それぞれ午後8時を予定しています。

出演はもちろんヒロインである私、岡本典子が務めさせていただきます。

地上30階のベランダで繰り広げられる、男と女の情事。
典子の哀しい鳴き声は風に乗ってどこまでも……

……って、どうして「鳴き声」が「泣き声」じゃないのかって?

うふふふ、それは……ないしょ♪♪
詳しいことは、公開日までお待ちになって下さいね。

それでは、さようなら~

(佐緒梨)
ちょっと待ったぁっ! このまま逃げ切ろうとしたって、このサリーが許しませんよぉ。
さあさあ、典子お姉様。サリーの役はなにかな?♪ なにかな?♪

(典子)
残念、このまま時間切れを狙ってたのに……仕方ないわね。
それじゃあ、佐緒梨。この原稿を読んでくれる? 心を込めて読むのよ。
いいわね。

(佐緒梨)
は~い、お姉様。
え~っと……??? な、なんですか? この『ウイーン、ウイーン』とか『ヴィーン、ヴィーン』って……?

(典子)
いいから。いいから。さあ早く。

(佐緒梨)
ヴィ―ン、ヴィ―ン、ヴィ―ン、ヴィ―ン……
ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ、ヴイィ―ンッ……
ヴイィィンッ、ヴイィィンッ、ヴイィィンッ、ヴイィィンッ……
う~ん? 典子お姉様、だからこれってなんです?
サリー、今ものすご~く、イヤな予感がするんですけど……

(典子)
うふふふふ。これはねぇ、おとなの玩具バイブ君の3段活用の音。
この前とっきーさっきーに、効果音の録音を頼まれちゃって……
あっそうだ。ついでにローター君の方もお願いしようかな?
今度は『ヴィ―ン』を『ブゥーン』で、よろしく♪♪

(佐緒梨)
う~ぅっ。こんな役ひどいですぅ。
でも、とっきーさっきーの小説って、効果音まで生声なんてすごすぎですぅ~。
でもでも、こんなことってお客様は信じちゃいけないですぅ~。

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ベランダで交尾? その2























(19)


4月 8日 火曜日 午後7時20分   岡本 典子

     

ファサッ……

「ひぃっ……?!」

スカートを腰の上まで勢いよくめくり上げられた。
そうしたら、ショーツだけのお尻がブルッて小さく震えた。

でも、これは寒さのせいなの。
肌を刺す冷たい冷気のせいなの。
絶対に、悔しかったり惨めだったりしない……から……?

「ボリュームのあるいいケツをしている。
このムッチリ感は、さすがは人妻だな……
さあ、次はどうして欲しいんだ?」

河添がまた耳元でささやいた。
逃げ場なんてない私をもっと辱めたくて、卑猥なセリフを耳に刻み込んでいく。
そして、もう待ちきれないよ。って、男の手のひらがショーツの上からお尻を撫で回し始めた。
お肉の弾力を楽しむように、さっさとおねだりさせようと、ペシペシって叩かれた。

「ううっ……か、河添様、お、お願いがあります。
の、典子、寒くて凍えそうなの。
早く……せ、セックスして暖かくなりたいの。
ああ、だから……の、典子の……パ、パンティーを脱がせてください。
メスの匂いを漂わせている……はしたない、お、おま○こに、あなた様の……お、おち○○んを……挿れて……お願い……」

しゃべり終えた途端、冷たい北風が吹き付けてきた。
背筋がゾクゾクして泣きそうになってる。

薄い布に覆われたお尻を好き勝手にされて……
淫乱な典子にピッタリのセリフを言わされて……

卑猥で禁断な単語も、典子はまた口にしちゃった。
きっとこの後も、喉が嗄れるくらい叫ばされちゃうかも。

「ああ、典子のお望みどおり温めてやるよ。
寒風に晒されるベランダで、犬のようにバックから突いてやる。
だからお前も、せいぜいいい声で吠えるんだな。
ふふっ、典子の旦那に聞かせるようにな」

「ああ、ひどい……」

北風が更に勢いを増した。
ベランダで半裸にされた私に、獣のセックスはお似合いだよって、身体の芯まで凍らされていく。
ほらぁ、さっさと交尾して獣みたいに叫ばないと凍えるぞ! って、淫乱な典子に期待して脅してくる。

私は、コンクリートの柵に身体を預けるようにして夜空を見上げた。
視線の端で暗く沈む愛する街を捉えた。

そして考えていた。
夜風に吹かれてするセックスって、気持ちいいのかな? って……
それで気持ちいいのって、本当は男だけじゃないのかな? って……

スルッ……スススッ……スルッ……

「……んん……んんっ……」

河添の指が、おねだりどおりにショーツを引き下ろしていく。

無抵抗な女から最後の下着を剥ぎ取るのって、そんなに楽しいことなの?
そんなに興奮することなの?
ただ脱がされる私にはわからないけど、理解なんてしたくないけど……

毒舌な男はこんなときだけ黙りこくったまま、焦らすほどゆっくりゆっくり薄布で肌を刺激していく。

内ももを合図のように叩かれて、右足を上げて左足を上げた。
ほのかに温もりを感じるショーツを足首から引き抜かれた。

また、内ももを叩かれた。
私は、「ううッ」って小さく呻いて太ももをひらいていく。
大切な処を覗きやすいように、落ちそうになる腰をもっと高く持ち上げる。

典子は一応人間なのに、これじゃまるで芸を仕込まれた動物みたい。
ううん、それ以下かも。
だって、人前で性器を晒す恥ずかしい芸なんて従順な動物でもしないよね。きっと……

「この前も味あわせてもらったが、まるで使いこまれていない処女のようなおま○こだな。
合わせ貝の肉の扉も、もう少しいびつになるものだが、まったく形が崩れていない。
ここは、前の旦那の臆病な扱いに感謝するか? 
それとも、子を産まなかったこと典子に感謝すべきか?
まあ、どちらにせよ、お前の女の価値は高値のままだということだ……ははははっ」

「……ひどい……そんな言い方。
それに主人の事には、触れないで欲しいと前にも話したのに……」

私は振り向かずに暗い闇を見ていた。
男の噴き付ける鼻息を、デリケートなお肉に感じながら力を込めてコンクリート柵を握り締めていた。

間違っても振り向くわけにはいかないの。

だって、男に覗かせるために股をひらいてお尻を突き出す典子なんて私じゃないから……
夫を侮辱されて後悔しきれないことをズケズケと指摘されて……
それでも言い返せない典子なんてやっぱり私じゃないから……

そう、今ここにいるのは博幸の知っている典子じゃないの。
淫乱っていう肩書のついたエッチでスケベな典子なの。

だから、私の方からおねだりするの。
こんな感じで……

「か、河添様……
いつまでも典子のはしたない……お、おま○こなんて覗いてないで、早くあなた様の逞しいモノを……
そう、お、おち○○んを、典子の……おま○こに、い、挿れてぇ……突っついてぇ!
典子……もう、待ちきれないのぉ……」

夜空に向かって小声で叫んでた。
それでも、風に乗って愛する街まで飛ばないように祈りながら叫んでた。
そして、祈って叫びながらエッチを催促するように、はしたなくお尻を左右に振っていた。



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